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「頑張り」が空回りしたり、裏目に出てしまった時のFIRST AID|樹木希林の言葉

どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。
あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。

樹木希林

樹木 希林(きき きりん、1943年1月15日 - 2018年9月15日)さんは、昭和・平成をまたがって活躍された名女優の一人。昨年惜しくも折去されました。享年75歳。

1977年、テレビ番組のオークション企画で、当時の芸名「悠木千帆(ゆうき ちほ)」を売却。その後、芸名を「樹木希林」にしました。芸名の由来は「樹や木が集まり希(まれ)な林を作る=みんなが集まり何かを生み育てる」から。

映画やテレビドラマといった「多くの作り手によって1つのものを創作する仕事」に参加されていた、ご本人を言い表すにふさわしい、素敵な芸名ですね。

冒頭の言葉は、これまでの樹木希林さんの発言を集めた『樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』から引用しました。
書籍名の通り、本書は樹木希林さんの生き方を表す120の言葉を掲載しています。今回紹介したのは、その中でも一番好きな言葉です。

「頑張る」ことと「へこたれない」ことは別物

頑張る人の本当の強さは「へこたれないこと」にあります。
どうせなら「頑張ること」よりも「へこたれないこと」に力を注ぎましょう。
「頑張ること」が無駄に終わることはあっても、「へこたれないこと」が無駄に終わることはないからです。

というのも、「頑張ること」には、結果の良し悪しが、必ずつきまといます。
だから、空回りすることも、裏目に出ることもあります。
しかし、「へこたれないこと」は、良い結果しか生み出しません。
「へこたれない」=「(良い結果が出るまで)あきらめない」ですから。

アメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーも、こんな名言を残しています。

成功するには、成功するまで決して諦めないことだ。

もし、あなたの頑張りが空回りしたり、裏目に出てしまった時は、その頑張りを一旦脇に置きましょう。
で、物事を俯瞰し、面白く受け取って愉快になるだけの余裕を取り戻すのです。
あとは「へこたれない」でいればいい。

頑張れるあなたには、きっと、それができるはずです。

【引用:宝島社『樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』より】

 メッセージ? そんな先のない私がメッセージっていうのもなぁ。
 あの、おこがましいんですけれども、ものには表と裏があって、どんなに不幸なものに出会っても、どこかに灯りが見えるものだというふうに思ってるの。もちろん、幸せがずっと続くものでもないから、何か自分で行き詰まった時に、そこの行き詰まった場所だけで見ないで、ちょっと後ろ側から見てみるという、そのゆとりさえあれば、そんなに人生捨てたもんじゃないなというふうに今頃になって思ってますので。
 どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。お互いにっていうとおこがましいけど、そんなふうに思っています。あんまり頑張らないで、でもへこたれないで。


FIEST AIDは“応急措置”という意味です。
ほんの一時でも、いつものココロを取り戻すことができれば幸いです。

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