記録(2023/10)
書籍
『遠い感』郡司和斗
刊行おめでとうございます。たくさん好きな歌ありますが、「おとうとの絵日記にいるわたくしは腕が四本関節はない」(「ニュースに母は」)。『ねんてんさんの名句百選』坪内稔典
『江戸歌舞伎の怪談と化け物』横山泰子
『ドラえもん論 ラジカルな「弱さ」の思想』杉田俊介
『近松序説』広末保
『出世景清』『堀川波鼓』『心中天網島』論が面白かった。
「行爲も葛藤も書きえないような絕對的な状況からはじめねばならなかつた。それが世話悲劇の宿命でもあつた。なぜなら、日常的な現實のなかで悲劇を發見しうる場所と言えば、その日常性を突き破つた狀況であり、しかも、突き破られたとき、それは忽ち絕對的な狀況に達していたからである。」(「心中天網島 - 展開その三」p.279)『女ことばってなんなのかしら?』平野卿子
『ビギナーズ・クラシックス 宇治拾遺物語』伊東玉美編
『新注 古事談』源顕兼/編(浅見和彦ほか編)
新日本古典文学大系『古浄瑠璃 説経集』
『さんせう太夫考』岩崎武夫
『曽我物語の作品宇宙』村上美登志・編
『平家物語 研究と批評』山下宏明編
角川『短歌』2023年11月号。
選考座談会、次席・佳作作品等繰り返し読んでいます。「楚樹」を読んでくださる皆さん、ありがとうございます。
舞台
浅草おどり
亡父鵜澤雅二十七回忌追善能「清経 恋之音取」「姨捨」
国立劇場歌舞伎公演 通し狂言「妹背山婦女庭訓」第二部
第37回月窓寺薪能「巴」
宮内庁秋季雅楽演奏会「千秋楽」など
「越殿楽残楽三返」洒落た演奏。国立劇場 令和5年10月琉球芸能公演 組踊「女物狂」など
宮城道子の女踊「諸屯」に感嘆。午後の部の公演も観たかった。東京で琉球舞踊の公演をもっと見たいものである。
東博の「やまと絵」展、恐るべきボリュームで全く見終わらない。NHKで舞囃子「松浦佐用姫」、能「道成寺」。
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