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デザインワーク

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デザインの仕事について書いた記事です
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記事一覧

苦手に向き合うと…何が待っているのか

デザインについて話す。 超苦手…。 それを聞いてもらう。 しかも有料で…。 マジか!って思います。 何をお前ごときが!!!! どっかにそういう感覚がある。 今回、やってみた。 なぜか? 理由は超単純。 頼まれたから。 デザインについて話すセミナーやりませんか? いいですよ! 気楽に引き受けてしまった…。 たぶん気楽に引き受けてなかったら、 できるかどうか考えたら、やってなかった… デザイン。 独学で適当に始めたことなんですよ…。 誰かに教わったこともないし。 デザイ

何が足を止めさせるのか?を考えた

レベル高けー!高すぎる!! 少し前になるけど、たまたま立ち寄った美術館で、五美大展という5つの美術大学(多摩美術大学・女子美術大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学)の卒業・修了制作展を見てきた。 見るつもりはなかったんだけど、見始めたらこれがけっこうすごくて、3時間くらい入り浸ってしまった。 いや、ほんとレベルが高い。 なんかよくわからないけど落ち込むレベルで、すごいなーと思った。 どこ見てもすごい。とてもレベルが高い。 こんなの学生のときに見てたら…

初めて本を書きました! 書籍「続ける思考」

ブックデザイナーの井上新八です。 この度、初めての本を出すことになりました。 「続ける思考」というタイトルの本です。 1日1冊、1日も休まずに1000日、1000冊の本を読み続けたら、本を書く人になっていました。 継続と習慣についてわたしが20年取り組んできたことを余すことなく書きました。 こんな本です! じゃーーん! 原稿を書いて、デザインもして、全ページDTPも担当して、赤字の修正もして、修正しながら書き直したりして、そしてイラストも描いてます(イラストと呼べるか

本を書いてみて良かった!

本を書いてみて良かったな! いや、これ、本当に。 この度、初めての本を無事出版しました!! じゃん!! 2023年11月25日(土)発売になりました! いやーーよかった! 本当によかった!! というか、よくやった! よくやりきった!!!! これ、じつはわたしにとって今年最大の挑戦でした。 どんな挑戦だったか? それは 40代のうちに本を発売すること 毎日1冊読む本の1000冊目にその本を読むこと この二つ。 そしてもし出せると決まっても1000冊目の発表までは

いつかやろうと思って、やっていなかったことを、ひとつやってみた

あるじゃないですか、ずーっと、「いつかやろう」「ヒマになったらやろう」って思っていて、でもなかなか、やらないでいること。 わたしにもいくつかあります。 ずっと気になってるけど、何年も放置している「いつかやろう」。 だいたい、それって、そんなに大事なことでもないんですよね? だから、いざやれそうなタイミングが来ても、ついスルーしちゃう。 で、忘れちゃう。 だいたいそれって、けっこう面倒なことだったりもするわけです。 あんまり大事なことでもない、でもってちょっと面倒。 や

アイデアを出し続けるためにしていること

とにかくたくさんデザインの仕事を抱えている。 よくアイデアがつきませんね?って言われるけど、もともとアイデアなんて持ってない。 どうしてるのか?と言えば「アイデアはないけど、とにかく作り続けてます」としか答えようがない。 答えになっているかわからないけど、アイデアを出し続けるためにしていることを書いてみる。 表紙のデザインを決めるのにいつも何パターンかデザイン案を作って、どのデザインがいいか、編集・著者・営業など関係者の総意で決めてもらうのだけど、最近の傾向として、決まる

「解釈」の本をどう解釈したか 「それ、勝手な決めつけかもよ?」のデザインをめぐる思考の旅

noteについて、これからはゆるくやっていこう、そう決めた。 そう決めたはずだったんだけど、さっそく、そうはいかなくなってしまった、 かもしれない。 きっかけはこのこのツイートだ。 先週、最終回のつもりで書いたnoteを投稿したあと、「それ、勝手な決めつけかもよ?」の著者でコピーライターの阿部広太郎さんに、さっそくリアクションいただいた。 完成に至るまでの話か〜、なんだか大変な「旅」みたいな日々だったな…って、深く考えずにこう返したら、 こんな返信が来た。 はい、超

本のデザインができるまで 〜 「ぜんぶ、すてれば」

すっかり秋だ!読書の秋。 noteでも読書感想文投稿コンテストをやるようだ。 書くこともないし、感想文を書くか!!! って課題図書から何か読む本をふんふんって探していたら、 あ、課題図書の中に1冊、自分がデザインした本が!!!! 『ぜんぶ、すてれば』中野善壽  #ぜんぶすてれば おお!これなら、もう読んだし!家にあるし!すぐに書けそうだ! って感想文を書きかけて、「いや、ちょっと待て!」と、 書くなら感想文じゃないだろう…という心の声が。 書くなら「デザイン」につ

白い紙って奥が深い 〜装丁の紙の白さについて

白、そう、白ってほんとに奥が深い。 このnoteを読んで、改めて思った。 ホワイト、スノーホワイト、ウルトラホワイト、プラチナホワイト、 スーパーホワイト、ハイホワイト… ふだんよく使う白の種類を上げただけでもやたら多い。 え!?白の紙の呼び方、73種類もあるの。 ほんとに白、多い!そりゃ、選ぶのも大変だ。 ブックデザインの仕事をしているので、ふだん毎日のように紙を選んでいる。 紙選びはブックデザインの大きな要素のひとつだ。 というより本は紙でできているから紙が全てと

フリーランスになるきっかけ はじめてブックデザインをした話

1冊の本がある。 「CROSSROAD 20代を熱く生きるためのバイブル」 監修:SANCTUARY (サンクチュアリ出版) 1997年に刊行された本。 ぼくが初めてブックデザインした本だ。 この本を作るまで本のデザインをしたことはなかったし、 デザインの勉強もしていない。 知識もスキルもゼロの状態から、完全に独学でやり始めて、 最後までやりきった初めての本の仕事だ。 二十数年前── 飲みの席でサンクチュアリ出版の社長の高橋歩くんに 半分冗談で言われた「本のデザイン

フリーランスになるきっかけ はじめてのデザイン

フリーランス・デザイナーの井上新八です。 今回は初めてデザインに触れた話です。 バブル崩壊後、就職氷河期の頃のショボい話です。 大学時代、バイト先で知り合った5つ年上の社会人エンボスくん。 彼と教材ビデオを作った話を前回書いた。 もう一つ彼と始めたことがあった。 「フリーペーパー」作りだった。 それはある日のバイト中に エンボスくんの突発的な思いつきで始まった。 「よし!雑誌を作ろう!」 唐突な一声だった。 彼が言うには、誰でも気軽に参加できて発表ができる 「もの