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感動は嫌いじゃない。それでも感動は心を動かし過ぎてしまう

こんにちは、守屋です。

箱根駅伝に高校サッカーにラグビー。年末年始は恒例のように学生生活の集大成と言える伝統ある大会が行われます。

学生にとって3年間の最後。チームメイトと過ごした辛い日々、伝統を引き継ぐ責任。色んな想いがそこにあることは百も承知です。そして、見る人の多くはひたむきな姿と高校生の感動秘話に胸を熱くさせます。

感動、それは素晴らしいこと。響く心、アップデートされない競技への理解。

民放放送ということもあり、実況も解説者もライト層をメインとしています。コアな戦術や細かいテクニックの部分に関してはあまり伝えません。「伝えたくても(自分の意思だけでは)伝えられない」という言い方が正しいかも知れません。

選手の親の苦労。寮生活の厳しさ。全国大会に向けての想い。選手と親の関係など、心を揺さぶるような話が伝えられます。自分を含め、お茶の間のみなさんは感情移入し、ひたむきに頑張る学生の姿に涙を流します。感動は嫌いではありません。頑張ってきた想いは十分に分かっているつもりです。

ですが毎年のように同じ光景を目にします。それは何を意味するかと言えば、スポーツの魅力がいつまでもお茶の間に伝わらずアップデートされることが無いということです。

心は揺さぶられても、脳内にサッカーの魅力が伝わってこない限り、観戦する人はサッカーについて詳しくなることが無いということです。

「へぇ~そうなんだ。そんな戦術があるんだサッカーって。」

という形で、少しでもサッカーについての魅力を発信していかない限り「人気選手・結果の有無・イベント時(ワールドカップ等)」でしか盛り上がらなくなる。もしくは盛り上がる材料が無くなってしまうのです。

サッカーに関わらず、他のスポーツでも真剣に取り組んでいる学生は素晴らしく、感動秘話を伝えることには十分理解があります。

でも本当に文化として根付かせなければいけないと考えているのであれば、改めてスポーツの魅力を伝えるべきだと思います。選手それぞれの思考を解き明かし、チームとして戦うときにはどんな戦術を擁しているのか。

感動は心を動かしますが、その競技自体への深い関心を生むものではないと思っています。平成が終わるこの節目に、改めて伝える側と運営する側にもアップデートを求めたいと思います。

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