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音楽・バンドネタ

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音楽関連のネタや自身のバンド活動に関する記事をまとめました。
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記事一覧

80年代の音楽の楽しみ方〜地方在住の高校生の場合〜

こんなに立派なリビングではないにしろ、テレビやステレオは居間にでんっと鎮座し、家族全員が同じTV番組を見て同じ音楽を聴くのが普通だった70年代。 それが80年代に入ってラジカセやミニコンポが普及すると、音楽はリビングで聴くものから各自が自室で聴くものに変化していきます。 中でも可搬性に優れたラジカセは音楽の聴き方・スタイルを大きく変えたという点で、ウォークマンやiPodに匹敵するエポックメイキングな製品だったのではないでしょうか。 さらに進んで、私が青春時代を過ごした8

CD盤とサブスクと

iTunes Music Storeが日本でのサービスを開始したのが2005年。 ふと気がつけば音楽だけでなく映画、ゲーム、ドラマにラジオ番組まで、あらゆるエンタメコンテンツが配信される時代になりました。 インディーズ界隈でも配信サービスに対応しているバンドさんが増えているように思いますね。(CDプレスなしで、配信一本に絞ってるバンドさんもいるぐらいです) 私が所属しているReignとNEAT001も、2020年からサブスク&ダウンロード販売を開始しました。 それで、自身

第九と日本人と"Eagle Fly Free"

日本の年末の風物詩といえばアメ横の買い物客、今年の漢字、東西本願寺の煤払い、干支の置物の制作風景、そしてベートーヴェンの「第九」。 「第九」の正式名称は「交響曲第9番 ニ短調 作品125」で、4つの楽章からなる交響曲ですが、多くの日本人が「第九」と聞いてまず思い浮かべるのは最も盛り上げる第四楽章のあの合唱パートでしょう。 ちなみに第九が日本で初演されたのは1918年なんだそうですが、その後なぜ第九が年末の風物詩となったかは諸説あるようです。 それと同時に、なぜ日本人はこ

松武秀樹氏と"タンス"を見てきた件

先日、このようなイベントに行ってきました。 わたくし、小学生の頃からのYMOファンでして、facebook等で時折YMOネタを投稿しているのを見ていた友人がわざわざ教えてくれたのでした。 メインアクトの山口美央子さんについては、失礼ながら全く存じ上げなかったのですが、調べてみると80年代に松武秀樹さんや土屋昌巳さんとアルバムを共作し、それらが海外でも高く評価されるなど「シンセの歌姫」として活躍されていた方なんですね。 コーセー化粧品CMソング『恋は春感』 テロップに山口

攻殻機動隊とブルガリアン・ヴォイス

映画"攻殻機動隊"で使用されている楽曲の中でも、特に印象的な曲「謡」 "攻殻機動隊"を見たことがない人でも、一度くらいは聞いたことあるんじゃないでしょうか。 この「謡」を初めて聞いた時。既視感というか既聴感というか、な〜んかどこかで聞いたことあるように思えて、その後もずっと気になってたんですが、最近その謎が解けました。 こちらの記事を書くために探した、1984年10月30日のサウンドストリート(火曜・坂本龍一)の録音↓ そうです、これだったのです。 デビッド・シルビ