日本のプロダクト開発をぶち上げる「PM School」に込めた想い
2021年から約1年かけて準備してきたプロジェクトの事前登録がついにスタートしました!
PM Schoolとは何か?なぜやるのか?それを今回は記事にしました。プロダクト開発をやっている、スキルを磨きたい人にぜひ読んでもらいたいです!
実体験:PM Schoolを始めるきっかけ
過去にプロダクトを作ってきた経験がはじまり
私はこれまで連続起業家として、様々な事業を立ち上げてきました。
スタディサプリ、タイムバンク、日本最大級の英語学習メディア、ToB SaaSなど。その実績も評価いただき、2021年は通算20社ほどの企業からプロダクト顧問、コンサルティング、プロダクト開発の相談をされました。
そんな中で色々なプロダクトに関わらせていただき、とても楽しくお仕事をさせてもらいました。しかし、その中で感じる大きな課題がありました。
プロダクト作りで失敗する原因は実は似ている
20社以上もの会社で顧問をやっていると、それはもう色々な問題があるのだろうと思われる方が多いでしょう。私もそう思っていました。
しかし、実際に仕事をしていて、とても驚きました。
「どの企業もプロダクト開発で失敗するポイントは恐ろしく似ている…!」
「びっくりするくらい同じような質問を違う会社からされる…!」
私は何度も何度も同じことをアドバイスしましたし、私が説明する以外の補足情報になるコンテンツが一切ありませんでした。
通常もう少しネット記事や本で補足できるものですが、プロダクト開発においては添えられる情報がほとんど存在しません。
このように、PM Schoolを始めようと思ったきっかけは「何度も同じ説明をし続けるのに疲れてしまった」というのが原体験としてあります。それに、私一人が説明し続けるより、もっと効率的に私や優れたプロダクト開発者が持っている知見を伝えるにはどうしたら良いだろう?そう思いスクール事業の構想を考え始めました。
(余談)PM ClubはPM Schoolの事業立ち上げを発信する場で作りました
今でこそ1000人を超える人が参加している日本最大級のプロダクト作りコミュニティ「PM Club」ですが、実はもともとPM Schoolを立ち上げる過程を発信するための場としてしか考えていませんでした。
Twitterで軽い気持ちでツイートしたところ、事業作りを見学したいという人がいたため、どうせならSlackを作ろうと思ったのがPM Clubのはじまりです。それがあっという間に300人を超える参加希望者になり、今のコミュニティになりました。
そういう意味ではPM Clubが先に一定の認知度を獲得したため、やっと本来の目的だったスクールを公開できる、という形になります。PM Clubを作って感じたことは、参加する人はみなプロダクト作りの知見に飢えているということ。この時にスクールの必要性を改めて確信しました。
日本にはプロダクト開発を学ぶ機会が少なすぎる
未経験のまま現場に放り込まれるプロダクトマネージャー
私の元には日々プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーの方から山程の質問が寄せられます。
ユーザーヒアリングのやり方が分かりません…
機能の優先度の付け方がわかりません…
PRDの書き方がわかりません…
などなど、多種多様です。こういった課題を持っている人は山程いるにも関わらず、日本にはほとんど学ぶコンテンツがありません。一般的に市販されている書籍で多いのは
プロジェクトマネジメント
UXリサーチ
アジャイル開発
これらのテーマで書かれた書籍は多いのですが、どれもSaaSなどクラウドサービスの自社開発や課題を特定しプロダクトを作るというプロダクトマネージャーの仕事にとってすぐ役立つものとは言えません。素晴らしい本も多いですが、どれも情報がToo Muchで多すぎるため消化不良になる人がほとんどですし、本だけで実践できる人はそもそもプロダクト開発の上級者です。これではなかなか良い知見は広まりません。
私はプロダクト開発の初級者が未経験のままプロダクトマネージャーになり、そのままOJTで仕事をし、絵に描いたような炎上をする現場も何度も目にしました。これほどまでプロダクト作り人材の重要性が上がっているにも関わらず、世の中には学べるコンテンツがあまりにも少ないのが現状です。
諸外国でのプロダクト開発スクール事情
では日本以外の国ではどうなのでしょうか?実は、アメリカをはじめ諸外国ではプロダクト開発を学ぶコンテンツは充実しています。
アメリカ「Product School」
https://productschool.com/インドネシア「Apiary」
https://academy.apiary.id/インド「Upraised」
https://www.upraised.co/
アメリカではProduct School以外にも数多くのサービスがありますし、東南アジア諸国でもITは既存の文化風習にとらわれない仕事として人気がありそれを学ぶコンテンツも多くあります。私自身もこういったスクールの講義を受けてみました。
スタンフォード大学MBAの講義をオンラインで受講しましたが、そこでは体系化された本格的なプロダクトマネージャーのスキルを学ぶことができました。ただし、もちろん講義はすべて早口なアメリカ英語なので、多くの日本人にとってはかなりハードルが高いのも事実です。
https://online.stanford.edu/programs/product-management
英語ができるアクティブな人しかプロダクト開発を学べない、これは大きな問題だと実感しました。
日本にプロダクト開発を学ぶコンテンツが少ない理由とは?
ではなぜ日本にないのか?それは単純に「日本語でコンテンツを作れる人がいない」というのが原因だと私は推測しています。
プロダクトマネージャー向けのコンテンツを作れるほど優れた方は、おそらくどこかのSaaS企業で役員をしていたり、起業して顧問業で高い報酬をもらっていたりするのでわざわざコンテンツにするというハードなことをするインセンティブがないのです。
でも、この知見を一部の人だけが持っているのは日本のプロダクト開発にとってとても良くない。何より、円安が進み、少子高齢化が進んでいく日本の中でITプロダクトを作るスキルは絶対に必要です。
強く求められているのに、誰もやる人がいない。なら自分がやろう。そう思いました。これが2021年の終わりごろの話です。
プロダクトマネージャーの市場価値は右肩上がり、でもなれる人は超少数
日本でもプロダクトマネージャーをはじめプロダクト作り人材の市場価値はどんどん上がっています。最近だと家具で有名なニトリホールディングスがプロダクトマネージャー、エンジニアを高待遇で採用すると表明し話題になっていました。
こんなに市場に求められているのにも関わらず、学ぶ機会がないなんてもったいなさすぎると思いませんか?給料を上げたい、キャリアアップをしたい人はぜひプロダクトマネージャーを目指してください。PM ClubとPM Schoolには似た想いを持った人が集まっています。
PM Schoolのコンセプト
今回は私がプロダクトマネージャーとして立ち上げる事業なので、2つのことにこだわりました。
1. コードを一切書かずノーコードで作り切る
今回はMVPも管理画面もすべてノーコードツールを使って作りきりますので、プログラムは一切書きません。プロダクトマネージャーだけでもプロダクトを作りきれるということを証明することが今回の大事なテーマの1つです。
2. PM Clubで協力者を募り実績を作ってもらう
PM Clubで集まった人はみなこの悩みを持っています。
「プロダクトマネージャーになりたいけど、実績がないから採用してもらえない…」
それあれば、経験を積む場を作れば良い。そう思い、今回は20名を超える人に協力してもらい事業立ち上げに協力してもらっています。私は基本ディレクション、プロデューサーの立ち位置で、プロダクト作りは協力者にやってもらい、実績として履歴書に書けるようにしていきたいと思っています。
3. コミュニティ×スクールの相乗効果を証明する
いかにスクールで学ぶコンテンツがあっても、独学だと挫折しがちですしサボってしまうのが人間です。そこで、似た課題を持った人が集まるコミュニティで、切磋琢磨することでスキルを学んでいける。それを実証する場として、PM ClubとPM Schoolの掛け算を証明していきたいと思っています。
PM ClubからSchool、そしてプロダクト作りのコングロマリットへ
PM Clubから始まり、スクールをリリースします。しかし、これだけでは終わりません。日本が良くなるにはプロダクトを作れる人材が増える必要がある。そう本気で思っているからこそ、まだまだやれることはあります。
PM人材紹介
プロダクト作り人材の転職をサポートします。まだキャリアパスが明確になっていないPMのキャリアアップを具体的に示します。PM派遣制度
佐々木の弟子として様々な企業でPM経験を積んで実績を作る制度です。プロダクト開発をゲーム化
いまPM Clubで走っている企画の1つで、形になったらクラウドファンディングを実施する予定です。
いずれはプロダクト作り人材はみなPM Clubを経由し、PM Schoolで学び、そしてキャリアアップしていく。この循環を作っていきます。
全ては日本のプロダクト作りをぶち上げる、この想いでやっていきます。まだまだ始まったばかりなので、皆さんのご意見を頂きつつ、進めていきます。
PM School β版は50名限定で先行リリース予定
プロダクト作りのスキルを学びたい方、ぜひこちらから事前登録をお願いします。希望者が多いため、50名限定でβ版を提供する予定です。
「日本のプロダクト作りを、ぶち上げる」
この想いで、PM ClubもPM Schoolも取り組んでいきます。ぜひ応援してください!
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