古事記❗日本の神話❗中編
こんちには!前回から日本の神話、「古事記」を紹介しています!
(まだ見てない人はこちらから↓)
今回から中編ということで、前回アマテラスを困らせた三貴士の1人、荒神スサノオの物語から始まり、有名な神社、出雲大社で祀られている神、オオクニヌシまでの物語をさらっと分かりやすく進めていきます!
それでは行きます❗❗
簡単に前回までを振り返ります。
イザナギに海をおさめるよう命じられましたが、真面目におさめないことで追放され、姉のアマテラスのおさめる天界の国、高天ヶ原へ逃げたスサノオ。
だがそこでも数々の狼藉を行い、それをアマテラスは自身の責任と感じ、天の岩戸に隠れるという惨事になり、世界の危機に直面しました。
その後、神々達が協議し、もうこのようなことがないようにスサノオを地上へ追放します。
ここからスサノオの物語が始まります!
スサノオの物語
ヤマタノオロチ(八岐大蛇)退治
地上へ降りたスサノオ、姉のアマテラスにも見放され、自分のやったことに後悔しながら地上の国、出雲をさまよいます。
するとある民家を見つけ、
老夫婦とその美しい娘、クシナダと出会います。
すると老夫婦がいいます
「私達には8人の娘がいましたが、今はこのクシナダ1人です。他の娘はヤマタノオロチという怪物の生け贄として食べられてしまったのです。このクシナダも今晩その生け贄として食べられてしまいます。」
といいます。(平然とえぐいことする親ですね)
それを聞いたスサノオは
「私が今晩その怪物を倒します。もし倒せたならクシナダと結婚させて下さい」
といって、
「倒してくれるのなら喜んで嫁にいきます」
と、クシナダは結婚を約束します。
夜になりヤマタノオロチがやってきます。
8本の首をもつ怪物です。
スサノオはあらかじめ酒を貯めた樽を8個用意し、それを飲んで酔ったヤマタノオロチを剣で一刀し、倒しました。
するとヤマタノオロチの体から後の三種の神器の1つ、草薙の剣が出てきました。
スサノオはこれをこれまでの反省の意を込めて、姉のアマテラスへ献上し、クシナダと結婚して、家をたて地上で暮らしました。
オオクニヌシ(大国主)の物語
この物語の主人公オオクニヌシ(正確には後からこの名前をもらうのですが、ここでは最初からオオクニヌシと統一します)はスサノオの何代か後の子になります。
そしてあの有名な島根県にある出雲大社の御神体となっています。
この物語を知って、出雲大社に行くと、倍は楽しめると思いますのでぜひ知っていただきたいです。
因幡の白兎
オオクニヌシには八十神という80人の兄弟がいました。
その兄弟とヤガミヒメという美しい姫へ求婚すべく、ヤガミヒメの住む村へ旅にでます。
(ヤガミヒメ、尋常じゃないほどのモテ期です)
この兄弟が意地悪で、全員分の荷物を持たせ召し使いのようにオオクニヌシを使います。
(80人分の荷物、、、)
最後尾で付いて行っていたオオクニヌシは海岸で皮の剥がれた白い兎を見つけます
「どうしたんだい?」
と声をかけると
「私は海を渡って向こうの島に遊びに行こうと思い、ワニを騙してワニの背中を渡って行きました。ワニ達は怒り私の皮をむしり取ってしまいました。そして、私が砂浜にうずくまっておりますと、沢山の男の神がやって来て、海水で身体を洗って崖の上で身体を乾かせと教えてくれました。ですが、その通りにするとあまりに痛くてたまりません。それで泣いているのです」
と兎は言いました。
オオクニヌシは兄達の仕業だなと思い、
ただしい対処法を伝え、うさぎはその通りにすると毛が生え、具合が良くなりました。
するとうさぎは聞きます
「どこにいかれるのですか?」
オオクニヌシ
「兄達とヤガミヒメに求婚に行くのです」
うさぎ
「ヤガミヒメはきっと兄達を選びません、あなた様を選びます」
といい、ヤガミヒメの元に付くと、予言通りオオクニヌシが選ばれ、結婚することになりました。
国造り
ヤガミヒメと結婚したオオクニヌシですが、八十神(彼の兄達)は良く思わず、オオクニヌシを二回殺します。
(母が神に頼み殺されては生き返らせます。)
さすがに、危機を感じたオオクニヌシは、今は別の世界をおさめているスサノオの元へと助けを求めます。
そこでスセリビメというスサノオの娘と出会い、一目惚れします。
(おそらく浮気とかそういう考えはないのでしょう)
スサノオと会い、数々の試練を受けた後、スセリビメと共にもとの世界へ戻ります。
この時、スサノオから弓と刀を授かり、それを使い兄達を追放し、オオクニヌシは出雲の王となり、国造りを開始します。
国譲り
オオクニヌシが出雲の国をまとめ、王となってしばらくしたある日、アマテラスのおさめる国高天ヶ原からの使いがやってきます。
「この国を我々天津神へお譲り下さい」
この時、アマテラスのおさめる高天ヶ原に住む神を天津神、
地上に住む神を国津神と呼んでいました。
この使いをうまくかわしながらオクニヌシはこれまで通り国をおさめますが、
3人目のタケミカズチというアマテラスからの使いがきて、オオクニヌシの弟、タケミナカタが迎え撃つも、あえなくやられてしまいます。
(この時タケミナカタは長野県の諏訪に逃げ、今も諏訪大社で祀られています)
オオクニヌシは、
「国を譲る代わりに、ここ出雲に、私のために天に届くほど立派な宮殿を立てて下さい」
という条件の元、天津神への国譲りを承諾しました。
この時建てられたものが、今の出雲大社の元となり、多くの人に親しまれています。
まとめ
スサノオからオオクニヌシまでの話、いかがでしたでしょうか?
このストーリーが一番古事記の中でも有名なのではないかなと思います。
オオクニヌシの国譲りの物語。
これは昔、出雲に別の大きな勢力があり、それを当時の大和政権がまとめ上げた出来事を解釈してできたものではないかと考えられています。
(天津神を大和政権、国津神を出雲の大きな勢力とする説)
ちなみに、このことからアマテラスは卑弥呼を元にしてるのではないかという説もあります。
八岐大蛇の中からでてきた草薙の剣と、その他、勾玉、八咫鏡。
この三種の神器はいまだに天皇の即位式で受け渡す儀式がおこなわれています。
正直、そんなものは実際ないのかもしれませんが、それが大昔からずっと天皇が代わるたびに行われている儀式と考えると、日本という国は伝統をとても大切にする国だということが感じられます。
ということはアマテラスや、スサノオ、オオクニヌシの物語の続きで今、私達は生きている。
そんな事を思うと非常に感慨深いです。
日本は聖徳太子の時代の頃から仏教が伝来し、神仏習合といって、神道と仏教が混じりあった形ができました。
今も、寺の中に神社があったりするのもこのためです。
明治時代、日本は富国強兵の為、神道を国教(国家神道)とし、学校でも古事記を中心に神道の教育がされました。
「天皇は神の血族」
その神の為に命を捧げることは当然という考えのもと、
「天皇陛下万歳」や、神風特攻隊が生まれました。
敗戦し、アメリカにより神道の教育は廃止されましたが、祭りや神社等、そういった文化は今も残り続けています。
美しい思想や歴史を、戦争に使われたのは良いことではないと思います。
ですが、だからこそ、この神道や古事記の物語を知り、そういった角度からまたもう一度、今の日本を見つめ直すことも大事なのではないかなと考えます。
中編はここまで❗次回の後編は国津神から地上の国を譲り受けた天津神。
アマテラスの孫ニニギの物語から、初代天皇神武天皇までの物語をご紹介し、このシリーズは終わりとします❗
いよいよ、現代まで続いている天皇の紀元、初代天皇の登場です❗
お楽しみに!!!!!
読んでいただきありがとうございます🙇♂️🙇♂️
このnoteを通して皆さんと一緒に自身の教養も高めていきたいと考えているので、なにか間違った知識等ありましたら遠慮なくコメント欄までお願いします🙇♂️
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