自分これでOK

こないだひさしぶりのボルダリングジムに行って本棚見ておりましたら、和田秀樹さんの「感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える」が置いてありました。精神科医の和田秀樹さんのお名前やコメントなどはちょこちょこ、ウェブメディアでみかけて共感するものがあったので手に取ってみたところ、興味をひかれたのでさっそく図書館で借りてきました。

読んでみたところ、「わたし、これでよかったんだー」と自己肯定感あがりまくり(笑)。

感情的にならないようにする技術をやさしく説く本なのですが、要約すると、
・「これでなければダメ」と決めつけない
・考え方、受け止め方に幅を持たせる
・「白か黒」でなく、グレーゾーンもおおいにあることを心得る
・「曖昧さ」を受け入れるのが実は大事
・感情的になってしまったら、他に意識をむける
・「とりあえず」動くのがいい。気分転換にもなる。

これら具体例と、習得のコツがわかりやすく説明されていました。

これってほぼわたし、できてるじゃ~んと思いました。
いろんな経験から、ぐじぐじ言ってても埒開かないのでなんでも面白がって笑い飛ばす、「そういうこともあるんだー」「いろんなひとがいるね」「いろんな考え方、受け取り方があるね」、考えてもどうにもならんことは考えるのをやめる、問題が起こるとギャーギャー言うのではなく、「どうすればよいか?」と冷静に解決法を探ろうとする…。
そのなかでも反省点がありました。前職で「合わない」と思って毛嫌いしていたひとに対して、「こうあるべきなのに、あの人はこういうところができていない。自分ばかりが有能と思ってひとを見下している。人の心をくみ取れないところがある」などと思ってカリカリしていました。今後こういうひとに出会っても、この技術で考えを切り替えよう、と思いました。

読んでいて、「ああ~、これまでの職場でもひとのミスばかりをねちねち時間かけて叱責して、解決法は提示しない、一緒に探ろうとしない無能上司おったな~」も思いました。こないだトラブルになった現職での上司にあたるひとも、おそらく自分のプライドを傷つけられたと勝手に思い込んでわたしにきつく当たるようになり、しまいには、会社にとって大事な案件の邪魔を正面からし始めたので社長の英断で、この事業所から担当を外されました。その直接のきっかけとなった場面では、社長もその場にいるのに、わたしを理不尽なことで怒鳴りつけはじめ、「なんだその目つきは!その目つきの意味を説明しろ!」などと言い出し、「あの~、そんなことより仕事の期限もせまってぎりぎりのところなので、仕事を進めたいのですが」とわたしが言うとさらに激高して「それを決めるのはあなたではありません!!あなたはそういう立場にありません!!」と言い、自分の興奮度によってさらに興奮したようで、チンピラのような大声、怒鳴り方、言葉遣いで「オラァ~文句があれば言わんかいゴルア$⌁∅∀」みたいにわめいておりました。で、社長が「それを言うなら、俺が社長だからこの会社の方針を決めるんだよね。じゃあ、俺が決めるから。この案件はいま切羽詰まっていて、できるだけ迅速に解決していかないといけないので、いますぐとりかかるべき」ということで一旦その場はおさまったのですが、そのわめいた上司の方はまさにこの本にある「感情コントロールできない人」のいろんな要件を併せ持つひとでした。
「なんか巻き込んで、すみませんねえ」と数か月前に入社したばかりの隣の席の人に言いましたら、「なんか僕とは沸点がちがうな~、と思いました。アメリカとかでは感情をコントロールできないひとは評価が下がるといいますし…」と言っていました。そんなわけで、隣のひともわたしに同情的でしたし、社長をはじめほかのひとだって、あれはないよなーと思ったはずだし、結果これまでかかわってきた主要事業から外されてしまったわけで、上司さんにとっては百害あって一利なしの行動に走ってしまったわけですが、いやほんと、感情コントロールは大事ですね。

この本を読んで、だいたい自分できてるぞ、と思いましたが、それに調子に乗らず、気を引き締めつつ、リラックスしていこうと思っています。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?