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受容体が脳の活動器官を決定する!?感情経路の考察


神経伝達物質は脳のどの器官を刺激するかを決定しているのではないか?


 おそらく、【脳の経路】(刺激する部分のコース)はレセプター(受容体)で決まっていると考えられます。

 扁桃体に繋がるレセプター経路は、「痛み」(ペプチド系)、「快楽」「悲しみ」(モノアミン系)などで構成され
 私たち人間は物事に対して、はじめは「驚き」や「痛み」で反応すると推測されます。

 そして【衝撃】(痛み・驚き)がトリガーになって、扁桃体が強く刺激されます。

 それに対応して不安や悲しみを司るノルアドレナリンが副腎で生成され、
 ノルアドレナリン受容体を刺激し、最終的に扁桃体を連続的に震動して、「悲しみ」が生まれると仮定します。

 ◯◯とは何か?を定義することは、条件やトリガーを明らかにすることです。

 先のほどの例で言うならば
「不安とは何か?」を脳で考えると、

 外界からの刺激により、脳が危険と判断して扁桃体を震動させ、副腎からノルアドレナリンを大量に分泌させます。
 そして強い緊張状態を生み、動悸・息切れ、身体の強張り、熱と全身の痛みを感じる状態指します。

 神経伝達物質は血液によって運ばれ、脳を刺激します。

 おそらくセロトニン・ヒスタミン・ドーパミン・ノルアドレナリンなどの「モノアミン系」は、

「脳のどこを刺激するか? 脳のどこを通るか?」を限定的にし、扁桃体へ【集中】させると考えます。

 この扁桃体への道となり条件分岐となるものの正体が、
 受容体レセプターであり、感情(扁桃体)のコース・経路となりえると私は推測します。

「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ」

 これはある意味正しく、間違っていると言えます。

 脳はまず痛みに備え、反応します。
 そして扁桃体が刺激され、身体の変化が先に起こり、泣く。

 泣くから悲しみを自覚する。

 それを脳が危険と判断して身体が緊張しているから、扁桃体が「連続震動」し、人は悲しみや怒りといった感情を作りだして【認識】する。

 その「意識と認識」によって、私たちはトラブルに対処しようと不安の原因を探しはじめます。

 そして不安ゆえに、その他の神経伝達物質が条件分岐にかけられ、扁桃体に送られて
 冷静な判断を下す脳の前頭前野に神経伝達物質が届きにくくなり、私たちはパニックになるのではないでしょうか。

 これにはストレスホルモンのコルチゾールやノルアドレナリンによる「血管の縮小」「筋肉の強張り」「血圧の上昇」などの効果で、新しい脳である前頭葉に栄養が行き届きにくくなると推測されます。

セロトニンの役割はモノアミン系神経伝達物質の【拡散】


 おそらく「不安を軽減する」セロトニンは、脳の扁桃体への刺激経路を【分散】する役割があると思われます。

 逆を言えるば不安や怒りは、扁桃体への【集中】です。
 そして、セロトニンによる冷静さや健康的な幸福は【分散】に相当します。

 オキシトシンが痛みを緩和させ、セロトニンやドーパミンを誘発するのはモノアミン系の「分散」による物であり、
 セロトニンの効果はモノアミン系の不安や怒り受容体の刺激抑制であると私は主張します。

 セロトニンも大量に生成されると、熱や吐き気、気持ち悪さ、悪寒や動悸を催します。

 これによって不安感を感じることもあるのです。

 これをセロトニン症候群といいます。
 不安を軽減するはずのセロトニンであるにも関わらずです。

 おそらくセロトニン自体は同じモノアミン系のノルアドレナリンの生成を分散させて心のバランスを取る働きがあるものの
 そもそもモノアミン系自体が熱や動悸を生み出すものであるのではないでしょうか。

まとめ

 今回は受容体と脳刺激についてまとめました。

 なぜ同じモノアミン系の神経伝達物質により不安になるのか?
 安心感が生まれるのか?

 それを神経伝達物質のレセプターによる条件分岐(コース選択)と考え【集中】と【分散】として答えが出ると考えました。

 おそらく薬によって受容体に影響を与えるのは、化合物により「電子」に何かしらの作用を加え

 レセプターや受容体の機能を阻害するからではないでしょうか?


 自分なりに、これは面白い説だと思います。

 同じように、目や耳なら五感を感じる「経路」や電気信号があると確信します。

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