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ファンタジースポーツのすすめ

はじめに

こんにちは。11月〜12月で6カ国を出張することになったのですが、一番楽しみなのは秋田への出張です。画像は全然関係ないですがダリです。

今回は弊社が携わっているファンタジースポーツという領域について紹介したいと思います。今回の創業前にこんなツイートをしているのですが、順調に各領域参入してきたかなと思っています。

特にファンタジースポーツ領域は国内スポーツ市場における課題を解決する大きなポテンシャルがあると考えており、その点についてまとめたいと思います。

1万字近い力作になってしまいましたが、画像も多くサクサク読めると思います。為替計算や決算情報などは2023年11月6日現在の公開情報を基に書いておりますのでご容赦下さい。

国内スポーツ市場における課題

​​端的に状況を説明すると「ファンベースの母数は減っているが、母数の中で試合観戦に行く割合は増えている」という状況です。人口と同じで母数が減ってしまうと産業の発展が止まってしまいますね。以下で統計を用いて詳細に説明します。

こちらは国内市場において中長期的にファンベースが減っているよ、ということを示すグラフです。サッカー日本代表のファンベースはおおよそ10年で半減してしまっていますね。

出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

一方でコロナ禍までのプロ野球の観客動員数は増加傾向にあります。

経済産業省

Jリーグの観客動員数もコロナ前までは増えており、ポストコロナの現在も急速に回復傾向にあります。平常時では観客動員数は増えているということが言えそうです。

Jリーグ:クラブ経営情報開示)

ファンベースが減少していることの原因についてはそれだけで一つnoteが書けるのと、プロスポーツ毎に様々な理由があるので大部分を割愛しますが、一般化すると以下の原因が挙げられます。

プロスポーツの視聴時間が減っているという統計があり、その理由についてのアンケートです。

出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

統計に定性的な補足を入れると、以下のような文脈が伺えます。

1.フォーマットの変化:

このnoteを読んでいる方はスポーツ好きの方々だと思うので、スポーツ関連の情報を視聴する際はストリーミングサイトやSNSなどで情報を入手される方が多いのではないでしょうか。しかし、スポーツの情報入手手段において主要なチャネルは未だにテレビなのです。

例えばサッカーJリーグにおいてはテレビ中継がされなくなって久しいですが、それがそのまま統計結果に現れています。つまり供給側のフォーマット変化が早すぎて需要側のフォーマット変化が追いついておらず、そもそも情報の入手が困難になっているという構造的な問題が存在します。

(出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

2.ファンベースの高齢化:

フォーマットの変化に通じるのですが、若年層や生産人口の趣味や娯楽の多様化が進む中、コンテンツ消費者の中で最も大きなグループである高齢者にスポーツの情報がリーチしていません。その証左として、最も人気のあるサッカー選手にここ3年ランクインしているのはキングカズこと三浦和良選手のみです。

カズ選手も現役のスーパースターですが、久保選手や三苫選手など海外や日本代表で活躍する選手よりも人気があります。また3年連続大谷選手が文句なしトップですが、「野球+テレビ」のフォーマットにハマっており、他のトップ選手たちもテレビでの露出が多い選手中心に選出されています。

テレビに出ている個人競技の選手たちが選出されているのはその為だと推測できます。


3.海外スポーツコンテンツとの競合:

例えば20年ほど前はサッカー観戦好きと言えば推しJクラブ>日本代表>海外クラブ(主にセリエA)といった感じでした。一方で現在新しくファンになっていく潜在層は直接海外のトップレベルのコンテンツにアクセスすることができます

Jクラブを応援せず、レベルが高く資金があり、また日本のトップ選手が活躍するプレミアリーグやラ・リーガのクラブをサポートしています。なので国内には応援するチームが存在せず、応援したい有名な選手は国外移籍してしまっている、という現実があります。


4.世界的な可処分時間の奪い合い: 

現代社会では、娯楽活動やエンターテイメントに費やす時間が増えています。世界中様々なコンテンツが入手可能であることや、キャンプなどの休日の趣味が多様化していたりするので可処分時間に可処分所得を使うコンテンツは常にグローバル競争に晒されています。

キャンプ行った後サウナ行って家系ラーメン食べて帰ってアニメを観てる人はスポーツ観戦をする暇がありません。


したがって、スポーツ市場におけるファンベースの減少というトレンドは、さまざまな要因から影響を受けています。

ファンタジースポーツとは

私はファンタジースポーツが国内スポーツの様々な問題を解決すると考えています。

ファンタジースポーツは、現実のスポーツ選手たちの成績に基づいて仮想のチームを組成・運営するオンラインゲームです。参加者はドラフトやオークションで選手を選び、自らの仮想チームを作成します。その後、実際の試合の成績に基づき、得点が加算されます。例えば、サッカーや野球の選手が実際の試合で得点やアシスト、奪三振などの成果を上げると、ファンタジーチームのスコアに影響します。

このゲームの魅力は、実際のスポーツの知識や戦略的思考を要する点にあります。選手の選択、トレード、起用のタイミングなど、チームの成功はプレイヤーの判断にかかっています。シーズン中、参加者同士の競技が繰り返され、最終的に最も高いポイントを獲得した者が優勝となります。ファンタジースポーツは、スポーツファンが自らの知識や戦略を試す場として、多くの国で人気を集めています。

当時の雰囲気が伝わる記事
90年代前半のファンタジー・フットボール。私はそこにいたから知っている。インターネットが普及する前の1992年、高校生のオタクだった私は、この奇妙な新しいコンセプトに関する雑誌を読み、友達を説得してやってみようと思った。誰も私たちのやっていることを理解していませんでした。私たちはドークカーブの先を行っていたのです。かつて印刷されていた本物の新聞を使い、手作業でスコアを集計しました。友人と私は夢中になっていましたが、いずれ世界が追いつくだろうと直感していました。

出典:コインデスク

そもそもファンタジースポーツはインターネット以前の1960年代から存在しており、アメリカやイギリスでは野球やサッカーの分野で親しまれてきました。通常ワンシーズンを通して競っていたのですが、現在では選手の流動性が上がったことやカップ戦などで試合数が増えたことで節ごとや試合日毎のデイリーファンタジースポーツが主流になっています。

出典:1960年代のNFLファンタジースポーツ

ワンシーズンだと熱狂的なファン以外は参加しづらいものの、DraftKingsなどの米国大手がデイリーファンタジーを始めたことやNFTファンタジースポーツのSorareなどの参入で参加ハードルが下がり急速に成長していきます。

私のSorareアジアチーム


米国のファンタジースポーツ事情

元々ファンタジースポーツの市場が存在していたことは説明しましたが、近年スポーツベッティングの合法化に伴いその拡大が加速しています。ヨーロッパでは古くからあるものの、新興市場として最も大きく、かつスポーツベッティングが最近解禁されたアメリカの事例を紹介したいと思います。

こちらのnoteでも取り上げましたが、スポーツベッティングは主要国 G7 の中では日本以外の 6 カ国で解禁されています。

既に解禁されている国でもフランス・ドイツ・アメリカ・カナダの 4 カ国は 2010 年以降の解禁となっており、近年スポーツベッティングの合法化が相次いでいます。それに伴い、報酬型のファンタジースポーツが急速に成長しています。

自分のお気に入りのチームを作成し、成績に応じて報酬までもらえるという形です。その中でも米国のDraftKingsとFanDuelは現在世界のファンタジースポーツのベンチマークと言えるでしょう。

米国では1992年にスポーツ保護法(PASPA)が制定され、4州(デラウェア・オレゴン・モンタナ・ネバダ)を除いてスポーツベッティングが禁止されていました。しかし実質米国外でスポーツベッティングに参加している国民が多くいることと、全国的に財政難に陥っていたこともあり米国は2018年に最高裁で「スポーツベッティングの合法化は各州に委ねる」という判決を下しました。こちらはFanDuelを運営するFlutterのIR資料から各州合法化の状況に関する一覧。

出典:Flutter Entertainment IR資料

そこからファンタジースポーツは2023年に$11bn(1.7兆円)産業に発展すると予想されています。現在米国シェアの80%をDraftKingsとFanDuelが占めています。DraftKingsの直近四半期の売上高は$790m (市場予想:$699m)と絶好調であり、市場シェアの33%を占めています。昨年同時期の売上が$500mだったことを考えると凄まじい成長率ですね。

DraftKingsのIR資料より

こちらはもう一つFlutter半期の投資家向け資料から。MAUは1230万人で、ファンタジースポーツ以外も存在し複数のコングロマリットになっていますが、FanDuel含めUS市場で毎クオーターで1500億円以上の売上を上げています。売上はグループ全体で£4.8bn(8.8兆円)で昨年比38%上昇。凄いですね。

Flutter Entertainment半期決算資料

また米国外ではインドのDream11がクリケットを中心にファンベースを獲得しており、売上規模を$480m(約720億円)まで成長させています。Dream11は年々凄まじい勢いで成長しています。インドはDream11以外にも複数ファンタジースポーツのプロバイダーが存在し一大産業へ成長しつつあります。

Dream11の決算情報(出典:ENTRACKER)

NFTファンタジースポーツの台頭

ここからは主にSorareを事例としてNFTファンタジースポーツの台頭について話したいと思います。ちなみに弊社はマイネット社と当該分野において提携しています。

Sorareと言えば、ソフトバンクが引き受けたValuation $4.3bn(約6,400億円)での$680mを資金調達したヨーロッパ最大のシリーズBラウンドで有名になりました。

またサッカー選手も多数出資しており、直近のエンジェルラウンドではメッシも出資しています。

Sorareは現在各国主要なサッカーリーグとNBA・MLBのNFTファンタジースポーツを提供しています。

現在こそユニコーン企業として注目されていますが、MAUが10万人を超えたのは3年目からでした。

Sorare Dataより

今年のオークションボリュームは平均100ETH/日程度で推移。直近で再度ボリュームは増えています。

昨年はワールドカップイヤーだったこともあり年商は500億円を超える水準にあります。

ざっくりとサッカー中心に数行でSorareを説明します。

  • イーサリアム上のL2(Starknet)で動いている

  • 実在のサッカー選手のNFTを購入してコレクションすることができる

  • 現実の試合における各選手のパフォーマンスが都度数値化され、sorare上でのその選手の獲得スコアになる

  • ユーザーは週に2回開催されている多種多様な「GameWeek(トーナメント)」に、所持しているNFTの中から5人一組のチームを作ってエントリーし、期間中にその5人のNFTが稼いだスコアで競う

  • 各トーナメントでのランキング上位者や一定スコアを超えたプレイヤー全員が報酬(ETHやNFT)を獲得できる

  • NFTは一次販売(オークション)で購入する他、ユーザー間での売買・トレードなどによっても入手でき、無課金でのプレイも可能

またSorareのポイントとして選手NFTカードが成長するということ
が挙げられます。

SorareにおけるNFTの成長要素:

  • 自分の持っているNFTを使う(GameWeekにエントリーする)ことによって、経験値をためてレベルアップさせていくことができる

  • 最大Lvは Lv20

  • 新規発行されたカードは一律 Lv0 からスタート

  • だいたい1年ちゃんと使うと Lv10、3年使ってLv20になるくらいのレベル設計

  • ユーザー間取引をするとレベルは半分くらいに下がる

  • レベルが高いカードは、獲得スコアにボーナスがかかる

    • たとえばLv20で10%ほど

    • そのため、レベルの高いカードは市場での価値も高まる

    • 下図ではレベルボーナス7%がかかっている

Sorareは従来のファンタジースポーツにおけるゲーム体験をインゲームとしてそのまま流用し、そこにNFTによる「所有感」やソシャゲ的な「レベルアップ」というアウトゲーム要素を絡めています。

そもそもお金がかかってなくても楽しんでいる人がいるようなゲームに対して ①刺激的なアウトゲーム・メタゲームを付け加え、②完全デジタル化によりプレイへのハードルを引き下げ、③多くの人が共通ルールで戦える環境を整備したというのがあり、ビジネスモデルとしてとても優秀だなと感じています。

法的整理について

ファンタジースポーツには報酬を軸にすると大きく分けて4つのタイプが存在しています。

  1. 報酬無しエンゲージメントツールFS:ファンタジープレミアリーグ

  2. 参加費分配型FS:DraftKings / FanDuel

  3. スポンサー型FS:B.LEAGUE#Live

  4. 報酬有りその他:Sorare / Dream11

アメリカでは各州でスポーツベッティングが合法化されたことで、シンプルに2のファンタジースポーツに参加して報酬を出すのは問題が無いという整理がされており、州法に合わせて運営されています。

2. 参加費分配型FSの図

また日本国内オリジナルですがマイネット社が提供するB.LEAGUE#Liveは3のスポンサーが報酬を提供する形で運営されています。

3. スポンサー型FSの図

NFTファンタジーのSorareは賭博に当たらないようフランスの政府機関と調整中ですが、乱数調整が存在しないこと、フリーでプレイしている人数が多いこと、新しいモデルを導入し最初にNFTカードを購入しなくてもプレイできるようにすることで政府機関と調整しているようです。Sorare創業者のNicolas氏は本件でMacron大統領と意見交換をしています。

インドではDream11の運営が賭博に当たるか、というケースが最高裁にて「勝利には知識と”the element of skill”が必要であり、賭博に当たらず各州で運営ができる」旨の判決が下されています。


ユーザーはファンタジースポーツをどう楽しんでいるのか


1.スポーツ観戦をより楽しくする為の装置

多くのユーザーが、「サッカー観戦をより楽しくするための装置」としてファンタジースポーツをプレイしています。

FPL(ファンタジープレミアリーグ)ファンたちのコミュニティー「Fantasy Football Community」の創設者でヴェテランプレイヤーでもあるホリー・シャンドは、「何かの思い入れなく試合をただ見ているなんて、わたしにはできません」と断言する。「わたしは試合を見ながら、常に選手交代や負傷、セットプレイを担当する選手についてメモをとっています。FPLは、わたしのサッカーとの付き合い方を完全に変えたんです」

FPLでは、仮によい成績を上げたとしても、得られる報酬は比較的ささやかだ(公式の運営元から成績優秀者に毎週与えられる賞品は、マグカップやストレス解消用のボールといったものだ)。しかし、友人や会社の同僚、家族といったミニリーグ内のライヴァルとの活発なやりとりがプレイヤーを夢中にさせているのだと、シャンドは指摘する。

「多くのポイントを獲得して周囲に自慢する、それがすべてです。このゲームのプレイヤーは男性が多く、男性は女性に比べて競争好きです。ゲームの成績で軽口を叩き合うのが好きなんです」

多くのプレイヤーは試合中は2画面態勢だ。実際のサッカーの試合展開と、スマートフォンで受け取るFPLの最新情報の両方をチェックする。「単にゲームをプレイするだけにとどまらない、深い体験です」とグリフィスは解説する。

「フォーラムに参加し、ほかのプレイヤーと交流します。個人的に時間や労力を注ぎ込んでいれば、試合から得られる興奮ははるかに大きくなります。ただし、自分が選んだ選手が交代させられたときのいらだたしさも増すわけですが」

出典:Wired

ひいきのチームの勝ち負けだけでなく、各選手の活躍についても一喜一憂することができるというメリットも存在します。

2.「データ」という切り口からもスポーツを楽しめる

「以前であれば、話題になっていたのは、デイヴィッド・ベッカムのクロスを上げる(両サイドからボールをパスして真中の選手の頭などに合わせる)能力の高さ、といったことでした。でもいまは、『期待アシスト数』といった専門用語が使われるようになっています」


3.コミュニケーションの切り口を増やす

サッカー仲間と「ともに応援する」だけでなく「予想の精度を競う」といった、これまでとは質の異なるコミュニケーションも楽しめるようになります。

「選手単位での応援があること」「共通したゲームルールの元で戦っていること」などによって、ファンタジースポーツユーザー同士であればサッカーファン内における共通の話題がマッチしやすくなっています。

自分のこれまで追っていなかったリーグについても、ファンタジースポーツをやっていると興味を抱く機会が多いので、国内リーグファンや国外リーグファンのコミュニケーションの架け橋になりうるということもあります。

これは私の体験談なのですが、ヨーロッパのサッカー仲間にSorareガチ勢が2名おり、私より日本や韓国の若手有望選手をチェックしています。夏の間はヨーロッパのリーグが開催されないので本気のSorareプレイヤー達はJリーグやKリーグ・MLSなどのgame weekに参加します。「Shin、鈴木ザイオンのレア8枚持ってるんだけどいつビッグクラブに移籍するかな?やはりパリ五輪後?」「松木はリールの練習に参加してたけど、海外移籍は冬になりそう?」などと高度な質問が来ます。

私もFPLやSorareなどいくつかのファンタジースポーツに参加していますが、グローバルで国内のスポーツについて知ってもらい、コミュニケーションのきっかけを与えてくれるツールになっています。


4.ファンエンゲージメント+報酬

単に「スポーツが好き」という気持ちでファンタジースポーツをプレイし始め、そこから報酬を得る為に投資していくユーザーも多いと思います。

スポーツについての情報収集力や分析力があるほど明確に勝ちにつながるので人によっては報酬の期待値が高いと言えそうです。競馬などよりも情報は多く、オープンで、情報↔収益の直結度も高くGame of skills要素がかなり強いと言えます。

5.選手応援の表明+その選手への投資

Sorareモデルでは顕著ですが、選手のデジタルカードを買ってプレイするモデルの場合「自分が有望だと思っている選手を保有し、その選手が活躍すれば自分の持つ資産価値も上がる」というユーザー体験が可能です。

私のベルギー人の友人は現在シティ所属のドクを数年前から毎年10枚購入し、シティ移籍が決定した瞬間80倍以上に値上がりしました。(まだ半分は保有しているそうです)

純粋に応援したいという気持ちと、活躍したら自分の保有資産の価値が上がるという二重のゲーム性によってサッカー観戦がより楽しくなったといいます。好きな選手がJリーグから海外に移籍しても応援し続けるツールとして機能します。


リーグ・クラブ側のメリット - マイナースポーツ発展の可能性

放映権と同様、リーグやクラブはライセンス契約の一貫としてNFT販売益の分配権を得ています。これはリーグによって比率が違うので一概には言えませんか、米国のスポーツ権利は高額かつ複雑なのでSorareがMBAやMLBと契約するには士業コストのみで数億円はかかったのではないかと思われます。

ただリターンも高額で、前述の通り例えばFanduelの売上規模で仮に売上の10%がロイヤリティだとすると100億円以上になるということです。それだけ分配できる賞金が増えて、各クラブが豊かになり育成やホームタウン活動へのコミットを上げることができます。

そしてマイナースポーツにも適応できるという点が特徴です。例えばですが、バレーやラグビーのような潜在市場が大きいが放映チャネルやプロモーションが限定的なスポーツがレベニューシェアのような形でライセンスアウトすると、隠れたファンや新規のユーザーが選手やチームを調べるきっかけになり、リーグ自体が盛り上がる可能性が高いです。

前述した通り、Jリーグの1ゴールとプレミアリーグの1ゴールは同じ価値を持っています。若年層がどんどん海外のトップリーグに流れていく中、一石を投じる可能性があります。(少なくとも、イングランド在住のSorareガチ勢はプレミアリーグだけでなくJリーグやKリーグをかなりよくチェックしています)

まとめ

日本国内におけるスポーツ産業の課題として、ファンベースが減っていることを挙げました。その有力なソリューション候補としてファンタジースポーツを紹介させて頂きました。

コンテンツ側のフォーマットが視聴者のフォーマットとズレている問題に対しては、試合を観戦しなくても楽しめる新機軸を展開することができると思います。

また新規ファンの獲得や海外スポーツコンテンツとの競合についても、フラットな機会の提供とコミュニケーションのきっかけになるようなアプローチを提供することができます。

新しいファン層を取り込むだけではなく、売上をライセンス料としてリーグに還元することで中長期的なスポーツ産業の発展に寄与することも期待できます。

国内では弊社パートナーのマイネット社がスポンサー型ファンタジースポーツを提供してい ます。無料ではじめられるので、興味ある方は遊んでみてください!それではまた!


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