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英語発音だとゲノムじゃなくてジーノムなんだよね

久々にシンポジウムなるものに現地参加しました。

スケジュール的にも余裕があったのと、そろそろ外に出る億劫さを払拭しないと今後のフッ軽にも影響が出そうなので、行ってきました。

内容は、東北大学の東北メディカル・メガバンク機構がスタートしたときから個人的にも注目していたことの最新版で、患者団体からの意見も入っていたのがバランスいいな、と思いました。あ、東北メディカル・メガバンク機構っていうのは、ゲノムと疾患リスクの関係を調べるために現在15万人規模でやっている追跡調査です。

得られたデータは病気と遺伝子の関係だけでなく、そもそも日本人の標準ゲノムデータ(参照ゲノムとかリファレンスゲノムって言います)をつくることにも役立っています。患者ゲノムを比べるにしても、標準がないと比べようがないですからね。

今まで診断がつかなかった疾患の確定にも役立っていて、これから個別医療だけでなく個別予防も目指す、ということです。

もちろん、知ってしまったことを知らなかったことにするわけにはいかないので、どこまで個人に情報開示するかは難しいところ。今は、遺伝子の特徴が正確にわかっていて、病気との関係もはっきりわかっていて、かつ医療上の対策がある(なんらかの治療法や発症予防法がある)ことが、情報開示する条件になっています。

この辺は、何かの機に改めて取材とかしてしっかり聞きたいところ。そろそろ東北メディカル・メガバンク機構として一般向けの書籍を出してもいいんじゃないかなあと思うけど、どうでしょう? 編集とかお手伝いしますので、なにとぞご検討を。

今週読んだ本

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