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参政党とオーガニックと循環農業と!

1980年代と同じ過ちを繰り返さないために!
今から30年以上前に、最初のOrganicブームが起きている。
国内では、昭和の時代に使われた毒性の強い農薬群への抵抗や反省も背景にあったんであろう・・・。
強烈な農薬と云うには程遠い、農毒が使われた昭和30年代から40年代。
農薬での自殺報道が相次いだ時期でもあった。
また、果樹農家は使う農薬の種類と回数が多く、動噴を使い大量に散布もしていた。農薬の知識が無いままに、素手、防毒マスク無しで散布し、終わると宴会をしていた。近所のこの世代は、肝臓をやられ早死にしている。
伯父がそうだった。
その反省もあり、一方で、昔から伝わってきた土着菌と有機物を活用しての土づくりに勤しんでいる農家も少数派だが存在した。
ジイさんはそんな世代の薫陶を受けた。30代から40代にかけての15年ほどの間はそれこそ、日本中にそんな農家が存在した。
最中に起きたOrganicブーム。
国内で農家の集団『有機農業研究会』はそれ以前に結成されていた。
元農林中金の常務理事だった一楽照雄氏が提唱し1971年に結成されている。
それを助けたのは、農文協の幹部だった、岩渕直助氏。
熱心な農家の間では愛読書である月刊誌『現代農業』の発行元でもある。
別の見方をすれば、日本の農業関連情報は、農文協が発行している書籍に埋もれている。


現代農業
農文協 農書センター


そんな折に、隆盛したのが、Organicブーム。
野菜の宅配事業が相次いでブームに火を付けている。
エセ有機が氾濫し、ラベルだけの有機、Organicがそれこそおいおいおい!というほど巷に溢れた。

あたりまえだが、デタラメがまかり通り、農水省が急遽JAS法を制定し、有機農産物の規格を決め、併せて認証機関制定も決めた。
都市生活者のアンチャンや、ネエチャンが、農村に出向き、認証をおこなう。それも当然だが、費用を伴う。一戸あたり認定をとるまでに幾らかかるんだろ? 20万円? 30万円?
個人的に冗談じゃねえ!と感じるが・・・。

有機農研や農文協が積み上げてきた、国内の有機はこれで一部を除き、崩れ去った。
それでも、熱心に有機農産物の生産に従事している皆さんが居ることは認識している。
が、無農薬、無化学肥料で、高温多湿の日本で農産物が生育するのか? 疑問が残る。虫が眠りに入る12月から啓蟄の3月までは、可能かもしれないが、農産物生産の本格化する春から秋にかけては、一部の高冷地以外では難しいんでは無かろうか?

オーガニックと有機農業と・・。
そもそも論でしかありませんが、Organicfarmingの略称が有機農業。
Organicfarming発祥の地はNY近郊農家と聴いている。現地に入ったことは無いが、中西部の大規模栽培農家は、Organicなんぞ謳う農家は皆無であろう。米国は世界一の農業国家。
一枚の畑が100haを越え、数百haの畑地でも採算がとれないとされる中西部の農業とは一線を画すのは当然のこと。図は、Google Earthでみた、中西部の農業地帯。センターピボットと呼ばれる地下水を組み上げ、小麦やトウモロコシに灌水をしている。

円のサイズは小さなもので50ha。大きなものは100ha.
拡大したセンターピボット(TOKYOドーム12個から25個分の面積を誇る)
画像手前に深井戸がある。

一部地域では、地下水汲み上げに伴い塩が蓄積し、塩害が出ていると云う。
巷間伝わるように、ここの農業は、収奪農業。
収奪農業の御蔭で、日本人が牛肉や豚肉を日常に食することが出来ているのも現実。
この広大な収奪農業の現場があってこその日本の食生活であることは認識されてたほうがよろしいかと思う。ここでは、有機農業なんぞあり得ない。

繰り返しになるが、有機農業の本質は、自給自足。
次に、地域内農産物流通。

世界の食卓を潤しているのは、収奪農業であるのが現実・・・かと。

内閣府ムーンショット計画とみどりの食糧システム戦略
たぶん、国連の提唱するSDGsやアル・ゴア元副大統領が提唱し、EUが乗っかった地球温暖化の元凶CO2削減運動に関連しての政策かと思うが・・・。
このことに関しては、武田教授が詳しく説明されているので参照されたいが。

内閣府ムーンショット計画2050年

目標5に食糧や農業に関する記述がある。
流石に日本政府は、昆虫食なんぞを謳っていないし、国をあげて食糧の自給と安全にこだわる政策が存在することは、とても有用なことかと思う。
そこに群がるゼニゲバ企業やエセ学者に無駄金を投じなければ結構なことかと思う。内閣府って、安倍晋三氏と菅義偉コンビが作り上げたのかと思うが、とても重要な政策中枢でしたね。
どうも、岸田政権になって以降、激変しているようだが・・・。

江戸に学ぶ循環農業!
手元に一冊の本がある。最近入手した本で、紀州藩の下級武士の江戸暮らしの様子が書かれている。過半が食と遊興と云うか物見遊山の今でいう、・・・。のようだ。戦後教育の中で教えられた暗黒の江戸と違い、多彩な食生活が江戸にはあったことが記されている。昭和のバブル時代以降急速に広まった多様な食生活に勝るとも劣らない時代だったようだ。

週に2日~3日 それも数時間の勤務だったようだ。おおらかな江戸文化^_^

ここには、書かれていないが、江戸の町は、声高に叫ばずとも、もっともっと評価されても良いかと思う、高度な循環社会を構築していた。
いまさら、SDGsなんぞと国連に云われずとも、おまえさんたちが江戸に学びやがれ!と思うほどの社会システムが存在した。
余談だが、ハイヒールはパリの街が発祥だったようだ。
あちこちに捨てられた人糞を踏まないための工夫だったと誰かが書いていた。当時のセーヌ川は汚物にまみれた川。汚物を捨てるための川だった。
振り返って江戸川や隅田川、神田川はどうだったか?
白魚がすくえたとされる。
ならば、どうしていたか?
近郷の農家が武家屋敷や町人長屋に野菜を売りに来て、帰りに、肥溜めから肥を汲み上げていたそうだ。
それも有料。買い上げていたと云う。
重要な肥やし原料だったことになる。

江戸の一枚


戦後の画像のようだが・・。


昭和40年代初頭まで、農村に水洗トイレは存在しなかった。
トイレは大きな素焼きの坪が備えられ、満杯になると父親が汲み出して、畑の一角にある、こちらも素焼きの坪に放置した。

肥桶。江戸には存在したようね


それだけでは無い! そこには必ず、農薬の散布されていない土壌を投入していた。人糞が酵素になるのを待って畑で活用した。
昭和30年代。小学校にて回虫検査と称して、マッチ箱に大便を持参した。
何が起きていたかと云えば、戦後の食糧難の時代に、人糞や尿を生のままに畑に使っていたのが原因とされている。
西武鉄道は汚穢鉄道と呼ばれた時代があったそうだが・・・。都心の汚物を郊外の武蔵野大地に運んでいた時代があったそうだ。
これも江戸文化の置き土産なんであろうか?

我田引水を少々
わが町は、養豚が昔から盛ん。
大規模な養豚農家が点在している。
極めて歪だが、わがまちと周辺市町村の農産物生産高を比較した図がこちら。

おわかりいただけるだろうか? 販売高の中の緑が畜産の売上。
赤がいわゆる露地野菜も含めた畑作の売上。
畜産農家は昨今の飼料値上がりで苦慮していることと思う。
経費の過半は飼料購入代金だからだ。
そう・・皆さんが食している肉の過半は輸入穀物なのよ!

冬に首都圏の皆さんが食する白菜のかなりの比率で近隣の市町村産の白菜が供給されている。
問題はそこには無い!
帰郷以来、なんども指摘し、提言を続けているが、畜産は、肉を生産すると同時に、生命体の生活であるから、糞尿を排出する。
いわゆる処分をしなければならない!
圧倒的多数の有機物は地区外へと送致されている。
江戸文化を熟知し、生活者の嗜好を理解していれば、容易に地域内循環を構築するんであろうが、広域合併をする過程で農協はJAになり、個々の農家への対応、時代への対応を見誤った感が否めない。
農家の減少=顧客の減少であるから、固定費削減につとめないと組織を維持出来なくなる。ゆえに広域合併を繰り返し、固定費削減を続けている。
稀に、単独農協も存在するが、農協単位で地域内循環を行っているのは聴いたことが無い。
本来は、組織として農協が手掛けなければならないであろう有機資源の地域内循環。それが成立していない。
理由は簡単です!
経済的に成立しないんですね。資源の地域内循環は・・・・。
過半の畜産農家はただ同然で一次発酵堆肥を供給している。
需要者である耕作農家も、化成肥料はバカ高いのを当たり前にしているが、畜産由来は無料と考えている。
当然、供給施設を設置しても人件費すら拠出できないことになる。
目先の損益よりも、もっと重要な、農地の損益があるんだけどね。そこに思い至る地域は見当たらない。

循環農業こそが地域を護り、耕地を未来につなぐことが出来る!
帰郷以来、そのことだけに注力してきた。

幸いなことに、賛同者が農家、非農家を問わず、現れて、昨年から一部の稲作農家で開始した。
今年からは、舞台が広がり、畑作農家でも実践することになる。
理想的な、みどりの食糧システム構築農村になる!と信じている。
参政党の掲げる政策のおおいなる実践の場ともなる。

一般社団法人 畑作公社(認定農業生産法人)
小生は応援団、支援者のひとりに過ぎないが、残り少ない人生!
それこそ命懸けでSupportしていく!
な~に、愉しいことをしながら冥土へ旅立てる人生は貴重だからね!

たくさんの想いを二枚のノボリに託している!
大いなる耕畜連携・循環システムを構築し、同時に、文字通り、人を良くする『食』に変貌させる。
150年以上前の江戸時代に構築されていた有機資源の循環システムを構築するのが、第一歩となる。


認定農業法人では珍しい一般社団法人

ちなみに参政党は賛同出来る点が多々ある。
第一に、尊敬してやまない赤尾敏氏の姪である由美さんの存在。
第二に、老骨に鞭打ち正論を唱える武田邦彦氏の存在。
第三に、YOUTUBU の対談で聞き上手かつ笑顔の可愛い神谷氏の存在
第四に、医師である吉野敏明氏。
彼の存在は参政党発足まで知らずにいたが、彼の街宣から人となりを
認識した。
党首になられた松田氏のことはわからない。

久しぶりに登場した🎌を大切にし、理論武装もされた政党!
大いに期待しているが、種種雑多な党員が混在している中で、政策を護りきれるか否かがとても、氣になっている。
熱烈な支持者はともすると、小さな相違で離れがち。
鷹揚な氣持ちで見守り育てて欲しいもんだと願っている。

党員番号 67786
ちなみに自民党員でもある。




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