お漏らしに次ぐお漏らし…介護生活7日で泣き出す母

1月末に、脳出血で倒れた父が、半身麻痺で自宅に帰ってきた。
うつ病も再発し、言葉も少なく、ひたすら寝ている父。
どんどん体はこわばり、リハビリ施設で取り戻した運動機能は低下していく。

「もう、お父さんが毎回のようにお漏らししちゃって…そのおしっこを拭いてるだけで一日終わっちゃった。もう疲れた…」

電話口で泣き出す母。

思ったより、限界は早く訪れた。

お漏らしに関しては
・尿瓶の導入
・簡易トイレの設置
を勧めていたのだが、拒んだ母。

案の定、面倒くさいことになったね。
このくらいは想像の範囲内である。

「介護、思ったより大変だった…」

健常者のようにトイレを自分でできるようになってほしい。

父が倒れた当初から、母はそう言っていた。
私はそんなのはたから無理だと思っていた。

母には、気持ちの切り替えが必要である。

もう父は、自分でトイレができないのだから、

オムツの中でしてもらい、それを取り替えるしかない。

それか、もう一緒に外出することは諦める。

私だったら、もう「施設に預ける」の一択である。


なんの知識も、経験もない、素人が
半身麻痺の障害者を介助できると考えることがそもそもの間違いなのだ。

そこには「お父さんがかわいそう」という感情は混ぜではいけない。
だってこのままだったら、

「介助者の方がかわいそう。」


本当だったら、脳出血の処置が間に合わなかったら、
1月に終わっていたはずの人生だったんだもの。

本当はもう、すでにこの世にいない人。
その人を丁重に扱いすぎて、自分の人生がスポイルされてしまわないように。

心を殺して、手抜き介護を追求しなければ。


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