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暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世:没後100年「怪物のような王」

昨夜、カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。

きょうはお昼に4話を投稿済みです。今夜中にもう1〜2話いけるかな。

各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。


noteでは紹介を兼ねて、最新話(4話目)16世紀:没後100年「怪物のような王」から一部引用します。

16世紀の歴史家フランソワ・ド・ベルフォレによるシャルル七世評です。

 民衆はシャルル七世という、これまでに法律を与え、法令を制定することを望んだ中で、もっとも素晴らしく、もっとも賢明で、もっとも優れた王の一人を失った。

 シャルル七世は、他のどの王よりも怪物のような力——美徳、運命(境遇・呪い)、幸運を持っている。彼の人生は、ほとんどゼロから始まったようなものだが……。

 私たちは、ギリシャ人やローマ人など昔の偉業を称賛し、賛美する詩を読むことが好きだ。多くの優れた古代詩を読み、それ以上の現代詩を記している人たちが、シャルル七世についてペンの飛翔を伸ばさないことに私は驚いている。

 ヘクトルやアキレスをはじめ、裸同然の蛮族と戦ってさして強くもない都市を占領したアレキサンダーを称えるためではない。その美徳によって、低く貶められてから突然高みに上り詰めたシャルル七世を称えるためだ。

 彼は、ヨーロッパでもっとも勇敢で果敢な戦士たちに勝利した王子である。
 人から見下されていた王が、キリスト教国でもっとも偉大で強力だった王の栄光を失墜させたのだ。

16世紀:没後100年「怪物のような王」 - 歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世(しんの(C.Clarté)) - カクヨム


ほーん、なるほどね。
シャルル七世がバケモノ扱いされてる🤣

本文中に出てくるシャルル七世が持つ「怪物のような力」とは、下記3つです。

  • 美徳(Virtue/いい意味での能力、資質)

  • 運命(Destiny/避けがたい境遇、天命、宿命)

  • 幸運(Fortune/偶然起こる幸運、財産)

外国語のニュアンスを日本語に当てはめるの難しい!

\がおー!/


続きはカクヨムにて。

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自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。

web小説『7番目のシャルル』シリーズ

シャルル七世が主人公の小説(少年期編青年期編)連載中。


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