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自家焙煎珈琲店の敷居が高いと思う人へ


【自家焙煎コーヒ店の敷居が高いと思う人へ】

自家焙煎珈琲店の敷居。あなたにとって低いですか?
それとも高いですか?
高いと思う人、是非本記事を読んで敷居を下げましょう。

自家焙煎店攻略法を珈琲屋10年の経験をもとに解説します。
読み終えてもらったら、2メートル(!?)ぐらいあった敷居が
15センチぐらいになってると思います。

実を言うと、珈琲屋をやってる私でも、
初めてのお店となると、ちょっと緊張します。
珈琲に関する知識と経験値はあるので、いろいろ受け答えはもちろんできますが、初めて入る自家焙煎店はちょっと緊張します。

それはさておき、読み終えてもらえたら、
「自家焙煎珈琲店に入ってみよう」という気持ちになれると思います。
なってもらえるように頑張って書きます!


【自家焙煎珈琲店という難関①〜⑤】

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自家焙煎店に入った事がないという人が、
入店を躊躇する理由は、おそらくこんな感じかと。

①スーパーやコンビニのように、買いたくなければ出ていけばいいという雰囲気ではなさそう。

②マスターや従業員とサシで話をするのか?買わないわけにはいかない雰囲気になるのでは?

③何を話していいかわからない。珈琲や豆の知識がないから、専門的な話をされても受け答えできない。

④っていうか珈琲店のマスターって無骨で怖そう…。

⑤すごい高い豆を買わされたらどうしよう?

こんな理由から、自家焙煎店に興味はあるものの、
その敷居がまたげない。という人が実は結構いるんじゃないかと。

昔はかくいう私もそうでした。


【自家焙煎珈琲店攻略マニュアル】


では、一つづつ攻略していきましょう!
まずは①と②。いきなりまとめちゃいますが、行ってみましょう。

①スーパーやコンビニのように、買いたくなければ出ていけばいいという雰囲気ではなさそう。

②マスターや従業員とサシで話をするのか?買わないわけにはいかない雰囲気になるのでは?

について。これはシミュレーションがわかりやすいかな。

お店に入ると、マスターか店員さんが出てくると思います。
やりとりはこんな感じかな。

マスター「いらっしゃいませ」とか「こんにちは」とか。
客         (軽く会釈)とか「こんにちは」とか。
            (陳列されている豆を眺める…)
マスター (このお客さん初めてだよな…?)
             (どんな豆が欲しいのかな…?)

で、お客さんが「あの…」と切り出すか、
マスターが「どんな豆をお求めですか?」とか切り出すかまで
ちょっと沈黙になりそうですよね。

この沈黙。何話していいかわからない感が心配!!
という方。分かりますー。

どちらも初対面で実はどちらもドキドキなんです。
(多くの場合、たぶん珈琲屋の方が緊張してるはずです。
   対応するのは、買ってくださるお客様ですからね)

私もはじめてのお客さんに豆や珈琲をお出しするのはかなり緊張します。
10年やってても緊張します。

だから、ここはサラリとお客さんから話しちゃいましょう。
話す内容はとても簡単。
こんな豆が欲しいと言うことを伝えれば、お店の人がおすすめを紹介してくれるはずです。

お客さんが珈琲を選ぶ際のわかりやすい大きなポイントで、
かつお店の人もまず最初に案内しやすいポイントは…

苦味と酸味のバランスです!

例えば…

「酸味が少なめで、苦味がほどほどの感じの豆が好みなんですけど…」

みたいな。

ブラジルサントスNo2とか、シティローストとか、ナチュラルとかウォッシュドとか、シングルオリジンとか、ピーベリーとか、先月のコーヒ学術論文とか、国立がんセンターのコーヒーと健康に関する調査結果とかとか…
そんな小難しい言葉は必要ないです。

これだけ情報をもらえれば、お店の人が
「そうしたらうちのオリジナルブレンドがおすすめですよ」とか、
「じゃあ定番のブラジルがいいとかいいと思います」とか
言ってくれるはずです。

たぶんブレンドを勧められることが多いかな。
ブレンドはほとんどの場合、苦味、酸味、コク、余韻など、
そのお店のマスターが試行錯誤してたどり着いた、
最大公約数の人にとって飲みやすい、バランスの取れた
配合がされているものがほとんどです。
お店の顔とも言える自信作でもあります。
お店によって、オリジナルブレンドとか、ハウスブレンドとか
呼び方はちょっとずつ違うかもですが。

そうしたら、初回入店のお店の人とコミュニケーション成立。
え?これだけ?って思ったでしょ?
ええ、これだけで初回は充分です。
(もちろんその他にもいろいろ話がはずめば、それはそれでgood)

まずは勧められた豆を100g買ってみましょう(もちろん200gでも)。

では次。
③っていうか珈琲店のマスターって無骨で怖そう

店を開いてる時点で接客前提なので、そんなに怖い人はいません。
否、いないはずです。
おしゃべりが上手じゃない人はいるかもだけど、
お客さんに美味しい珈琲を飲んで欲しくて豆を売ってるわけだから、
珈琲の話は喜んでしてくれるはずです。
(例え表情固くて一見怖そうでもね)

これは私の私見が大いに入るところではありますが、
基本、珈琲の焙煎って孤独な作業なんです。
豆との対話です。
焙煎業をできる人というのは、社交的な感じよりは、
黙々と作業に没頭できる職人気質の人が多いかな。
だからといって、決して人と話すのが嫌いではないんですね。
珈琲屋さんも頑張って接客してる…と思って下さい。

なんでもそうですが、初対面は緊張します。
いきなり仲良くなれる人なんて稀ですよね?
珈琲屋さんとのお付き合いも同じ。
時間をかけて仲良くなれるもんです。


④すごい高い豆を買わされたらどうしよう
ほとんどの場合、自家焙煎店の珈琲豆の価格帯は100gだと
安くて400円〜高くても1000円くらい。
っていうか、普通は価格書いてあります。ええ。お店ですもん。
大丈夫な値段のもの買えばいいんです。
少なくとも上記に書いた、ハウスブレンド100g/2000円なんて
私は今まで聞いたことはありません。
珈琲屋さんにもよりますが、ハウスブレンドなら、
相場的には100g/500〜700円くらいが相場だと思います。


中には最近人気のゲイシャという種類で100g/2000円超え!!
ぐらいする豆もあったり、
収穫量が少なくて貴重な豆で高価なものもあったりしますが、
それは例外的な扱い。
1000円で100gの豆は買えます。ほとんどの場合、お釣り来ます。
1000円で200g買えるものもあります。
1000円握りしめて入ってみましょう。

1000円持ってレッツラGO!!
はい、これ今日の記事の最重要キーワドです!!

ちなみに、一回の珈琲1人分なら、10g。
1人で毎朝コーヒーを一杯飲む人なら100gあれば1週間持ちます。
2人分毎朝淹れる人なら、200gで1週間強という感じです。


⑤豆の知識がないから、専門的な話をされても受け答えできない。
お客さんに専門知識がないのは、当然です。
珈琲屋さんはわかりきっています。

だから、いきなり専門用語は使わないはずで、
わかりやすい言葉で話してくれるはずです。

逆にいきなり専門用語を偉そうに並べ立てるような
不親切なお店は、辞めた方がいいかも…です。

コーヒ屋が専門用語を使うのは、
お客さんの口から専門用語が出てきた時かな。
あ、このお客さんはこのぐらいの知識がありそうだから、
このレベルの話を切り出してみようかな?

という感じ。


【さあ、いざ自家焙煎店へ!】


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敷居はちょっと高いけど、敷居をまたいで見て、
そこからが自家焙煎珈琲店とのお付き合いの開始。

珈琲屋にとって、本当に嬉しいのはリピートしてくれるお客さんです。
2回目、3回目と来店が重なると、
あ、うちの豆気に入ってもらえたんだな!とテンションが上がるもんです。
ちなみに一度来た人の顔、ちゃんと覚えてます。
だから2回目の来店はすぐ気付く。そして嬉しい。

珈琲屋さんは珈琲がとことん好きで珈琲の世界に入っていった人なので、
珈琲の話は大好き。

回数を重ねるごとに、珈琲の知識や、お勧め、ドリップのやり方などいろいろ教えてくれますよ。

自家焙煎珈琲店攻略法を使って、ちょっと高いかも〜…な
敷居をえいっとまたいでみましょうー。

キーワドは1000円持ってレッツラGO!!

またいでみたら、実はなんてことはありません。
普通にお買い物です。さらに楽しいお買い物です。

今はネットでなんでも買えるような時代ですし、
当店もネット販売をしています。
それはそれで便利ですし、珈琲屋としても大事な販売方法です。

でも、対面で珈琲を売って、お客さんと話ができるのは、
珈琲屋としても特別なことなんです。
お客さんの感想は珈琲作りにとって貴重な意見ですし、
何より自分の珈琲の価値を認めてくれて買ってくれる人に
会えるのはとても嬉しい事なんです。

是非お気に入りの自家焙煎珈琲屋さんを見つけて、
珈琲ライフのパートナーとしてお付き合いしていただければと思います。

皆様のコーヒータイムが素敵なものとなりますよう願いを込めて。

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