私の慢性疲労対処法

10数年前、私は極度に体調が悪かった。慢性疲労症候群という言葉が当時出ていたけど、それじゃないかと思う。座っていてもしんどくなる。で、座っていられず、横になる。横になったらなったで背中が痛くなってきて眠っていられない。このため、睡眠時間が3,4時間ほど。睡眠欠乏状態。

眠いから動く気になれず、階段を上るのもしんどく、超運動不足に。どうやら運動不足過ぎて血流が悪くなり、血流が悪いから横になると鬱血したところが痛くなり、眠れなくなるという悪循環に陥っている、と気がついた。そこで、1週間休みを取って、温泉地の安い民宿に泊まりこんだ。

朝夕2回のジョギングを自分に課し、それ以外の時間は休息することにした。ジョギングと言っても情けない。あまりに疲労感が強くて、歩くスピードより遅いくらい。足を引きずる、という感じ。少し息が弾むくらいの距離を走り(歩くより遅いスピードで足を引きずり)、その後、宿でバッタリと倒れた。

面白いもので、朝走ってから夕方走ると、朝の記憶が体に残っているのか、朝よりは楽に走れた。とはいえ、3日間は足を引きずるような、実に情けない走り方。ジョギングと呼ぶと失礼なくらい。食事も進まなかったし、夜、眠れないのも相変わらずだった。

変化が起きたのは4日目。背中の重いカタマリが溶けていく感覚を感じた。体が少し軽くなり、「小走り」が可能になって、ジョギングらしくなってきた。ご飯がおいしくなり、飯櫃を空っぽにするように。夜もぐっすり8時間眠れるようになった。

まるまる一週間、朝夕のジョギングとひたすら休養、を自分に課すことで、なんとか慢性疲労から抜け出すことができた。どうやら私の場合、極端な睡眠不足→強い倦怠感のため運動不足→血流の悪化→血流の悪さから背中が痛くて眠れない、という悪循環に陥っていたらしい。それを断ち切ることができた。

とはいえ、体調不良はまだまだ続き、YouMeさんと結婚して2年くらいまではまだ慢性疲労に陥ることがあった。YouMeさんが提供してくれるバランスの取れた食事と、笑顔あふれる楽しい毎日が、私を慢性疲労から完全に脱出させてくれた。ついでに白髪も減った。

慢性疲労症候群にもいろんな原因があるだろうから、私の経験がすべてに通じるとは限らない。ただ、極端な運動不足と極端な睡眠不足が重なっている人は、もしかしたら私の経験が役に立つかもしれない。私は仕事し通しで、なかなか休みが取れない中で慢性疲労に陥ってしまった。

最近、私は「疲れてきているな」と思ったら、思い切って1週間まとめて休みを取るようにしている。そこで運動と睡眠と笑顔を補充するようにしている。それでかなり改善できるようになってきた。慢性疲労に陥ると、仕事のパフォーマンスが極端に低くなる。なら、休んじまったほうが早い。

血流をよくするには、15分以上、体を動かす時間を設けたほうが良い。できれば30分。それもできれば1日2回。そんなに激しい運動をする必要はない。少し汗ばむ程度、軽く息が弾む程度で構わない。そして、運動以外の時間はともかく休む。余計なことをせず、ともかく寝転ぶ。

極端な運動不足に陥っているときは、十分な休息を取らないと体力が回復しない。だから、運動をする代わりにしっかり休養を取る。そして、運動も無理をしない。無理をしないでできる範囲で。すると、徐々に血流が良くなる。血流が良くなれば、睡眠も深くなってくる。

極端な運動不足になると、どうやら、眠っているとき、布団と接しているところが圧力に負けて血を送れず、滞ってしまうらしい。するとそれが「背中痛い」になるらしい。運動をすることで血流を改善し、滞った血を流さなければならない。

滞った血が流れるようになり、寝転んだ時の圧力に対抗できるだけの血管の張り、筋肉の張りが戻ってくると、眠っていても血流が滞らなくなり、「背中が痛い」が起きなくなるらしい。つらくないからぐっすり長時間眠れる。

考えてみたら高校生の頃、16時間連続で眠っていたことがある。若くて運動も足りていて、血管も筋肉もピチピチしていたからだろう。今は8時間以上眠っているとやはり背中がつらくなってくる。運動不足で血管と筋肉のピチピチさが足りないのかもしれない。

それでも毎日縄跳びを100回飛ぶようにしたら、長時間眠っていてもつらくなくなるところを見ると、やはり運動不足だと血管の張りが悪くなり、寝転び続けると血流が悪くなる、ということが起きるらしい。運動して血流をよくするの、大切。

もし、運動不足と睡眠不足に覚えのある方は、毎日の運動と休息を意識して取り入れたらよいかも。無理して体調を悪くしてはいけないから、少しずつ、徐々に。やがて、体調が改善するケースもあるかもしれない。

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