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【2024年版】雨天時、保育園への自転車送迎の装備まとめ

保育園に通う娘(もうすぐ2歳半)がいる。

子供を保育園(幼稚園の場合もあるが、ここでは便宜上「保育園」で統一する)に送迎する保護者にとって、そのハードルはいくつもある。

寝ぼけ眼の子供に朝食を用意し食べさせることは簡単なことではないし、成長し自我が芽生えてくると服の好みが出てきたりして、それに合わせて着せ替えるのにも一苦労する。

やっとの思いで食事と着替えを済ませ、「いざ出発」というタイミングで、なぜか部屋の隅にうずくまって出てこようとしない。外に連れ出そうとすると、大声で泣き喚く。聞くと、「保育園に行きたくない」という。

時間と心に余裕がたっぷりある休日ならまだしも、こうしたやりとりが行われるのは、平均的な現代社会人が最も忙しいであろう「平日の朝」だ。自分の体調や状況次第では、めちゃくちゃしんどい。

しかし、これらも当然しんどいことに変わりはないのだが、個人的にそれを凌ぐ遥かに大きな壁が存在する。それが、「雨」だ。

雨の日の送迎が大変な理由

保育園に子供を送迎する手段としてはいくつかのパターンがある。車や徒歩の場合もあるが、我が家は自転車の後ろに乗せるパターンだ。どの方法もそれぞれ難しさがあるが、自転車にはそれならではの大変さがある。

まず、傘を差しながらの運転は交通違反なので当然NGである。そのため、全身雨に濡れてもいいように、大人も子供も雨具を着る必要がある。

また、保育園送迎時は荷物もある。たいていはトートバッグか、リュックなどにおむつや着替え、タオルなどを入れ、持って行くことになる。

さらに、子供の年齢によってはお昼寝用の布団が必要な場合もある。布団は、それ用の持ち運びできるバッグに詰め、一緒に持って行く。

これら荷物を持って子供を連れ立って自宅の駐輪場まで移動し、子供を自転車に乗せ、保育園に向かう。ここまでで、もう相当しんどい。

保育園に到着した後は、一度着込んでびちょびちょになった雨具を全て脱ぎ、駐輪場や玄関付近に置いておき、その状態で園内に入り道具のセットをする。準備が終わったら子供と別れの挨拶をし、びちょびちょの雨具をまた着込んで自転車に乗り、帰宅する。

こうして書いたように、雨の日は保育園の送迎はとにかくやることが多く、もうめちゃくちゃめんどくさいのである。

晴れの日と比べると追加でかかってくる労力があまりに違いすぎる。

「倍」なんてもんじゃない。「徒歩で行けばええやん」という声が聞こえてくるが、そんな簡単な話ではない。シンプルに時間がかかるし、子供が寄り道したりで、徒歩は徒歩でまた別のハードルがある。

冬なんてもう、これに加えて防寒も必要になってくるので、より大変だ。夜に、翌日の朝が雨だと分かった瞬間に憂鬱になる。

たまに、「雨の日はタクシーで登園する」といった声を見かけることもあるが、タクシー代とその労力とを天秤にかけると、あながちあり得ない話ではないなという気さえしてくる。

雨の日送迎のための装備を揃えた

そういうわけで雨の日の送迎にはさまざまな雨具が必要になってくる。

子の保育園入園に伴い、必要な雨具を1から揃え、いくつかの試行錯誤の末に、十分に戦える布陣が揃ったので紹介してみようと思う。もちろん、いろんなパターンやシチュエーションがあるので、これは唯一の解ではないことはご承知おきいただきたい。

レインポンチョ

かっぱは、コートタイプのものやポンチョタイプのものなど、いくつか種類があるが、自分の場合はいわゆるレインポンチョを着ている。レインポンチョの選定には、主に以下の条件を満たすものを選んだ。

  • 妻と共用できるもの(主にサイズ面で)

  • 中にリュックを背負えるもの

  • ある程度丈が長いもの(レインパンツなしで使えるもの)

特にポイントなのが、胴回りに余裕があり、中にリュックを背負えるという点

雨の日はバッグを手に持ちたくない。かといって、リュックをそのまま背負うとびちょびちょになってしまうので、レインウェアの中で背負えるタイプのものがいいんじゃないかと考えた。

そこで、普通のレインパーカーだと中にリュックは背負えないため、中にリュックを背負えるタイプのポンチョを選ぶ必要があった。

その結果買ったものが以下の商品。楽天で3,500円。安い。あくまで体感だが、育児用品は楽天が充実している。メインユーザー層に育児中の女性が多いのがその理由かもしれない。

生地がしっかりしているため重い。決して軽くはない。また、PVC素材独特の臭いがあるのがやや難点だが、そのデメリットを凌ぐ「これさえ着ていればどれだけ雨が降っていても大丈夫」という安心感がある。

フードもちゃんと被れば顔面への雨の被弾がそこそこマシになるのもいい。

レインパンツ

丈が長いレインポンチョだけである程度は抑えられるが、雨量が多い日や風で横殴りの雨が降る日などは下半身も防護しなければならないこともある。

レインパンツには、モンベルの「トレントフライヤー」を使っている。ゴアテックス素材のいわゆるアウトドア用のレインパンツだ。

ガチのアウトドア活動でも使えるような代物なので、クオリティは申し分ない。とにかく軽いし、そのうえに防水性、透湿性に優れている。以前バス釣りのために買って使っていたが、最近は眠っている時間も長く、クローゼットから引っ張り出してきた。

撥水性も高く、パッと手で払ってしまえば表面の水気がすぐに切れるので、これをそのまま着て保育園の中に入っている。地味なデザインなので目立つこともないし、見た目上はなんの違和感もない。

トレントフライヤーはモンベル社員でもおすすめする人が多いほどの名作で、1本持っておくと何かと便利である。こんなもんなんぼあってもいいですからね。

ちなみに、僕はアウトドア用に持っていたのでこれを使っているが、持ってない場合はワークマンの2,000〜3,000円のレインパンツで十分だと思う。

2wayトートバッグ

今回紹介する装備のなかで、おそらく一番肝になるのがこちら。トートでもリュックでもない、2WAYバッグ

保育園では登園時に持って行ったバッグをそのままフックに掛けて置いておく必要がある。そこで、大半の家庭では引っかけるのに便利なトートバッグを使っており、我が家もご多分に漏れずそうしていた。

ところが、雨の日はこれが問題で、トートバッグの使い勝手が悪いのである。ただでさえ荷物が多いのに片手が塞がってしまい、機動性が落ちる。チャック付きでない限り中身もガンガン濡れる。トートバッグは機能性の面で課題も多い。

そんなとき発見したのが、ワークマンの、このトートバッグにもリュックにもなるバッグ。ネットでいろいろ探しているなかで、見つけた瞬間「これだ!!!」と思った。

パッとフックに引っ掛けるときはトートバッグの持ち手を引っ掛けておき、移動時は背負って、そのうえからレインポンチョを着ることができるのだ。2wayのそれぞれのwayをちゃんと活かし、トートバッグとリュックの両方の良さを存分に引き出せる。

さらに、そのうえ撥水加工も効いていて、多少濡れても全く問題はない。収納力も抜群で、細かな仕切りやポケットも豊富。それでいて、値段はたったの税込1,900円。都内の高いランチのほぼ一食分。破格である。

見た目がポップすぎでダサいのが玉に瑕だが、黒を選べば多少はマシ。いろんな場面で便利に使えるバッグのようで、かなり人気があるらしい。

雨靴

こちらもワークマンから選出。ワークマンのレインブーツはさまざまな種類がある。いわゆる「雨靴」っぽいだけでも数種類あって、どれもクオリティが高い。

そのなかでこちらの「ファイングリップレイン」を選んだ理由は、名前にある通りその「グリップ力」にある。

我が家のマンションの駐輪場は角度がついており、雨が降ると少し滑りやすくなってしまうのだが、これを履いていると全くと言っていいほど滑らない。どんなにつるつるな地面でも、特殊なソールが過剰なほどにぎっちぎちにグリップしてくれる。

「滑るかもしれない」という足元の心配をしなくてもよくなるのは、脳内の注意コストを減らせる点でも大きい。子供を抱いていたりすると、滑ると思わぬ事故につながりかねないので、実は結構大事なポイントなのである。

雨で濡れることがないというのは当然のことながら、滑らないというのがこんなにありがたいというのを改めて感じた。


雨の日の保育園への自転車送迎時に使っている装備をまとめてみた。

費用を計算したところ、約24,000円だった。まとめると決して激安というほどではないが、これだけ機能性に特化したものを揃えると雨の日の送迎のストレスがだいぶ低減され、気持ち的にはかなり楽になった。

改めて考えると、ワークマンやモンベル、楽天のショップなどのおかげで、機能的なウェアやグッズがかなり安く手に入れられる時代だなと思う。モンベルのトレントフライヤーは15,000円以上するけど、これもワークマンのものを選べば2,000円で手に入る。

雨の日の自転車での子供の送迎はしんどい。

だからこそ、少しでもストレスを減らせるグッズで身を固め、普段通りのテンションで送迎できるようにしたいと思う。手袋はどうするか?とか、子供の雨具はどうするか?とか、まだ詰められる余地はいくつかあるので、これも追々最適化していきたいと思う。

これが雨の日の送迎問題に悩む親御さんの参考になれば幸いだ。

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