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「私」と離れていかないように。

こんにちは。桜小路いをりです。

先日、noteの下書きを整理していたら、中途半端に書き上げたまま眠っている記事を見つけました。

今年のものは今年のうちに……ということで、この記事は、そんな文章に陽の光をあててあげるためのものです。

ぜひ、最後までお付き合いください。


「桜小路いをり」という字の並びから既にお分かりかと思いますが、この名前は、私の本名とは全くもってかけ離れたペンネームです。

そして、私の憧れや「こう在りたい」という想いをぎゅっと詰め込んだ名前でもあります。

これからも大切にしていきたい、ずっと並んで歩んでいきたい、大好きな名前です。

でも、ペンネームの弊害といいますか、どうしても実際の「私」とかけ離れていきそうになる瞬間が、やっぱりあります。

私は、カフェラテに入れるお砂糖一杯分くらいのフィクションや恰好をつける言葉、演出なら、もちろんあっていいと思うんです。

なぜなら、「自分で書いて、自分だけ読んだら満足」な日記と違って、私は「誰かに届いたらいいな」という淡い想いや願いをもって、言葉を綴っているから。

そして、本当に有り難いことに、投稿すれば必ず反応をくださる方が、たくさんいらっしゃるから。

だとしたら、綺麗な言葉で、素敵な読後感を、ほんの少しでも演出したい。
ちょっとくらい、恰好をつけて、澄ましていたい。

でも、そのせいで、「桜小路いをり」が本来の「私」から離れていかないようにしたい、とも思います。

両親からもらった本名と違って(もちろん、そちらの名前もとても気に入っているけれど)、私が私のために一生懸命考えてつけた名前だから。

私自身の内面の、さらに内側にあるようなところを、見つめて、そっと掬い上げて、書き留めていきたい。

言葉にすることで、それらをより一層、大切にしていけるような気がするから。

「言葉にしよう」と悩む時間が、今まで気づかなかった「私」の内側にあるささやかな想いに、感情に、輪郭をつける時間になるから。

本来の「私」と離れてしまったら、これまで描き足してきた「桜小路いをり」の輪郭まで、淡くなってしまうような気がします。

だからこそ、これからも、「あれ、私が言いたいことって、本当にこれだっけ……?」と問い直す時間を大切にしたいです。

それがきっと、「私らしさ」と「桜小路いをりらしさ」の両方を保つための、いちばんの近道だから。

どちらの「らしさ」も両方「私」だけれど、その微妙に違った色彩を、輪郭を、両方ぎゅっと抱きしめていけたらいいな。

今回お借りした見出し画像は、ぎゅっとハグをするねこさんとうさぎさんのイラストです。やわらかいタッチが素敵で、即決でした。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。