あらゆるモノにインターネットをつなげる

デジタル社会の拡大は、今や止まることを知らない。「すべてのものをインターネットに接続する」という「IOT」は、1999年には誕生した言葉だ。「携帯電話、タブレット端末、温度計、時計、照明システム、エアコンなど、IOTの発展は目覚ましく、世界で200億個のモノが接続されている」(ギヨーム・ピトロン2022)。医療用のアプリケーションも登場し、スマホを持ち歩くだけで歩数から睡眠時間まで、あらゆることを調べてデータにしてくれる。そしてそれは蓄積される。

最近よく見るAppleのCMで、「アイフォンのプライバシー」というものがある。ある待合室では、個人情報がアナウンスされる。その個人情報は、インターネットに繋がれた機器によって収集されたデータだ。

これを見ると、いかに個人情報が収集されているのかが分かる。こんなので良いのだろうか。デジタルによって人間はコントロールされるのだろうか。

【参考文献】
・ギヨーム・ピトロン(2022)『なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか』原書房、165頁。

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