安楽死法が2035年前後に成立すると考えている理由

筆者は(賛否はともかくとして)2035年前後に少なくとも高齢者に対する安楽死法が成立すると考えている
2030年より前になることはないという予想で、2040年までには導入されるだろう

これは2015年ころから可決時期も含めてずっとそう思っている。高齢化を切り抜ける活路がそこにしかないからだ。

正直闇の内容なので7年間公開をためらっていたが、ツイッターで安楽死や胃ろう問題がバズってたので書いてみる。

安楽死がこれからの日本で必要となってくる理由は、
正攻法では団塊の世代をどうにもできないからだ
金さえ出せばいいというわけではない。
むしろ金だけなら解決方法はあるだろう。

最大のネックは「介護人員」だ。
いずれ絶対に重大な社会問題になるのは確定済みである。
2020年時点の例の病気の問題レベルに身近な問題として君臨し続けるだろう。
人口先細りの若者達でボリューム層の団塊世代を介護するのは物量的に不可能に近い。
いくら外国人を入れたとて焼け石に水なのは間違いない
しかもその手の獲得競争は他の国もやっていて、それに負けるだろうことは容易に想像がつく

なお、安楽死以外にあり得るのは、
身寄りのない人や貧困者を中心に介護される側を外国(主に発展途上国)に飛ばす方法。
日本が発展途上国に施設を作り、そこに日本人を入居させる。
これだと日本の法令に従わなくていい上に、日本に来させるよりは外国人(現地の人)が取りやすく経費が安い。
(裏の目論見としては要介護状態で外国に飛ばされた時点で弱る可能性が高いということもあるが、さすがに表面はキレイにせざるを得ないから黙っておくだろう)
実はこれに言及したライターは一人だけ存在する。かなり前だけど。
同じ考え持っている人がいるんだと驚いた

なお、導入が2035年といったのは、団塊世代が政治活動をすることが年齢的に厳しくなってくるからだ。
男性だと70代後半で鬼籍に入る人も増えてくる。

団塊世代(学生運動世代)はいまだ左側の活動の中心部にいる
やはり彼らは若いころに学生運動をやってるだけあって他世代より圧が強い
しかも、今現在ツイッター等でその世代(またはその近辺の世代)の左が嫌われつつあるというのは有名な話
ダブスタや自己中心的な言動が顰蹙を買っているのだ
参院選でも左が主に支持する立民が維新に負けた。
全体的に若い層は左(≠リベラル)から離れつつあるといえる。

団塊が表舞台にいなくなった時点でバックラッシュが起こる可能性すらあると思っている。
左は勢力を失うだけならマシだが、権力者が抜けたことで社会がそっぽを向いて逆の道に歩き出す可能性さえある
例えば、生活保護への過度なバッシングとかそういう方面のことが起こりかねない
(その流れは別の弊害があるので筆者は歓迎しないが、ありうる)

その手のことに反対しそうな団塊世代が引退するのを待っているわけ

なお、安楽死制度ができた場合、対象は高齢者に限られる可能性が高い
目的が「高齢化の解消」であることがまずひとつ
それ以外に、障害者の親への配慮もある。
若い寝たきり患者にもやるとなるとその手の反発がものすごいと考えられるからだ。

10年後はおそらく多くの国民にとって、介護が切実な問題になっているだろう。
戦前生まれの世代の親は施設に入る前に寿命を迎えていたことが今よりは多いだろう。そもそも親が戦死(+戦争に伴う食糧や物資の供給不足での餓死、病死など)した人も多い。
おそらく親の介護に大勢が向き合わざるをえなくなったのが、団塊以降の世代。その傾向はどんどん強まっていく。
その中で「安楽死ができてもしゃーないね」という論調になっていくと思われる
親の介護に金と労力を出すのと安楽死を天秤にかけて現実的に後者だよね、という人は増えていくだろう
なので選挙の集票でも安楽死制度作ったとてそれほど不利にならないと考えられる。
多分増税よりはマシレベルかと。

結局は自民党がどう動くかではあるが、
書いてきた論調になることは避けられないだろう。

なので、反対派こそやむを得ず安楽死が導入されてしまったときに守るべきラインなどを議論していく必要があると思う。
それをやっていなければ、政府側が思うように可決するしかなくなってくるからだ。
安楽死が通ることは避けられないけど、ここだけは守りたいという事項を決めておくということ。
個人的には、高齢者に限るのと裁判所(もしくはそれに類する場所)を通すことを条件にするの2つは、反対側が反対する理由を鑑みると必要だと思う。
裁判所を通せば、濫用される可能性はだいぶ減ると思う。
裁判には時間と手間がかかるからだ。

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