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仙台、福島、サウスロンドン→東京 【K.I.S.S. in Tokyo meets Sound Maneuvers w/Reginald Omas Mamode IV Japan Tour】


5月2日は、渋谷The Roomで行われた「K.I.S.S. In Tokyo meets Sound Maneuvers w/Reginald Omas Mamode Ⅳ」に行ってきました。

Reginald Omas Mamode Ⅳ(以下、レジー)は、UKジャズの中心地として今話題の場、サウスロンドンのアーティスト。彼自身はブロークンビーツを作っていますが、いろんな要素が混ざっていて、特にデトロイトのヒップホップの影響を強く感じます。

レジーのツアーをしかけたのは、福島県福島市でイベントK.I.S.S.(Keep It Sound & Sense)を主宰するDJ、STILLMOMENTくん。若手ながら、GAGLEのDJ Mitsu The BeatsさんとDJ Mu-Rさんが主催する「SOUND MANEUVERS」のレジデントDJとしても活躍する実力派です。K.I.S.S.のもう一人のDJ、Monkey Sequence 19くんも、今回のツアーに参加。彼はトラックメーカーとして、自身のアルバムに加え、これまでにRHYMESTERやGAGLEといった錚々たるアーティストに曲を提供してきました。

そして、仙台が世界に誇るヒップホップグループ、GAGLEのMitsu The BeatsさんとDJ Mu-Rさん。仙台、福島、ロンドンの実力者5人が、東京の老舗音箱The Roomに集いました。

会場に入ったのは、1時少し前。しばらくするとレジーが登場。リズムがもたったヒップホップのビートに、時にディアンジェロの影響が垣間見える歌を乗せるライブでした。GAGLEファンやJazzy Sport周辺の音楽を好む人が多かったこの日のフロアを熱狂させていましたね。

圧巻だったのは、Mitsu The BeatsさんとDJ Mu-RさんのDJです。2時から4時まで、そのほとんどがミニマルなインストヒップホップや、デジタルダブなどで占められる、キャッチーさを極力排した玄人好みの内容。ですが、時折、レアグルーヴクラシックやヒップホップクラシックを挟むと、そこでライブ以上の盛り上がりが起こっていました。

個人的な実感ではありますが、DJだと、東京ではなんだかんだ4つ打ちがすごく強いと思っています。特に自分が遊びに行くようなクラブでは、ある程度の規模以上になると、ディスコかハウスなしでパーティを成立させるのは難しい。でも、昨日は4つ打ちなし、キャッチーな曲もほぼなしで、それでもお客さん引きつけていて、かなり難易度の高いことやりつつ一晩を作っていた。自分ではできないと思っていたことを目の前で見せつけられた。それだけでもこの日行った価値がありました。

僕自身が福島出身ということもありますが、内容はもちろん、東京以外の人たちが、海外のアーティストのツアーを仕掛けて、それを東京にも持ってくる。そのこと自体がとても意義深いことだと思います。レジーとGAGLEのお二人を東京に呼んだスティルくんには、今後も注目していきたいです。


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