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【ひつじが日報】190827(店休日)

ひつじが一回お休み。

【ひつじが日報】と銘打っている以上、お店を休んだ日のことを書くのはどうかと思うものの、日頃からほぼ私的なことばかりを書いているので、今更あれこれ考えても仕方がない。書きたいから書く。それで良い。……良いのか?

今日は昼からSさんRさんと某ビール工場見学に行ってきた。この書き出しですでに夏休みの日記みたいになりそうなので、早めに軌道修正したい。あくまで普段お酒を扱っているので、その勉強のため、そう研修として行った。そのくせ集合時間に遅れるし、店に入れているビールは他社のものなので色んな意味で失格。失格なのでもう夏休みの日記で良い。……本当に良いのか?

工場のラインがメンテナンスで止まっていたので、モニター(古めかしい映像)を見ながら説明をふむふむと聞いていた。K社とS社の工場は関西で見学したので、なんとなく比較しながら眺めてたけど、繰り返し説明する点が各社違って面白い。

そしてビールが美味しい……!

一口目を飲む前までは、あんなにも丁寧な説明までして貰えたのに本当に無料で飲んでいいのでしょうかという密やかな罪悪感に駆られていたが、一口飲んだ瞬間にその罪悪感は塵と消えた。ビールは罪深い飲み物だと思う。

試飲の後は同じ建物にあるビアホールへ。そう、そもそも今回はビアガーデンに行こうという名目で集まった。ひつじがでもよくビールの話をするSさんと、同じくビールの話をするRさんと「夏らしい事がしたいですね」とそれぞれ話していて実現した。この二人とは「春らしい事がしたいですね」と話して花見をした実績もあるので、だれかが「秋らしい事がしたいですね」と呟けばきっと何かが開催される。ビールに関する秋らしい事ってなんでしょう。

豪雨にぶつかったので、ガーデンじゃなくてホールで命拾い。天気を気にせず食べて飲んだ。店名にひつじが入っていることを見越しての二人の配慮か、メニューは羊肉も含まれているジンギスカン。久しぶりのラムは美味しかった。けど、試飲から飲み続けているビールで胃袋の余裕がほとんどなく、結果もっとも若いSさんに終盤ほぼ全てを託す形になった。若いって大変だと思う。

久しぶりに食べ物も飲み物もいらない状態になり、おそらく他二人も似たような感じだったので、そこで解散。20時前。健全。帰り道方向が同じになったRさんと熱のこもった話をして、それでも20時過ぎ。超健全。このまま帰るのももったいないし、この時間帯に福岡でふらつくことは余程のことがない限りありえないので、せっかくだから普段ひつじがに遊びにきてくださる方のお店に寄ろうと、薬院の「ここにかたる。」さんにお邪魔してきた。

「ここにかたる。」のSさんはお仕事帰りによくひつじがに寄ってくださってて、普段は自分がカウンターの内側にいて話を聞いてるけど、今日は逆。出されたお酒を手になんだか新鮮だなと思ってたが、途中からSさんもカウンター席側にきて、二席あけて隣に座って、ものっそい普通に話を始めた。あまりにも自然すぎて面白かったので、そのまま話を聞いていた。

今日は一日ひつじがの外で色んな人の話を聞いていたのに、聞いている内にひつじがの中にいるみたいな感覚になって、なんだか不思議だった。

ひつじがは「話せる場所」であって欲しいし、だとしたら聞き手の自分さえいればどこでもひつじがになり得る。京都の猿基地は期間限定で東京にあるみたいだけど、概念がしっかりしておけば例えどこにいても空間が成立するのが面白い。

その一方でせっかくひつじがの空間があるから、そこに自分がいなくてもその場が「話せる場所」であるように意味付けをしていきたい。言いたいことも言えない世の中にならないように、巷からちまちまと変えていく。

あと、ビールは美味しい……!!

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