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読書記録『成瀬は天下を取りに行く』① (個人的今年No.1!)

最高の小説に出会ってしまいました。今年の本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りに行く』



あらすじ
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。

公式サイトより


あらすじにもある通り、主人公は女子中学生(物語後半では高校生)の成瀬あかり。


滋賀の大津を舞台に、この成瀬を中心に起こる出来事が、多視点(エピソードごとの主人公の視点)で描かれます。


成瀬の幼馴染、成瀬がテレビ中継に映り込んでいるのを見つけた男性、成瀬のことが嫌いな同級生、部活の遠征で大津に来たときに成瀬に恋をしてしまう男子高校生(このエピソードが最高中の最高中の最高だった)、最後は成瀬自身の視点と、全6篇から構成されます。



とにかく読みやすく、絶妙なぬるっとした笑いが素晴らしすぎて。


自分の肌に合う小説というのは、読みはじめの1ページ目くらいでなんとなく直感でわかるのですが、この小説は冒頭の4行くらいで「あ、これ好きだな」と。



この小説のなにが最高なのかというと、どのレビューを読んでも書かれてる「主人公の圧倒的主人公感」なのですが、そのあたりは長くなりそうなのでもう1記事書きます。

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