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デキる人vsデキた人

「デキる人」とは、仕事がデキるなど能力がすぐれた人。「デキた人」とは、人柄など人格がすぐれた人。

「デキる人」と「デキた人」、どちらがいいか?

といった究極の二項対立は、非現実的であまり意味がないでしょう。それでもあえて、「仕事はデキるけど、人柄がわるい人」と「仕事はデキないけど、人柄がよい人」、どちらがいいかと問われれば、その人が会社の同僚か、友人か、家族かといった関係性にもよるでしょうが、「デキた人」の方が人気が高いのではないでしょうか?

これはすなわち、「能力」より「信頼」が大切ということ。

たとえば、狩猟採集時代を考えてみます。「能力」が高い人は、たくさんの食べ物をもたらしてくれるので、重宝されます。しかし、「信頼」できない人であれば、他者にわけてくれなかったり、独り占めしたりする可能性があります。

そのようなリスクがあるのであれば、「能力」はそこそこでも、「信頼」できる人と協力して狩猟採集生活を送った方が、生き延びて楽しく暮らせる可能性が高まることでしょう。

デキる人より、デキた人。たった一文字違いなのに、日本語の世界、コンテクストは奥深いですね。

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