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折りたたみ自転車に乗って都営荒川線ポタリング

折りたたみ自転車に乗って、都電荒川線沿線のポタリングに出かけました。

都電荒川線路線図(東京都交通局HPより)

最盛期には総延長が約213㎞、40もの運転系統を擁し、一日に約175万人が利用した日本最大の路面電車、東京都電車(通称「都電」)。
関東では東武鉄道に次ぐ路線規模を持つ鉄道事業者で、世界的に見てもこれを上回る路面電車網を持つ都市はメルボルンなど数えるほどと言われてました。
もともとは複数もの異なる会社の路線だったのを、当時の東京市がすべて買収し「東京市電」として一元化されたもので、当時の「市営モンロー主義」※に基づくものでした。

※市営モンロー主義
山手線内の交通は国と東京市によって運営し、民間に介入させない政策。
現在も私鉄の路線が山手線内にほとんど入りこめられていないのは、その影響。

昭和41年当時の都電路線図(東京都交通局HPより)

しかし、東京都民の身近な足として親しまれてきた都電も、モータリゼーションの波に飲み込まれ、「車の通行の邪魔になる」として廃止の話が持ち上がるようになり、昭和47年までにはほとんどの路線が廃止、専用軌道がほとんどを占める「早稲田~王子駅前~三ノ輪橋」間(旧王子電気軌道の路線)のみが残り、現在の「都電荒川線」となります。
全延長約12.2㎞なので、沿線に沿ってチャリを漕いでも半日あれば走破可能です。


都電荒川線の起点「三ノ輪橋電停」にて

そんな都電荒川線に沿ってのポタリングは起点の「三ノ輪橋」電停からスタート。
ホーロー看板でレトロを演出させていますね。


三ノ輪橋電停付近にて

三ノ輪橋電停近くに小さいお稲荷さんが。
線路沿いにはバラ畑がありますが、まだシーズンオフ。
5月ごろには咲き誇るので、このころを狙ってみるのもいいかも。
三ノ輪橋を出発して、沿線に沿って走っていきます。
なお、沿線の写真は110フィルムのトイカメラ、Diana Babyで撮りました。


宮の前電停近くにて

宮の前電停へ。
「宮の前」とあるように、神社の前に電停があります。
その神社は尾久八幡神社
境内から鳥居越しに電車が通るシーンを見ることができます。


都電荒川車庫。

都電荒川車庫まで来ました。
ここには出庫を待つ電車が何台も控えています。


電車車庫の隣にある都電おもいで広場

しかし、それ以上に必見なのは車庫の隣にある「都電おもいで広場」でしょう。
そこには5500型電車と7500型電車が保存展示されています。
なお、この広場が開放されるのは土日祝のみで、平日はフェンス越しに見るだけになります。


梶原電停近くにて

梶原電停近く、「梶原銀座」と呼ばれる商店街にある和菓子屋さん「菓匠明美」さんには名物「都電もなか」が売られています。


都電が描かれたパッケージにもなかが入っています
路線絵図が描かれている包み紙
都電の倉庫を模した10個入りパッケージ

中は餡子だけでなくお餅も入っていて、予想以上に本格的な味。
もなかの形も電車を模したもので、乗り物好きにはポイント高し。


道路の真ん中を走る都電ですが、専用の線路を走っている。

路面電車というと道路の真ん中を走るものなのですが、電車の専用ゾーンで区切られているので、車と電車お互いが邪魔しないようになっています。


踏切の標識が旧式

ここは栄町電停近くですね。
専用軌道を走る都電は踏切もあるのですが、この辺りの標識が蒸気機関車を描いたもの。
電車の踏切の標識が蒸気機関車って……
いつからあるんですかね。
なお、この旧式の標識は他にも何か所かあるので、探してみてはいいかがでしょう。


車と電車が同じ道路を走る唯一の区間。

王子駅前から飛鳥山公園にかけてのこの辺りが、車と電車が一緒に走る併用軌道のエリア。
如何にも路面電車という感じのシーン。
近くの歩道橋には撮り鉄が何人も控えていました。


大塚駅前。

大塚駅前は山手線と都電が交差する場所。
いいタイミングで二つの電車が交差するのを見られると得した気分になります。


面影橋電停付近の高戸橋は都電撮影スポット。

高戸橋もまた都電の撮影スポットなんです。
サンシャイン60をバックに白十字の看板が並ぶ線路を走る都電、かなり目にしてるんではないでしょうか。


早稲田電停近くではちょうど桜まつりの真っ最中

終点の早稲田電停近く。
ちょうど桜まつりのシーズンで、桜の花も見ごろでした。
沿線には桜の花見スポットが多く、「東京さくらトラム」なんて愛称が付くぐらいですからね。
電車と桜の花という組み合わせに出くわしたので、そのタイミングで撮りました。

そんな感じで都電荒川線沿線はポタリングにピッタリ、わずか10㎞強なので電車見ながらのんびり自転車漕ぐのはいかがでしょう。
もちろん帰りは輪行で、但し電車内は区間によっては激混みなので、起点から終点まで通しで、電車の端っこに乗ることをお勧めします。

最後に沿線でお勧めの純喫茶を一軒。


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