読書記録『成瀬は天下を取りに行く』① (個人的今年No.1!)
最高の小説に出会ってしまいました。今年の本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りに行く』
あらすじにもある通り、主人公は女子中学生(物語後半では高校生)の成瀬あかり。
滋賀の大津を舞台に、この成瀬を中心に起こる出来事が、多視点(エピソードごとの主人公の視点)で描かれます。
成瀬の幼馴染、成瀬がテレビ中継に映り込んでいるのを見つけた男性、成瀬のことが嫌いな同級生、部活の遠征で大津に来たときに成瀬に恋をしてしまう男子高校生(このエピソードが最高中の最高中の最高だった)、最後は成瀬自身の視点と、全6篇から構成されます。
とにかく読みやすく、絶妙なぬるっとした笑いが素晴らしすぎて。
自分の肌に合う小説というのは、読みはじめの1ページ目くらいでなんとなく直感でわかるのですが、この小説は冒頭の4行くらいで「あ、これ好きだな」と。
この小説のなにが最高なのかというと、どのレビューを読んでも書かれてる「主人公の圧倒的主人公感」なのですが、そのあたりは長くなりそうなのでもう1記事書きます。
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