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あわいを漂流する — Local & Social を体感するいわき旅—

7月27日から30日の4日間、SOCIAL WORKERS LABとヘキレキ舎が主催する「Local & Socialの最前線を旅する4日間 ソーシャルワーカーズラボ夏合宿inいわき」に参加。体験と情報の量に圧倒されつつも、間違いなく参加して良かったと言える4日間だった。まだ消化しきれていないことがたくさんあるけれど、旅を踏まえて今考えていることを整理したい。

旅のキーワードはLocal & Social。
Local & Socialを端的にいえば、人や地域を面白がり、誤配が生まれる土壌を耕していく実践と表現できるかもしれない。

Localとしての実践。「何か面白いもの転がっていないかな」と人や地域に興味のアンテナを向け、気になることがあれば手と足を動かして体験してみる。「なぜこの人はこれをしているんだろう」「なぜこの場所にこれが生まれたんだろう」と、歴史や文化にも目を向けてみる。
または、普段のルーティンから積極的に外れ、地域との接点を増やす行動を取ってみる。例えば、コンビニの無人レジで缶コーヒーを買うのではなくて、コーヒー屋さんで豆を買ってみる。そのアクションは小さくていい。地域との接点を増やす行動自体を継続的な習慣として生活に取り入れていく。

Socialとしての実践。地域で解決したい課題があった時に、それに興味がある人だけを誘うのではなく、裾野を広げた設計にしてみる。課題に対して直線的な解を描くのではなく、いくつかの領域やコミュニティにまたがるような曲線を描いてみる。それはもしかしたら目的と手段がマッチしていないように見えたり、歩みが非効率に感じられることがあるかもしれない。
しかし、広がった裾野や溶けた境界に生まれたあわいという場には、ヒトやモノやコトが漂流し、種が撒かれ、誤配が花を咲かせる。その偶発的な出会いや思いがけなかった出来事は、その場に居合わせた人を驚かし、新たに漂流へと招き、さらに土壌を豊かにする。

Localの実践は地域のあわいを照らし、Socialの実践は人を漂流させる。

Local & Socialを実践することは、時間がかかり手間もかかる。さらに、あわいに咲く花は見えにくく、その価値は言葉にしにくいかもしれない。だけれど、その花に言葉で輪郭を与え、他者と共有していくことによって、少しずつ自分が暮らす地域が豊かになっていくんじゃないかと思う。
そのための努力を、人を、地域を、まるごと面白がりながら続けていきたい。

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