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ミスすることに対する嫌悪感

という質問があったので、自分なりの考え方をシェアします。


・練習と本番に置ける体の使い方の違いや、耳・心の在り方を知る
・リーディングエッジという考え方

というのがヒントになると思います!

そして、全てを一気にクリアすることは難しいので、少しずつ成長していることを自分で認めて小さな達成感を得ていってください!
完璧主義は捨てて、少しでも成長できたらを認めてあげることが重要です。

・体の使い方
ピアニストの場合、
足裏と、坐骨と椅子の座面で体を支える訳ですが、

ミスをする時は支える部分以外のどこかに、必要以上の力や動きがある場合が多いです。
常に必要最小限の力と動きを使うことを意識して、
関節や筋肉の過剰な緊張を抜いていくことが大切です。

それを意識するためにはゆっくり練習することが必要。
なぜなら、速い動きには過剰な筋緊張が伴う可能性が高いからです。

良い体の使い方を脳に覚えさせた上で、
本番のように練習することができれば、練習と本番の差が少なくなっていきます。

そこで「本番のように練習する」ことについてですが、
リーディングエッジという考え方をご紹介します。

・リーディングエッジ

これは「自分がこれからやろうとしている動きを導く先端を決め、その先端を動かすことを意識して動作をする」ことです。

これによって筋緊張を最小限にすることができます。
(青木紀和『心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門』より)

そしてリーディングエッジの応用として、
体の動きから音が紡がれて、空間を伝わり「聴いている人に届く」という先端まで意識するようにします。

練習の時から、人が聴いていると仮定してその人に届くように演奏するということをしていると、
相手に音楽が届いていることに意識が拡大するため、
ミスが気になりづらくなります。

まとめ+α( αの部分が重要。)

 以上のことを踏まえた上で、
私が常に言っているリズム・メロディー・ハーモニーの感じ方を実践していくと、
ミスしたとしても「ミスである」と感じることが少なくなります。

というのも、人は喋る前に喋ることを頭で考えておく訳ですが、
相手に伝えたいという気持ちを持っていれば、
多少喋りが下手でも相手に伝わるからです。

例えば、拙ない英語だとしても一生懸命伝えようとすれば相手に伝わりますよね。
演奏もそれと同じです。

逆にミスしない演奏でも、心が通ってない音だと何も伝わりません。

あと、私が特に勧めたいのは、
歌や弦楽器の音程の取り方から学ぶことです。

例えば、ヴァイオリンは、同じ音でもハーモニーやメロディーによって音程が変わりますよね。
ピアノは一つの鍵盤を押したら必ず同じ音が出ますが、
音色を変えることでヴァイオリンの音程を変えるような効果が得られます。

一つの音に入れる音楽的な情報を多くすると気持ちが伝わりやすくなり、音楽の説得力が増します。
それを練習の時から感じて欲しいのです。

心と同じく、耳も自分の周りだけではなく、相手がいる空間に耳を置くことが重要。

そして、最後に覚えておいて欲しいのは、
聴いている人はみんな音楽を共有したいと思っている仲間であるということです。
よく「お客さんをじゃがいもだと思え」とか、緊張感を和らげるために相手を無視する視点を持つ人がいるけれど、
(それは否定しませんが)
相手に伝わることを実感してこその音楽の喜びなので、
相手を受け入れて大きな視点で音楽を感じることが大切だと私は考えています。

YouTubeのライブ配信などで、実際にどういう視点や感じ方で練習しているかを公開しているので、ぜひチャンネル登録よろしくお願いいたします!


読んでくださりありがとうございます!!