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やっぱりメモが好き!

メモなんですよね。
やっぱり。

もはやメモに生かされてるんじゃないかとさえ思うほど、メモな人になっている。

メモなんです!
とにかく!

ちょっと前に、この1年間で読んだ本365冊についてのnoteを書いた。
1年で読んだ本なんて覚えてる?そんなの書ける?だったんだけど…
メモがあったから大丈夫だった!

365冊もあると微妙に忘れかけている本もあるんだけど、メモを見れば本の内容もだいたい思い出す。
ああ、そうだ、こんなことが書いてあった!
そうそう、こんなこと感じたとか!
それで、メモって内容は何でもいいんだなと思った。
「すんげー面白かった」
例えばこんなひと言、どうでもいいと思う。
残しとく意味あるってくらいのひと言感想。
でも1年経って見ると、こんなこと書いたの忘れてる。
面白い本だったなとは何となく覚えてる。
でも、この本って自分にとって「すんげー面白かった」ものだったんだって、この「すんげー」感を忘れてる。
この本は読んだ直後、自分には「すんげー」だったんだ。
それを思い出せる。
実際そのメモを見なければ「すんげー面白かった」ってことは忘れていた。
内容についてはなんとなく覚えていた。
ああ、そうだ!こういうこと書いてあったと、だいたい思い出せる。
だけど「すんげー面白かった」って感情については抜け落ちてた。
そうか、この本は「すんげー面白かった」んだな。
こんなどうでもいいようなひと言が、すごく大事に思えた。

例えば著者がブルーハーツの歌の歌詞に影響を受けたこととか、そんな些細なことを書きとめたメモ。
その本の著者が若い人なので、その人にとってブルーハーツは少し昔の音楽で、でもそうやって作品って残っていくし、次の時代の人にも影響を与えていくよね、受け継がれていくよねって、そういう何でもないことをメモしている。
たぶん本のメインの部分じゃなくて、小さく書かれいていた数行のこと。
でも自分にとって、この本はその1行で出会った書きとめておきたかった本だということを思い出せる。
意外に本のメモで役に立つのは、本に書かれている大事なことではない気がする。
本の言いたいこととか、超大事な部分ってまとめサイトにあったり、本の紹介ページに書いてある。それを見ればだいたいこんな本だったは思い出せる。もちろんその大事な要素をぶっちゃけこういうことだよねって自分の言葉で残しておくことはとても大事だけど、同じくらい大事なのは、ものすごく些細な、すぐに忘れてしまいそうなことだったりする。

そのとき、ふとわき上がってきて、3秒後にはこの世から消えてしまうような、些細なこと。
それをメモに書きとめることによって、この世につなぎとめておく。
メモにはそういう魔法がある。
どうでもいいようなひと言のメモが、とても大きな存在に変わっていることがある。

わたしが本を書こうと思ったのも、たったひと言のどうでもいいメモがきっかけだった。
「趣味、継続」
このひとことが浮かんでメモした。
継続はわたしにとって趣味だってそのときわかった。
こんなどうでもいいメモが、本を書くきっかけになった。
たぶんそのとき、このひと言をメモしてなかったら、たぶん本は書いてない。

ちょっとした思いつきは、本当すぐに消えてしまう。
朝起きたときに、「今日こんなんことを原稿に書こう」と思って頭の中で文章をふくらませて、「よしよし、いい感じなってきたぞ」と思いながら、コーヒーを淹れていざ書こうと思ったら、「あれ?何を書くんだっけ?」ってことがよくある。
考えていたはずの文章が、まるごとなくなっている。
断片のひと文字も思い出せない。
よくある。
本当にこういうことがよくある。
自分の認知機能を疑う。

そのときはものすごく考えていたはずで、けっこういい文章ができていた、はずなんだけど、テーマすら何も覚えていない。
まぼろしだったんじゃないかと思う。

ただ考えただけのことは消えてしまう。

でも、そのときたったひと言、メモを取っておけば、それは残る。

例えば最近書いた1行メモ

気を失わらないラインのストイックさ
素っ頓狂なことをして足場をよくする
子供の遊んでいるは試している
詰め替えボトルに入れるなら今日


ただこれだけ書いてあるけど何を観てメモしたのかも覚えている。
最初のは、「だれかtoなかい」で鈴木亮平が役者として見せる身体作りをしているときに言ったことば。
2つめは、ポッドキャスト「オーバーザサン」で堀井美香がクラシック音楽を広めるために何ができるか思索している話に、ジェーンスーが返したアンサー。これはジョギング中にメモした。
3つめは、「夜のお店解剖図鑑」って本に書いてあった「遊び」についての考察。遊ぶとは試すこと、これは自著で書いた事ことにも通じる概念で、わたしはいろんなことを試してみてるけど、そうかこれは遊んでるんだなと気づけた。
4つめは、シャンプーがもうほとんどなくなってて、詰め替えをいれなきゃいけないんだけど、つい明日でいいかって先送って、翌日また出るかでないかのシャンプーを絞り出して使ってしまう。それが何日も続く。入れ替えるなら今日!というどうでもいい気づき。でも、こういうどうでもいいことがじつは原稿を書くときに大事になってくる。こういう些細なことをつなぎとめる。
時間ができたときにメモを見返して、その1行に上のような補足を足しておく。
それだけでなにかコンテンツの土台になる。

ただ考えたり、覚えておこうなんて思ってることは、すぐに消えちゃうけど、こうしてただ1行残すだけで、世界が変わってくる。

残すことなんて何でもいいという気楽さがメモのよさでもある。
書くのではなく、メモる。
この気楽さが意外な言葉を引き出してくれる。
毎日書いている映画の感想ブログ。
最近、ちょっと書き方を変えた。
感想をしっかり書こうと思うと気合いが入りすぎて時間もかかるし、きちんと整えようとしてしまう。
最近は、毎日の日記(というか行動のメモ)を書くついでに、映画の感想をただのメモとして書くようにしている。
しっかり書こうと思わず、ただメモする。
このメモを翌日に少し整えて、それなりに文章の形に清書する。
このやり方にしてから少しだけ負担なくできるようになった。
映画に合う写真を選ぶ→写真の色調整や現像する→映画の予告編を探す→リンク貼る→あらかじめ書いた映画感想のメモを貼り付ける→文章を整える→はてなぶろぐに投稿→Xに短いバージョンの感想を書く→映画のポスターを探す→X投稿→はてなブログへのリンクを張る
この流れを30分で終わらせるのが理想なんだけどなかなか難しい。
しかしメモの活用で何とか活路が開けそうな気がしている。

って、いったい自分が何と戦ってるのか、ときどきわからなくなる。
ただ、これが「続ける」という趣味なのだ。

やりたいと思ったこと、やってみたいと思ったこと、それもできるだけすぐその場でメモする。
どんないいアイデアだって残しておかなければ、存在しなかったのと同じだ。


何でもメモする。
そこから始まる。

とにかくメモなんだ。
メモがすべてなんだ。
メモから始まるし、メモさえあればなんとかなる。

もうメモなしでは生きられない。
もはやメモに生かされてるんだ。


++

同じようなことを話したような…
違ったような…
続いてるラジオです。


友人と映画について話すポッドキャスト
とにかく「ゴールドボーイ」面白いから見て!
って話と中島歩が良すぎるって話と今月のワニ映画について話してます。
中島歩、今年ブレイク間違いなしなんでどこかで一回特集しないとダメですね。
なにがダメなんだかわからないけど。
たぶん個人的今年ベスト1映画の「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」については次回特集回をやりたい!!いや、すごい青春映画なんでぜひ見て!!


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