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Istituto Marangoni Milan マスターコース留学記 〜学校編6〜

【[学校編6 前期終了 】
お久しぶりです。
今月前期が終了したので、ここ2ヶ月余りの出来事を書き記そうと思います。

前回投稿のMID REVIEWにてデザイナーへのプレゼンを無事終えたのち、一度クリスマスホリデーがあり、年明けまでの二週間ほど学校は休みでした。
マランゴーニの前期のテストは2月にあるため、年明けからは残り1ヶ月の最終提出のために、また大忙しの日々でした。。
テストの内容としては当日に試験があるというような流れではなく、ほとんどの授業においてその期日までに今まで課されてきた課題を完成させて提出するのみのシンプルな内容になります。
ブランドとのプロジェクトやパーソナルコレクションに関しては、仕上げたブックをもとにデジタルでポートフォリオを完成させ、テスト当日に印刷したものを用いてプレゼンをして採点されるという形式になっています。
ポートフォリオ制作の流れにおいては今までと少し違った、グラフィックデザイン的アプローチや、衣服の高精度のテクニカルフラット(ハンガーイラストのようなもの)を描くスキルが必要となります。
前期は学校面においても生活面においてもとにかく新しいことの連続で、刺激的な日々ではありましたが同時に精神的に辛くなる場面も多くあり、かなりしんどい時期も多々ありました(笑)
ですがやはりその反面成長したことも多く、デザインに関しての考え方や創作に関しての姿勢はもちろんですが、私の中で一番大きく影響を受けたのは、アートです。
ミラノなのでそこら中に美術館があるのはもちろんですが、授業の中でもアートに関して触れることが多く、今まで深く触れてこなかった世界を知ることでより自分自身を知ることに繋がりました。
ある授業においては、興味のあるアーティスト達のリサーチをした後に自分の好きな形でクリエイティブな制作を行うという抽象的な課題があったのですが、そこでは多くのアートワークを行い、自分の中の境界線を押し広げることができました。
ミラノへ来てもうすぐ半年になりますが、まだまだ色々な刺激を吸収して自分の創作活動に繋げていきたいと思います。

それと、後期の話を少しさせていただきます。
後期はパーソナルコレクションは無くなり、ブランドとのコラボのみになるのですが、、、今回に関しては少し異例のデザイナー自身とのコラボプロジェクトになります。
デザイナーの名前は、walter chiapponi。
かの有名な、Bottega Veneta, Tod'sなどのディレクターを務めたのちに、今期からはblumarineというイタリアブランドのディレクターに就任しています。
今回のプロジェクトの異例な点はその内容にもあるのですが、プロジェクトのタイトル名は、「I AM」。
それぞれの生徒は自身のアイデンティティーや美学、背景などを通して、デザイナーに対してクリエイティブな方法で自らを表現しなければなりません。
最終的な表現方法はコレクションデザインに限らず、実験的な映像撮影、写真、実際の衣服のサンプル制作など、とにかくどんな手段でも良いので自分を表現することが求められます。しかし、あくまでもファッションデザインの学生としてのデザイン的文脈も同時に重要視されるらしく、、、難しい課題です。
マランゴーニでも前例が無いような課題で多くの生徒が混乱していますが、個人的にはかなりワクワクする内容だと感じています。
恐らく後期においてもまた辛い試練があるとは思いますが、前期に身につけた力で乗り越えていきたいと思います。

それでは!



追伸
前期でのコラボブランド、SETCHUの最終プレゼンですが、中間発表同様、無事に選出されることができました。
このプレゼンはテストの点などとは関係なく、マスターコースの主任が生徒を選んでデザイナーにプレゼンを行う機会を与える、という流れになっています。
既に後期にはなっていますが、前期での努力を精一杯プレゼンしてきます!










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