論理と感性をつなぐ
新卒入社で選んだのは、プロジェクトファシリテーションを強みとする、ちょっと変わった100人規模のコンサルティング会社。
その会社に入るとき、私は「論理と感性をつなぐ仕事がしたい」という大それた所信表明をした。
自分はアーティストやクリエイターのようなものになれるほど創造的ではないし、ビジネスの世界で頭角を表すほどの器用さや頭の回転の速さもない。
でも、どちらの要素も自分は持ち合わせているし、どちらの世界の住人の考えも理解することができるし、そしたら何かができるはず。多分、そのとき漠然とそう直観していたのだ。
幸運にも入社してしばらくして、猛烈に楽しくて、自分が輝けるプロジェクトに出会った。
日夜、某大企業の管理職の皆様と、新しい企業価値を創造するための戦略を作り上げていった。
旧態依然とした企業風土でキャリアを積まれてきたお客様に、イノベーティブな思考に変わっていただくため、時に10年以上もキャリアが上の方々に手厳しいことを言わせていただいたが、プロジェクトを去る時には感謝され、別れをとても惜しんでくれた。
そんな幸福なプロジェクトを離れてしばらくしてから、そのプロジェクトで用いた手法の一部は「デザイン思考」であり、これこそが創造的アイデアとビジネスをつなぐ、すなわち「論理と感性をつなぐ」ツールなのではということに思い至った。
ころころと転がってきたチャンスがチャンスに無心でしがみついていた時には気づかなかったけれど、
一旦離れてみて、それがまさしく自分のやりたいことだったということに気づくこともあるのかもしれない。
「デザイン思考」を学び続け、スキルを高め、実践し、それを人のために使い広めていく。
これが今の私のミッションです。
ジャリ銭投げてくれたらうれしいです!