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【しまね女子ブログ】 平野 宗香vol.3

憩いの場となっている「カフェ」。島根県西部で“ほっとする非日常の空間”から地域の面白いコトが見えてきた。その土地と人とが織りなすモノっていったい!?

①石見弁


空 腹 ◆プロローグ
京都時代にハマったカフェ巡り。地元に戻ってから「無い」と思っていたカフェが人と出会う度にどんどん見えてきて、今は休日に開拓する楽しみができました。
ブログ投稿3回目は、前回予告したとおり「食」をご紹介いたします。その中でも「カフェ」(一部)に着目!
画面という窓から一緒に眺めて巡ってみましょう。


1軒目 ◆ パキノ  自家製焙煎珈琲&スコーン&パン

②パキノ

ガラガラっと扉を開けると「どうぞ~♪」と店主さんの声と笑顔が真っ先に迎えてくれる徒歩圏内の嬉しいカフェ。2017年に無店舗の工房「パキノ」をオープンし、石見地方さまざまなイベント出店でファンが多く、2020年11月に店舗を持たれました。ファンが多い理由は店主の人柄ももちろんですが、コーヒーや食材に対する想いが詰まった“こだわりが、とてつもない!”からだと思います。
それは、コーヒーの生豆からカビと虫食いを手作業で一粒ずつ取り除き、お湯で丁寧に洗い、焙煎をしているところです。気の遠くなる作業…
そこから生まれた極上の一杯。飲みやすく美味しいコーヒーと出会った瞬間でした。
また、有機小麦粉を使い、自家製酵母までも手掛けて作られるパンとスコーンも必食!その時々で具材が変わるスコーンをコーヒーと共に味わう至福の時間を過ごせます。テイクアウトもできる気軽さもお気に入り。豆も購入できるので、コーヒー好きの人にプレゼント使いさせてもらっています♪
そして、時たま他店の雑貨出店イベントやキャンドルワークショップなど楽しいことがパキノにて開催されたり、ゲリラで美味しいスイーツが出されたり、目が離せません(特にタルトに目がない私)。

気になる方は、コチラをどうぞ^^

島根県浜田市殿町79-40 / 駐車場あり
(平野屋から徒歩約5分/自転車約3分)
※前回のブログで紹介した牛尾みゆきさんに後日ライブに誘われ、そのライブ会場のお店で出会ったのが店主・相木 茉乃(あいき まの)さん。

③パキノ

【コーヒーから見えてきた石見のコト】
コーヒーを愛する人たちは日本全国にいますが、レトロな喫茶店も残っているほど地元にも多くいらっしゃるなとUターンして改めて気付きました。そして、そこで初めて知ったモノに「ヨシタケコーヒー」があります。実は、世界で初めて缶コーヒーを製造・販売した三浦 義武 氏は島根県浜田市三隅出身。ヨシタケコーヒーを守る認定者の方々がいらっしゃいます。こんなコーヒー文化があるなんて知らなかった…詳しくはコチラをどうぞ^^


2軒目 ◆ Café KIYA

④キヤカフェ

2021年にオープンした、木こりの2人が営む古民家カフェと暮らしの雑貨店。本業は木こり、たまに木こりアーティストとして作品を作り、土日祝にカフェを営む複業スタイル。古民家改装のほとんどを自ら手掛けた愛情こもったお店です。店主自らが良いと感じた器や雑貨、食材のみを置くというこだわりっぷり。そのストーリーを知ると、縁が集まった器のような空間だと足を運ぶごとに感じます。
食のメニューに目を向けると・・・ランチは2種類のみで、そのうちのひとつが、水を使わず野菜だけの水分で1週間煮込んだソースのかかった“オムハヤシ”が看板メニュー。イノシシ肉の概念が変わるほど臭みが無くて美味しく、オムレツのふわとろ加減がたまりません!サラダ、スープ、抹茶プリン、ドリンクが付いて、満腹感たっぷりの幸せ時間を堪能できる内容になっています。また、カフェメニューも充実しており、地元ではあまり目にしないアフタヌーンティーセットが楽しめるのも魅力的です。テイクアウトメニューの厚焼き玉子サンドもおススメしておきますね。隠し味は地元で採れる純生ハチミツのようですよ!このように、こだわりの地元の食材が使われている姿に「地産地消」の言葉がしっくりきました。

気になる方は、コチラをどうぞ^^

島根県浜田市金城町七条ハ435 / 駐車場あり
(平野屋から車で約15分)
※パキノ店舗オープン準備でご縁あって出会ったのが左側:店主・半田 浩一郎(はんだ こういちろう)さん、右側:シェフ・佐々木 智広(ささき ともひろ)さん

⑤キヤカフェ

【食材から見えてきた石見のコト】
島根は日本海に沿っているため、新鮮な海の幸を楽しめますし、それが地方から都会へのアピールポイントとして発信されています。そのため影が薄くなっている!?山の幸もおススメしたい。そのひとつがジビエ(特にイノシシ肉)です。最近、ヘルシーな食材で人気のジビエ料理は島根県東部でもお店が増えています。西部の石見地方では浜田市弥栄「弥栄町獣肉加工処理施設」(陽気な狩人)のイノシシは臭みがなくピカイチです。KIYAでもそこのお肉を使用しています。

※番外編ですが、「浜田探検隊」というサイトで、
弥栄町獣肉加工処理施設について詳しく紹介されています。
また、このサイトの他のページには浜田市のディープな世界が広がっていて「へぇ~」ボタンを何回押したことか・・・(わかる人にはわかるネタw)
このサイトのお陰で、浜田市のことを知る一歩を踏み出すことができました。


3軒目 ◆ Café 桜co..

⑥桜co

開放的な窓が特徴で、かわいい雑貨で飾られた空間、居るだけで女子力があがりそうな店内。Lunchどんとパンケーキがメインのカフェで、島根県江津市の江津バイパス沿いの高台に2013年からあります。
季節ごとに内容が変わるLunchどんは(男性でも、実は大食い!?な私でもw)満腹になるほどボリューム満点!そして数種類の定番パンケーキがある他、季節限定のパンケーキがあるのも魅力的。江津市産の米粉をブレンドし、オーダー後に丁寧に焼き上げるこだわり。そして、記念日対応でプレートをデコレーションしてくれたりと女心をくすぐる機転も持ち合わしています。
甘すぎない味が個人的に好きで、ここのはドンピシャ!Uターンして友人に連れてきてもらった最初のカフェ。それなのに何だろうこの懐かしいほっとする・・・「満開の桜を見た時の心休まるあの感覚」から名付けられた店名、まさにその感覚だ。笑
その後、度重なる不思議なご縁が続き、2021年6月に市を超えた地域×地域=桜co..×平野屋のコラボメニューが実現しました。オリジナル抹茶「桜星の里(せいおうのさと)」を当店がつくり、その抹茶で「抹茶ラテ」や季節限定の「抹茶ときなこのパンケーキ」を作ってくださいました。

気になる方は、コチラをどうぞ^^

島根県江津市嘉久志町イ405 地場産業振興センター内 / 駐車場あり:地場産業振興センター内のため、約100台も停められる
(平野屋から車で約25分)
※江津市商工会議所青年部総会にてゲストスピーカーをさせていただいたことがキッカケで、右側:オーナー盆子原健(ぼんこばら けん)さんと出会いました。左側:店長の嘉戸侑里子(かど ゆりこ)さんとの掛け合いが面白い。アットホームな雰囲気はここから生まれているようです。

⑦桜co

【地形から見えた石見のコト】
中国山地がすぐそこにあるため、高低さの関係で寒暖差が生まれます。そして綺麗な山水が豊富にあることも特徴です。その条件下のお陰で美味しい甘みの強いお米が出来上がるため、そのお米でできた米粉は美味しいですよね。
また、「水」もUターンして気付いたのですが、なんだか水道水の水にしても顔を洗った時とか特に“水のやわらかさ”を感じます。数百年の歳月をかけてろ過された純天然アルカリイオン水「金城の華(かなぎのはな)」も有名です。山陰地方の地形という料理人が作り上げた美味しさはここでしか出せない味。


4軒目 ◆ Fruits moritani

⑧モリタニ

1938年頃から島根県益田市で営まれている老舗果物店「Fruits moritani」では、地元産を中心に日本全国から納得のいく旬の高級果物だけを贈答品用に取り揃えています。そして、その果物を使ったフルーツサンド、ジュース、パフェ、焼き菓子などは、地方に居ながら都会の味も楽しめます。また、2020年店舗をリニューアルされ、商品共にインスタ映えなビジュアルで、一歩入るだけで都会にいる気分になる空間です。イートインスペースもあるので、電車待ち時間にちょっと寄り道~なんて言い訳して入り浸っていたり…笑
小さい頃、果物は加工せず、果物そのままだけを食べることが好きだったので、フルーツサンドは甘ったるそうだなぁと食わず嫌いをしていました。しかし、都会で食べる機会があり、あっという間に好きになりました。あのあっさりとした生クリームと果物の甘さ際立つサンドが食べたい!と地元に戻ってから願っていたら、モリタニさんのお陰で叶う幸せ。
そしてココの社員さんは9割女性で、UIターン者もおり、その人たちの生き生きとしたアイディアで都会的なパッケージデザインが生まれるようです。女性が働きやすい職場、そこから果物で笑顔を広げたいという想いが盛り篭のように詰め込まれたお店です。

気になる方はコチラをどうぞ^^

島根県益田市駅前町25-32 / 駐車場はないので、近くのJR益田駅前のパーキングへ)
(平野屋から車で約45分)
※桜co..さんとのコラボをInstagramで宣伝していたら、そっと優しく誤字を教えてくださったことから社長・森谷典子(もりたに のりこ)さんとお知り合いになりました。

⑨モリタニ

【天候から見えてきた石見のコト】
島根県は「山陰(さんいん)」地方と呼ばれており、「どんよりとジメジメした天気で雨が多い」イメージを持たれやすいです。確かに中国山地の影響で山陽側と比べたら空気中の水分量は多いのですが、思われているより晴れている印象を私は持っています。日照時間も短いようですが、日本海に沈む夕日を長くゆっくり眺める楽しさがあります。その天候のお陰もあってか、さまざまなフルーツが育てられています。例えば、ぶどう(デラウェア、ピオーネ、シャインマスカットなど)、メロン(アムス、アームス)、西条柿、梨、いちじく、イチゴなど瑞々しい果物ばかりです。美肌県と呼ばれる島根は、気候、温泉、食が関係していると言われていますが、ビタミン豊富な果物も多く収穫できるのもひとつの魅力なのでしょうね。


満 腹 ◆ エピローグ
今回紹介した4店舗ともにUIターンの人たちが関わっているお店でした。その土地を生かし、個々の大切にしたい“こだわり”がカフェというカタチに創り上げられたように感じました。その想いが「美味しい」に繋がっているように思います。

まだまだ他にも素敵なカフェはあるようなので、今後も開拓していくことが楽しみです。

お腹も少し満たされましたので!?動きましょうかね。
次回は、しまねの素敵な「遊び」を紹介します!
引き続き、窓から景色を眺めるように見ていってくださったら幸いです。


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(上空から眺める石見地方)
萩・石見空港(益田市)から東京・羽田空港までたった1時間30分で行き来できます!


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平野さん(柄杓縮小)

【ペンネーム】平野 宗香(ひらの そうこう)
【移住市町村】浜田市
【UターンorIターン】Uターン
【移住前の居住地】京都府
【年代】30代
【お仕事】お茶・茶道具(有)平野屋(江戸寛政年間創業)
     茶に関する商品開発、茶調合、茶・茶道具販売、体験イベント
     出張講座、茶道教室、出店等
【好きなこと】何か(和菓子、料理、もの)を作ること
       美味しいものを食べること、「楽しい」を探すこと
【Love shimaneとしてひと言】
広い空と海を見渡しながら夕日を長く楽しめる贅沢。大人になってより一層楽しめる場所、島根。海と山の両方の素敵な素材も最高だけど、それを活かしている島根の人・場所とこれからもっと出会っていきたい!

◆HP 平野屋 / はじめての方 (hiranoya-tea.com)
◆Instagram お茶の平野屋(@hiranoya_tea_official) • Instagram写真と動画
◆Facebook お茶・茶道具 (有)平野屋 - ホーム | Facebook




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