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あなたは「自由」という言葉を聞いたとき、頭にどのような光景を思い浮かべますか?
私は、かごの中にいた「私」という鳥が大空に羽ばたく姿が思い浮かびました。
多分、皆さんも、第一印象では似たような光景を思い浮かべたのではないかと思います。

無意識のうちに解放感に満ち満ちた状況=解放、を思い浮かべがちですが、先日、知人と話をしていく中で「自由ってこわいよね」という話がでてきました。

・真っ白い画用紙を突然渡され、「なんでも自由に好きな絵を描いてください」と言われた時、困りませんでしたか?

・小学校の時、よく課題として出されていた自由研究。題材選びに苦労しませんでしたか?

・「今、頭の中に思い浮かべていることを、みんなの前で発表してください」と突然問いかけられたら、何を言ったらよいかわからなくなりませんでしたか?

私も、よくこのようなことに遭遇します。

自由であるがために、「こんなことしたらなんか変わった人って思われる?」など、余計なことをついつい考えてしまうのです。

北九州に住んでいたとき、趣味が高じて紙バンドクラフト作家として活動していたことがあったのですが、オーダーを受けるときに、

「色は明るめの青。ちょっとしたおでかけの時に身の回りのものを入れられるくらいの大きさ。花編みのバッグが欲しいんだよね~」

と具体的なイメージを言葉にしてもらえると、大きさや予算がなんとなく頭の中に降りてきて、お客様と意見のすり合わせをしたうえで作れるのですが、

「色も形もおまかせ。眞島さんの作りたいように作ればいいよ」

と言われると、大きさは?編み方は?形は?料金どうする?となってしまいます。最終的にはこちらのほうから問いかけることでそこはクリアにはなっていくのですが。

このように、自由って取りようによっては意外と苦痛に感じてしまうこともあるのです。

それは、困りごとに直面したお子様への声掛けにもいえると思います。
ある程度、いろいろな言葉を理解しているお子様に対しては、明確な答えや選択肢を与えずお子様自身に考えの余地を残す声かけが効果的です。

ただ、答えに窮していると感じたら、すぐに方向転換することを忘れずに。

明確な答えは避ける形で課題を事実として伝えることで、「次どうする」を導き出す方向に舵を切ると良いでしょう。

まだ言葉を理解しきれていないお子様に対しては、導き出す方向にもっていくときに、具体的に選択肢を用意し、提示するのが効果的。
言葉の理解や状況把握にもつながります。

共育コンシェルジュとしてアドバイスをしていく中で、最大の課題として考えているのは声掛けと向き合い方。
適度な距離感、余白をつくることで、心地よい関係性を築きやすく精神的自由を手に入れる形となるのではないかと思います。


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