親御さんへ 引きこもっているお子さんの気持ちが分かりますか?
引きこもったことがある当事者として、引きこもりのお子さんをお持ちの親御さん達にはっきり言います。
あなたたちは息子さんがどんな人間であるかちゃんと理解してますか?
「引きこもる」という行為を行う前には様々な前段階の行動があるかなと思います。誰にも急に引きこもるという事はありません。悩みに悩んだ結果、「自分を守るために」引きこもるというのが大半かなと思います。
そして、様々な問題行動も「自分を守るため」に行っている行為です。その行為の裏にどんな悩みや葛藤があるのか、それを理解してくれる人が一人でも周りにいたら、そのような問題行動は起きません。
全ては「分かってほしい」という叫びです。
人はどんな人も等しく「自分をわかってくれる存在」がいて、初めて自分が自分であることを認めることが出来ますし、生きていけるのだと思います。
まずはひきこもっているお子さんの気持ちに「真剣に向き合う事」このことから始めてもらいたいです。他の何よりも「大切に思っている」このことを伝えてください。
中途半端な気持ちでは閉ざした心を開くことは出来ません。当人は毎日死にたくても死にきれない自分をどうすることも出来ず、もがいてもがいて苦しんでいます。
一言でいえば、「死ぬ気で向き合う」これしかありません。
もし忙しくて時間が取れないのであれば、仕事を休んででも時間を作って、向き合う時間を作ってください。
自分の価値観や考え方を押し付けたりはしないでください。「こうしてほしい」と思う気持ちは捨て、ただひたすら「理解したい」このことだけを伝えてください。
全ては「本当の気持ちを分かってあげる」このことから始まります。どうか苦しんでいる引きこもりのお子さんたちに希望を与えてあげてください。
「あなたの事を大切に思っている。そのままでいい。」
そういう気持ちが伝わったなら、必ず事態は好転します。親御さんも苦しいとは思います。ただ一番苦しいのは「引きこもっている当人」です。この事を忘れないでください。