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稀少”110フィルム”を使ったDiana Baby110は街歩きカメラに便利

こんにちは、しまたかです。
前回の投稿から間隔が空きましたが、元気です(笑)

さて、Lomographyが出している1960年代のトイカメラの復刻版”Diana+F”に嵌って、それ以来”Diana Mini”や”Diana Instant”という「兄弟版」のカメラにも手を出してしまい、街歩きにはすっかりトイカメラから離れなくなりましたが(逆に奮発して購入したミラーレス一眼はほとんど使っていないw)、実はもう一つ「兄弟版」のカメラがあるのです。
それが今回取り上げる、Diana Baby110


Diana Baby 110


”Diana”カルテット、揃い踏み!
左からDiana Instant、Diana+F、Diana Mini、Diana Baby 110。

これでDiana InstantDiana+FDiana Mini、そしてDiana Baby110と、「”Diana”カルテット」揃い踏み(笑)
四つのカメラを並べると、”Baby”という名前の通り、四つのカメラの中では一番小さいのが分かります。
どれぐらい小さいかというと……


片手で摘まめる位に小さい!これがDiana Baby110。

片手で摘まめる位に小さいw

これほどの小ささですが、きちんと写真が撮れるんです。
で、他のDianaシリーズと同じようにフィルムを入れて取るのですが、使うフィルムは110フィルムと呼ばれるもの。

Diana Babyと110フィルム

なんだか見たことのないような形をしているフィルムですが、カードリッジに16ミリ幅のフィルムが充填されており、画面サイズが13×17mmという小ささ。
もともとはスチル写真を撮るために使われるものなのですが、問題なのは、

110フィルムを製造しているのがLomographyのみ

ということ。

110フィルムが最初に登場したのは比較的新しく、1972年にコダック社が導入したのが最初で、それに対応するポケットインスタマチックカメラとともに発売。
カードリッジ式でカメラへの脱着も簡単なため初心者でも扱いやすく、そのため人気を博すようになりましたが、一般的な35mmフィルムのカメラの低価格化・小型化もあってか下火になるのも早く、現在市場に出回っているのはLomography製のみで、対応カメラもLomography製のDiana BabyFisheye Babyのみという稀少ぶり。
しかも、そんな感じなので現像してもらえるカメラ屋さんもブローニー以上にごく限られた軒数しかなく、近所の店に立ち寄って現像してもらうってのはほぼ不可能、現像可能なお店に郵送して現像してもらうしかない状況なんです。
そんな感じでなかなかとっかかりにくそうなイメージのカメラなのですが、Diana Babyのカメラ自体は比較的に安価なうえに(レンズセットで4880円=Lomography公式ショップでの価格)、フィルムの脱着やカメラの操作方法も簡単で初心者にも扱いやすく、ポケットサイズで小さいので、一言でいえばコンデジやスマホ並みに街歩きカメラとしては最適ともいえます(だから一時的に人気を博していたのかも知れません)。

Diana Baby 110 にフィルムを装填する

フィルムの装着方法は上記動画の通りにすればいいですが、他のDianaシリーズと比べると操作は簡単で、初めてでも扱いやすい。

Diana Baby 110 写真の撮り方

写真の撮り方も上記動画通りにすればいいだけ。
他のDianaシリーズと異なるのは、お天気マーク=絞りがない点で(f8に統一)、天気に左右されることなく撮ることができる(もっとも室内では暗い写真になりがちなので、この場合は長時間露光=Bで撮影が望ましい、それ以外の通常ではノーマル=Nで十分)。
あと、一枚撮ったらフィルムを巻くことも忘れないように。
多重露光で重なった写真になってしまいます。
まあ、それはそれでいいという愛好家も少なくありませんけどね、わざと多重露光を利用して撮る方法もありますし。

Diana Baby110フィルムの交換法

フィルムは24枚撮りと、Diana+Fの倍なので、その点でも街歩きカメラとしてふさわしい(まあ、撮りまくり放題のデジカメと比べるとアレですがw)。
一通り撮り終えたら上記動画の通りにフィルムを交換すればいい。

さて、実際にDiana Baby 110で撮った写真を公開しましょう。


銀座四丁目。お馴染み「和光」を中心に。


柏駅前のペデストリアンデッキ。


こちらも柏駅前のペデストリアンデッキ。


秋葉原駅総武線ホーム、ミルクスタンドの近く。


秋葉原駅 総武線ホームのミルクスタンド。


秋葉原「赤津加」の前。昭和29年創業当時のままの佇まいの酒場の前にメイドさんが……


Dianaシリーズらしくスクエアで写真が出てきますが、粒子が粗い分レトロというかノスタルジックな雰囲気の写りになるのが特徴ですね。
使用レンズは12ミリなので、風景を撮るのにはうってつけ。
あとは長時間露光など使いこなして夜とか室内でもうまく撮れればいいんですが……
街歩きにはデジカメと一緒にDiana Babyでまた一味違う写真を撮るというのは悪くありませんね。

おしまいに、110フィルムを現像できる写真店の一覧のサイトを載せておきます。
Diana+Fのブローニーフィルムも現像できる場所は多くないですが、それ以上に現像してもらえるお店は少ない現状。
近くにない場合は郵送でお願いするのが手ですね。
できればデータ化できるお店を選びたい(因みに私は今回チャンプカメラに依頼しました。現像だけでなくCDデータ化もしてもらえるのでお勧めです)。


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