見出し画像

海外アーティスト・イン・レジデンスの探し方、応募、費用について

初めまして。美術作家の板垣と申します。

2019年7月の1ヶ月間、ハンガリーのザラエゲルセグという街でアーティスト・イン・レジデンスに参加してきました。
どんな事をやってきたかをまとめて頂いたので、よろしければこちらをご覧ください。
https://www.fuji-gs.jp/residence

「アーティスト・イン・レジデンス」とは、様々な分野の芸術制作を行う作家を一定期間ある土地に呼び、そこに滞在しながら作品の制作を行う事業全般を言います。
そしてこれは世界各地の団体が募集をしているので、希望する国に滞在しながら制作することができます。

この記事は僕が行ったレジデンスの探し方、掛かった費用の記録です。今後レジデンスに行ってみたい、という方の参考に少しでもなれば幸いです。


1.レジデンスの探し方

1-1. ResArtis

http://www.resartis.org/en/

僕は主にこちらを利用しました。
レジデンスポータルサイトの中では一番情報が多いと感じ、何より情報が見やすいのでオススメ。レジデンスを探してる人からよく聞くサイトでした。

行きたい地域を選んで探したり、特にこだわりがなければ応募締切が近い一覧から探してみるのも楽しいです。僕はそれでたまたまハンガリーのレジデンスを見つけました。

全て英語ですが、今は翻訳機能が充実しているのでとても助かります。(そこで怠けてると行った後が大変ですが・・・。)


1-2. TransArtists

https://www.transartists.org/

こちらも世界各地のレジデンス情報が集まるサイト。地図を見ながら直感的に探せます。内容は1-1.ResArtisで募集しているレジデンスと被るところが多いです。

1-3. 国別のレジデンスポータルサイト

国によっては芸術活動を支援している団体があり、その国のレジデンス情報をまとめてるサイトがあったりします。以下「TransArtists」サイト内に主な国のポータルサイトがまとまっています。

https://www.transartists.org/residency-platforms

「国名+artist in residence」で検索してみるのも良いかと思います。



2.費用

2-1.具体的な金額

今回の一ヶ月のレジデンス期間にかかった金額です。

合計 ¥385,574

内訳
レジデンス費用 ¥80,000
行き航空券 ¥137,600
帰り航空券代 ¥68,310
6/29,30宿泊費 ¥12,056
Wifi1か月 ¥15,708
保険1か月 ¥21,900
画材代 ¥30,000
食費 ¥20,000

各項目について補足。
・レジデンス費用:一ヶ月の宿泊施設、スタジオ代。光熱費込み。

・行き、帰り航空券:航空券は「スカイスキャナー」で探しました。
 行く期間にもよりますが、それぞれ別でとった方が良いです。僕のケースなのですが、最初2週間の予定だったレジデンスに合わせて飛行機を往復で取りました。急にもう2週間延ばせることになり、帰りのチケットをキャンセルまたは変更しようとしました。しかしどちらも対応していない格安のものを予約してしまったので、泣く泣く片道分を諦めることになりました…。
 チケットを取る際にはキャンセル規約をきちんと確認し、変更や払い戻しが可能なものを選ぶのが良いです。


・6/29,30宿泊費:それぞれ成田、ブタペストでの前泊代金

・Wifi:こちらの価格.com https://kakaku.com/mobile_data/world-wifi/ で比較できます。僕は「グローバルWiFi 」の大容量プランでした。都会では至る所でWiFiが飛んでいますが、地方に行くとやはり少ないので、あると安心でした。

・保険:こちらも価格.com https://hoken.kakaku.com/insurance/travel/ で比較しました。その中で「チャブ保険」を選びました。他の保険だと30日までしか対応していなかったのに対し、これは34日など日程を少し追加することも可能だったので、使い勝手がよかったです。日数や補償内容によって比較検討すると良いです。

・画材代:今回の場合、主に油彩画関連の出費です。ハンガリーだと物価が安かったので少し安く済んだかなという印象です。

・食費:概算です。これは物価の影響でかなり安く済んだ印象です。


2-2.海外での支払いについて

海外での支払いはVISA楽天デビットカードで行いました。デビットカードだと口座からすぐに引き落とされ、口座に入っている分しか使えないので、使いすぎも防げます。ハンガリーはEUに加盟していますが、現在も独自の通貨「フォリント」を使用しているためか、地方へ行ってもカード決済が可能でした。しかもタッチするだけで会計が終わり、とても楽でした。

たまに現地通貨のみしか扱っていない店舗があります。上記と同じVISA楽天デビットカードの海外キャッシングサービスを利用し、現地通貨を手に入れていました。両替よりも手数料が安くすむ場合が多いです。ATMにスキミング(カード情報を読み取る機械)がついていないか気をつけた方が良いとのことです。


念のため複数の種類(VISA、マスターカードなど)のカードを持っていると安心です。


終わりに

今回はレジデンスの探し方、僕が掛かった具体的な費用についてでした。参考にしていただけたら幸いです。


Shin Itagaki / 板垣晋
Web: https://www.shinitagaki.com/
instagram: https://www.instagram.com/shinitagaki314/
Twitter: https://twitter.com/shinitagaki314


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?