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【仕事術】マネジメントとは

物事を深く理解するために、昔から採っている方法があります。
それは「対象をシンプルに捉え直す」こと。
シンプルに捉え直すことで、間違えようのない本質に近づくことを狙っています。

「捉える」ではなく「捉え直す」としているのは、一般的な意味や解釈に囚われないようにする為です。学問的な知識よりも、自分の経験に照らし合わせて適切か否かを検証・判断するようにしています。

そんなやり方で、今回捉え直してみたのは「マネジメント」です。

マネジメント(management)の意味を調べると、「組織や集団の管理(うまく取り扱うこと)」や「事業や計画の経営(指揮)」を示すことが多いようです。

でも、ぼくがシンプルに捉え直した結果はコレです。

マネジメントは「自己管理」

ここでいう「自己」は単に自分を指すだけではなく、「当事者意識を持つ範囲」という意味も持たせています。
例えば、チームリーダーであれば、チームに対して当事者意識を持ちますし、会社経営者であれば、会社に対して当事者意識を持ちます。

そんな当事者意識を持つ範囲に対し、「何が起こっているのか明らかにして、より良い状態にする」こと。それを「自己管理」という言葉で示しています。
「明らかにする」のは、自分が理解する為でもあり、周囲に理解してもらう為でもあります。「より良い状態にする」ために考えたり動いたりするのは、自分の場合もあれば、自分ではない場合(チームのメンバー等)もあります。

また、この「自己管理」という言葉の冒頭には「但し書き」が隠されています。
その但し書きは「仕事に求められる」です。
仕事でなければ...例えば趣味だったら、自己管理する必要はありません。
締め切りも予算も好きなだけ消費して良いですし、自分が満足できれば未完成でも出来が悪くても良いからです。

しかし、仕事となると、そうはいきません。特に、その仕事で利益を得ようとしたら、お金を出す人に、お金を払う価値があることを伝え、信用していただく必要があります。
そこで求められるのがマネジメント。仕事に求められる自己管理です。

ゲーム業界にいるから、この考えに至った

これは多分にあります。
というのも、「自分の仕事はクリエイティブなことであり、クリエイティブなこと以外は自分の仕事じゃない」というゲームクリエイターは少なくないからです。

また「マネジメントを専任にする人は、クリエイティブな能力がないから」と捉えるクリエイターも見かけます。非常に残念なことです。

仕事である以上、マネジメントは避けられない

だから、仕事の成果にも、マネジメント能力は大きく関与します。

「クリエイティブな能力を仕事に昇華するのがマネジメント能力」

と言っても良いでしょう。

どんなに素晴らしい絵をかけたとしても、締め切りを守らない人には仕事が来なくなります。
「お金をかければ良いゲームが作れる人」と「お金をかけなくても良いゲームを作れる人」がいた場合、マネジメント能力が高いのは後者です。だから、後者には開発資金が集まります。しかも、利益を出すのも後者だったりします。

マネジメント能力とは「絵に描いた餅を本物にする能力」なのです。

避けられないことは、簡単に済ませる

できるだけクリエイティブなことに専念したいクリエイターが、マネジメントに対して取るべき最善の方法はコレです。

今回紹介したマネジメントをシンプルに捉え直す「マネジメントとは」を皮切りに、ぼくが身につけた「マネジメントを簡単に済ませる」為のノウハウを、この「ゲームクリエイターの仕事術」で少しずつ紹介していきます。お見逃しなく!

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