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クリプト系イベントネットワーキングの心得



こんにちは。光陰矢の如く8月前半が終わった村田です。
本当はプールに行きたいのですが、灼熱のビルの屋上でフットサルをしています。

ここ1年で国内外のクリプト系カンファレンスにかなり行ってきました。継続的にカンファレンスでネットワーキングした結果、最近は実り多い経験に繋がっているのでカンファレンスやイベントを通じて得た良いネットワーキングと良くないネットワーキングの違いについて書いていき、イベントネットワーキングの心得みたいなものを伝えていけたらと思っています。

前提として完全に個人の主観なので、忙中閑話として読み流してもらえると良いと思います。

まずはアンチパターンを、ということで良くないネットワーキングの例を紹介していきます。

良くないイベントネットワーキングの例

同窓会になっちゃってる

ソーシャルメディアでよくイベントやカンファレンスに出席している様子がアップされてるけど、写真が全部「いつメン」になっちゃってるやつです。夜のサイドイベントもいつものみんなで集まる飲み会になっていたりとか、結構あります。

しばらく会っていない人と会えるメリットもあり完全に悪い訳ではないのですが、同窓会にばかり経費を使っていると会社が成長しないのでイベントに参加する目的を持つと良いと思います。

特に海外カンファレンスだと、わざわざ海外に行って日本でいつでも会える人とばかり会う必要性はあまり無いと思います。(ブースやイベントなど応援しに行くのは良いと思います)せっかくなのでフレッシュなコンタクトを楽しみましょう。

これはオーガナイザーにも原因あり、意図的に人集めの為に同窓会っぽい構成にしてる場合もあります。

お酒を飲みすぎてる

飲み過ぎは身体に良くないし、思わぬ失言が飛び出たりします。お酒は飲んでも飲まれるな、ということで程々にしておきましょう。肝心のネットワーキングよりもお酒を飲むことが目的化してしまわないように、色々な人に見られているという意識を持つと良いと思います。

例えば3日間のイベントだと最終日はヘロヘロになってしまい呂律が回っていなかったり二日酔いでスピーカーを欠席する人がいます。ネタとして第三者として見ている分には面白いのですが、イベント主催の立場からすると「あの人、二日酔いで来ないことがあるから次からは呼ぶのやめよう」となります。あとそれを武勇伝のようにソーシャルメディアに自慢するのもズレてると思います。(日本人に限った話ではなく、他の国にも結構います)

連絡先を交換した人が後日みんな誰かわからない

一度、カンファレンスが終わって連絡しようと思ったらTelegramに4人のAlexと3人のMoがいて、アイコンがブルーチップNFTだったりして詰んだ経験がありました。いけてるゲームプロジェクトのAlex is 何処…!とならない為にサービスのURLを送ってもらったり、写真を撮って送っておくと良いと思います。

また、そこそこしっかり話して気が合いそうだったり事業を一緒にやってみたいなと思う人は自分が行くサイドイベントの情報を送っておくと良いです。短期間に複数回会うことで双方に印象付けされるので、イベント後のkeep in touch率が上がります。

終わった後体調を崩す

多数の人と触れ合うので仕方がない部分もありますし、私も体調を崩したことがあるのですが全力でやりすぎたと反省しました。基本的には数日に渡って行われるイベントだと中1日はホテルでゆっくりするなどペース配分を考えた方が良いです。

体力に自信の無い方は複数日に渡って開催されるイベントであれば適度に運動したり、健康的な食事をとりしっかりと寝ましょう。

ネットワーキングの本質は案件形成にあり、終わった後すぐにネクストアクションの面談や提案をできるかという勝負でもあるので、終わった後に体調を崩すと溜まった仕事も消化できずせっかく会った人にも忘れられ地獄になります。

自分が何者で何がしたいのか全然説明できてない

イベントには何者なのかわからない人が結構います。一体この人はどこからやってきて、どこへ向かっていくんだろうと。たまに自分も事業について上手く説明できてなかったな、など反省することもあります。

自分が何者で、何をやっている人なのか10秒くらいで説明できて、デモ動画などスマホのギャラリーに保存しておくと良いと思います。大体30秒くらいで自分のやってること、やりたいことの7割くらいを伝えられたら良いと思います。その後TelegramでBlurb(事業紹介のサマリ)を送っておくと良いと思います。

良いイベントネットワーキングの例

会いたい人のアポイントが取れてる

事前にスピーカーや参加者リスト、もしくはLinkedInやXでイベントのハッシュタグ検索をして会いたい人と30分のミーティングを取り付けると良いと思います。自分もハッシュタグ付きで発信しておくとアポイント依頼が入ったりしますが、営業を受けることもあるので注意が必要です。

イベントネットワーキングには深度のような概念があり、以下の順番に強いです。

オンラインで会ったことある>アポイント>友人の紹介>たまたま会う

ただ面白いのは会場でたまたま会った人と事業をやることになったりもします。私はアポイント:会場ふらふら=40:60くらいの割合でやります。人によって最適な割合は違うので、自分の最適解を見つけておくと良いと思います。

また、オーガナイザーにパートナーや友人がいる場合は「こういう人と会いたい」と伝えておくとかなり精度高く人を紹介してくれます。

ちなみにDokyoというプロジェクトはAvalanche Summitにスポンサーし、ブース出展した際にたまたま寄ってくれた二人組と意気投合しスタートしました。

オンラインでしか会ったことの無い人と会う

ビジネスとはいえ結局人間がやるものなので、その人の見た目や空気感など気になるものです。営業をやるような業態であれば、オンラインで既に自己紹介が済んでる場合はオフラインで会うと前向きな時間になったりします。

建設的な意見交換ができる

最近イベントで取引所の方とお会いしたのですが、最近の取引所ビジネスなぜ儲かっていないのかなど色々と教えてくれました。

貴重なインサイトを得られた例でいくとインドのウォレット事情やトレンド、ベトナム人はどうやってクリプトの情報を調べているか、取引所の維持コストがなぜ高いのか、北米のVCが$10m以上投資したブロックチェーンゲームタイトルは8割が出ていない etc…

逆に言えば、自分も他人にはないインサイトを持つことで「やたらXXに詳しい人」として人に紹介してもらったり、急にパネルに呼ばれたりすることもあります。自分自身が相手に提供できるバリューが何か考えて、会話の引き出しとして持っていくと「これくらい教えてくれたから自分も相手に何か伝えよう」と相手からも良い情報を引き出すことができます。

新しいリリースの発表に立ち会う

「何か新しい発表があるらしいぞ」というステージには行くようにしています。本当に現場感のある情報が得られますし、その情報を自分でも発信することで価値のある情報源になることができます。

私はあまりステージ上のセッションに参加しないのですが、発表には立ち会うようにしています。ここで言うネットワーキングは一次情報の取得者になって関係者に送ってあげたりソーシャルメディアで発信することです。ネットワーキングはイベントの外にも存在します。

サイドイベントについて

サイドイベントは本番のイベントより重要度が高い場合があり、サインアップが間に合わない場合はサイドイベントだけ参加しに来る人も結構います。私もパリやバルセロナで日中はイベント本番にサインアップせず、夜にサイドイベントだけ参加しに行ったことがありました。

大抵サイドイベントがまとまってる公開スプレッドシートがあるので、事前入手してeventbriteかlumaでサインアップしておきましょう。紹介制のものもあるので、知り合いに頼んで入れてもらうと良いと思います。

サイドイベントの良いところはテーマ別にまとまっているところです。ゲームナイト、VCモーニングピッチ、DeFiランチなど。会いたい人との距離が縮められるチャンスでもあるので、これも狙いを持っていくと良いと思います。

スポンサーのすすめ

いくつかのイベントにスポンサーした経験があるのですが、特にAvalanche Summitは実り多い経験でした。
・ブースを出してシンプルに注目される
・オーガナイザーが積極的にマッチしそうな人を紹介してくれる
・スポンサーだけのパーティやディナーがあるのでじっくり話したい人と話せるし、こちらの紹介もしっかりできる
・VIPアクセスがあるのでゲストとゆっくり話せる
・運営者と仲良くなり、次回からスピーカーなどで呼ばれる機会が増える

私の場合はエコシステムから推される機会が増えたと感じます。Ava Labsの皆さんに知ってもらったのはもちろん、日本市場やクリエイティブに関する相談や依頼が増えました。

潜在顧客と話す際はビジネスのビジョンが大切なので、創業者自らセールスマンとなってプロジェクト推進しているスポンサーはかなり良い成果を得られるのでは、という印象でした。

という訳で、色々書きましたが一番伝えたいのは健康が大事ということですね。お酒を飲みすぎず、よく食べてよく寝て、やりたいことを明確にしてイベント参加しましょう!

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