読書記録『カルピスの忘れられないいい話』
春からコピーライティングについて学び始め、通い始めた講座で「カルピス(水で溶かす方)」についてのコピーを考えるという宿題が出たので、ここ最近カルピスについて調べる日々です。
そんな折、この本を見つけたので読んでみました。
カルピスというのはここ数十年くらいで発売された商品かと思っていたら、実はその誕生は100年程前だそうです。
カルピスにまつわる思い出や想いを綴ったエッセイを公募し、その作品集の本です。
それこそ戦時中のエピソードもあったりと、その歴史は長く。
個人的に一番ぐっと来たエピソードが、子供の頃に友達のお誕生日会に行ったら、何かの手違いでその人は招待されてなく、その会のテーブルに置いてあったカルピスがおいしそうで、泣きながら家に帰った。大人になってから、その友達から「あのときはごめん」と結婚式の招待状が届き、カルピスで乾杯したというもの。
カルピスというのは、なんか懐かしい味がするし、感情を揺さぶりますね。
「水に溶かす」というアクションがひとつ加わるだけで、他のジュースとは違い、いろんな思い出や懐かしい感情がいろいろ乗っかります。
「薄いカルピス」「濃いカルピス」というだけでも、「親に作ってもらったカルピスは薄かった」とか「友達の〇〇くん家のカルピスは濃くて美味しかった」とか「濃いカルピスに憧れて原液で飲んだら甘すぎた」とか。
自分のカルピスにまつわる思い出は、「子どもの頃に家の製氷皿でカルピス氷を作ったら、普通の氷が無くてまあまあなトーンで親に怒られた」です。
日本全国あらゆる家庭のどのカルピスよりも薄いエピソードですね。
しかしまあ、水で溶かすタイプのカルピスの方が、市販の(既に出来ているタイプの)カルピスより美味しく感じるのはなぜなのですかね?
皆さんは、カルピスにまつわる思い出はありますか?
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