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"Japanese Beer" 2014年発売分、ぜんぶ 買って、撮って、飲んでみた。

こんにちは。商品の切りぬき写真を壁に飾っても、いいんじゃないかと思っている丸山です。

私は、東京とニューヨークで商品撮影の仕事をしながら、ギャラリーで作品を発表しはじめた。

そして、広告写真を作品のテーマにすることを思いついたのだ。
撮影の難易度が高い ”ビールの切り抜き”。
よく仕事で撮影していた被写体でもある。

そして私はビール好き。

日本の消費文化、豊かな食文化も表現できると考えた。

海外で生活し仕事をしていると、日本のあらゆる商品の種類の多さにも改めて気付かされる。

2014年、大手ビール会社のビールをすべて購入することから始まった。
北海道から沖縄まで、限定品もできる限り取り寄せて、その数114種類

当時私はニューヨークに住んでおり、日本からビールを送ることが不可能だった。冬の東京で23日間スタジオに寝泊まりしながら、クリスマスや年末年始も休みなしでビールの撮影を行うことになった。

Japanese Beer #001, 2014
一見同じに見えますが、すべて違うビール
スタジオに集められたビール

特に難易度が高いビールのシズルの撮影方法は、多くの専門家によって試行錯誤され確立してきた。


撮影が終わるとプリントして壁に貼っていく
すべてを試飲して勝手に評価

そしてニューヨークに空き缶を持ち帰ってパッケージの撮影

色とりどりのパッケージ
季節感もあったり、パッケージをみるだけでも楽しめる
額装

ビールが注がれるストップモーションアニメーションも作成し、18ヵ月かかったプロジェクトだが、いままで発表の機会がなかった。

今年、初めて東京のギャラリー長野の美術館で発表する予定。

広告の仕事は楽しい経験で、そこで習得した技術はその後の作品制作に大いに役立っている。
今回、広告写真をテーマとした作品を展示することを楽しみにしている。

全部で80枚の作品だが、そのうちの28枚が今回ギャラリーで展示される。
是非お立ち寄りください。

Shinichi Maruyama "Photographs 2006-2021"
May 11 - July 30, 2023
Gallery Blitz

Japanese Beer

2014年、すべてのビールを買って撮って飲んでみた / 東京とニューヨークの商品写真 /  アートと広告 / ビールと酒税とSDGs / パッケージデザイン / バカラ / AR / ビールの撮影方法 / 商標権とアート作品 / 液体のストップモーション・アニメーション / 利きビール 




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