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「これはしない」と決めている事2つ

私は世間の皆さんに理解して頂きやすい言葉を使うなら、
いわゆる「トランスジェンダー」として生活しています。

私自身は、

「私は私」

と思って生きていますが、
それだと他の方々には伝わりにくいので
「トランスジェンダー」と名乗っているのは
以前の記事で書いた通りです。

そんな私が、これだけはしないと決めているものが
ふたつありますので、それについてお話したいと思います。

※注:あくまでも私個人に該当する事であって、
全ての人に該当したり、全ての人がこう考えるべき、
などというものではございません。

また、これらの事をやろうとしている、もしくは
もう既にやっている方を間違っているとか、
おかしいとか言う様な、そういった意図は全くございません。

あくまでも「私自身」に対しての私見ですので、何卒ご了承ください。




①性別適合手術(SRS)

まずこの性別適合手術(SRS)、いわゆる性転換手術です。

ちなみにこれはあくまでも下半身の手術のことであって、
外科的な豊胸手術は含みません。

理由は、ホルモンが生成されなくなることで、
私の場合は精神に異常をきたし、
寿命が短くなる可能性がある為です。

私は現在、

「強迫性障害・適応障害から双極性障害2型」

を患っております。

いわゆる「躁鬱」で、精神障害者手帳3級です。

現在は投薬と定期通院で、ほぼ一般的な状態を
安定維持できています。

しかしいくら安定維持できていると言っても、
この病気を抱えている事は変わらないので、
手術をしてしまうと生産されていた男性ホルモンが
生産されなくなり、それによって心身バランスが崩れ、
精神的に異常をきたす恐れが高いのです。

そうなると、これまで通院と投薬で治療してきたものが、
完全に崩れてしまい、仕事はおろか日常生活さえも
送れなくなる恐れが高いのです。

その為、性転換手術は行わないと決めています。


②女性ホルモン

続いて女性ホルモン投与です。

これもしない理由は性転換手術と一緒です。

女性ホルモンを投与する流れは
大きく二つあると思っています。

  • 性転換手術をして、それに伴い女性ホルモンを投与する。

  • 性転換手術はしていないけど女性ホルモンは投与する。

このふたつなのではないかな、と思っています。

ちなみに細かく見ると、先に女性ホルモン投与していて、
性転換手術を受けるというパターンもあります。

いずれにしても、女性ホルモンというのは
元々私の体内で作られていないものであり、
外部から注射や服薬で入れる必要がありますが、
これは元々体内で生産していないがゆえに、身体的には

「異物」

と認識されると思われます。

そうすると、どちらの理由で女性ホルモンを投与しても、
心身に異常をきたす恐れが私の場合は非常に高いのです。

特に私の場合は、

精神疾患を悪化させる恐れが非常に高い

と想定しています。

その為、女性ホルモン投与もしないと決めています。


③ではどうするのか

性転換手術もしない、女性ホルモンも使わない。

ではどうするのか。

そこで私が私らしく生きていくために、
外科的な豊胸手術を受ける準備や医療脱毛のほか、
女性の皆さんから多くの事を学ばせて頂く機会を
出来るだけたくさん設けるという事をしています。

以前も書いたように、私が

完全に100%女性になる事が不可能

なのは自分が一番よく理解しています。

それはもう生まれた時から決まっていた事です。

ただその中でも、自分に出来る範囲で
最大限女性という生き方に近づき、
女性と平和的に共生し、そして穏やかに暮らしていく。

これをするためには、女性から多くの事を
学ぶ必要があります。

それは外見の服装やメイクだけではありません。

言葉遣いや所作から、物事の見方や考え方に至るまで、
様々な事を学ばせて頂く必要があると思っています。

もちろんこれが今の時点でどのくらい出来ているかといったら、
多分、まだ全体で3割にも満たないと自己評価しています。

それでも、私はこういう生き方を選んで生きています。

ですから、これからも女性の皆さんから沢山の事を学び、
私が出来る限りの事をして、生きていきたいと思っています。


最後に

さて、久々にコラムを書いてみました。

今回は性別適合手術、いわゆる性転換手術と
女性ホルモンを私が使わない理由についてでした。

性転換手術や女性ホルモンについては、
人によって賛否が分かれるところもありますが、
私としては、

あくまでも私はしないと決めているだけ

で、他の方々がするのをおかしいとか、間違っているとか
言うつもりは全く1ミリもありません。

それは個人の自由ですし、その方の人生なので、
私がとやかく言う事ではありません。

ただ、

「私はこうですよ」

という事をコラムとして書いてみました。

このコラムが何かの参考になれば幸いです。

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