アダルトチルドレンが人一倍傷つきやすい理由~自己受容で「心の傷」を癒やす~
はじめに
今回は、アダルトチルドレンや毒親育ちの人が、
「人一倍傷つきやすい」性質を持っている理由を明らかにし、
どのようにすれば改善していけるのか、
実体験をふまえて書いていきます。
私は、アダルトチルドレンだと気づいたのが40歳過ぎでした。
そのため、長い間、「生きづらさ」を感じていたものの、単に
「人よりネガティブ思考がひどい性格だ」と思い込んでいました。
その後、様々な書籍を読み、心理学について学び、多くの発信者のメッセージを受け取る中で、私の「傷つきやすさ」は、性格の問題とは片づけられないことに気づきました。
アダルトチルドレンが人一倍傷つきやすい理由
あなたは、幼い頃、
両親がケンカばかりで不仲だったり、
親や家族から強い言葉で注意されたり、
家にいることに圧迫感を感じたりしていませんでしたか?
また、
兄弟・姉妹と比べて大事に扱われていないと感じたり、
両親・家族からの愛情が感じられなかったり、
いつも孤独や寂しさを感じていませんでしたか?
実は、これらがすべて、アダルトチルドレンが「傷つきやすい心」を抱えてしまう原因であり理由です。
そして、幼少期に抱えた心の傷は、大人になっても、
傷つきやすく、撃たれ弱い
何かひとつ否定されると、自分のすべてを否定されたように感じる
一歩踏み出そうとしても、傷つくのが怖くて諦めてしまう
恋人がいても、結婚しても、いつもどこか孤独で自分は愛されていないと感じてしまう
という状況を生み出し、苦しむことになります。
まずは、あなたの「生きづらさの原因」になっている「人一倍傷つきやすい心」が、機能不全家庭がもたらしたものだという認識を持ってください。
性格の問題だから努力して直さなければ、と考えると、もっと苦しい方向に行ってしまいます。
身体のケガや疾患も、きちんと診断をしていただいて、適切に投薬・リハビリをしますよね?
アダルトチルドレンの「傷つきやすい心」も、自分自身がきちんと認めた上で、ひとつずつ手順を追って、心に向き合っていくことが必要です。
例①ココ・シャネルの話
シャネルというと真っ赤な口紅を思い出すのですが、自伝には「深紅の色=病床の母が吐いた血、交通事故で亡くなった恋人の血」が根底にあると書いていました。
また、彼女が幼少期に親の愛情を十分に受けられず、それどころか、母亡き後は孤児院に預けられ、耐えがたい惨めな思いをしていたことが分かりました。
世界的にも認められ、名声を残した人であっても、幼少期の心の傷は消えないものなのです。
そして、成功すればするほど、心の奥底に刻まれた傷が、時に孤独だったり寂しさとして現れるように感じました。
例②私の幼少期
これまでのnoteでも書いてきたので、私の家族については知っている方も多いと思います。
典型的な昭和の3世代家族で、祖父がアル中・神経過敏症、祖母が過保護・過干渉で腰が悪く、幼い私は祖父の寝かしつけ、祖母の身の回りの世話や家事をせざるを得ませんでした。
父母は常にケンカが絶えず、父は短気でDV気質、母は過度のストレスから極端に痩せ、いつも愚痴ばかりでした。
そんな機能不全家庭で、3歳の頃にはすでに
・自分が家族を守らないといけない
・お姉ちゃんなんだから我慢しないといけない
・ウチには安心できる居場所がない
と感じていました。
祖父母も両親も、いつもケンカして怒鳴り散らすので、外で大きい音が聞こえるだけで恐怖でした。(大きい音は今でも苦手です。)
そして、一番心に刺さっているのが、父親が常日頃言う
・メスブタ
・ブス
・ペッポ(徒競走で足が遅くビリになること)
などの悪口でした。
※読んで下さっている方の気分を害してしまったら、ごめんなさい・・・。
今考えても疑問なのですが、当時の私は太っていませんでした。
小児喘息がひどく、小学校低学年くらいまでは痩せていました。
また、足が遅いのには理由があって、0歳の時に練炭こたつに落ちて右足裏の親指・人差し指を火傷しています。
当時の医療技術なので、皮膚移植もしましたが、指と指が微妙にくっついてしまい、成長にしたがって左右の足の差も出てきました。
しかも、この火傷は、父親の不注意によるものなのです。
冬の日に、父は、寝ていた私を、食卓へとわざわざ連れてきました。
その後、食事に気を取られて、私が練炭こたつに落ちているのも気づかず、たまたま帰宅した叔母が見つけた・・・という顛末です。
自分のせいで娘が足を火傷して・・・しかも、発見が遅ければ一酸化炭素中毒で死んでいたかもしれない・・・のにです。
最後に、ブス発言です。
今では「失礼しちゃうわ」と言えるのですが、本当に「自分はブスだ」と信じていました。
鏡を見るのも嫌だし、女の子っぽい髪型・服装も嫌でした。
そのため、ショートカットでスカートを履くこともありませんでした。
男の子の目が怖いし、苦手でした。
小学校くらいだと、男子にからかわれたりしますよね。
私も、天然パーマだとからかわれたり、髪が伸びてカチューシャをして行ったら「それ似合わないよ」と言われたりしました。
幼い私には、「やっぱり父の言うとおりブスなんだ」と思い込むには十分な出来事で、以来、トラウマになってしまいました。
自己受容で「心の傷」を癒やす
ここまでお示ししたように、アダルトチルドレンが「人一倍傷つきやすい」のは、幼少期の体験により、心の傷を負ってしまったことが原因です。
そして、今もなお、無意識のうちに苦しんでいることが多いです。
「心の傷」を癒やすため、まずは「自己受容」することを始めてみましょう。私は、ノートに書き出すことをオススメします。
書き出すことで、改めて自己認識できますし、日にちをおいて読み返し書き足すこともできます。
幼少期にされて嫌だったこと
幼少期に言われて傷ついた言葉
小さい頃、家族との関係で辛かったこと
小さい頃、怖かったりさみしかったりした経験
これらを、できるだけ具体的に、細かく思い出していきます。
「いつ/どんな時に」「どこで」「誰から」「どのように言われたか/されたか」
その時、
「どんな気持ちになったか」「どのくらい辛かったり傷ついたか」
今の自分と向き合って、
「心の傷はどのくらいか」「その行為・言葉にどのくらい抵抗があるか」「傷つけた相手をどう思っているか」
というようにです。
これは、心の傷を呼び起こすことにもなるので、一気にやろうとせず、少しずつ、その日の調子を見ながらするのが大切です。
そして、必ず、辛かった自分を
「よくここまで頑張ってきたね/偉いよ」
「あなたはダメじゃないよ」
「あなたは綺麗」と声かけしてあげてください。
できれば、実際に声に出して話しかけてください。
あなたは、ありのままで十分素敵です。
あなたが、今まで自分の心を犠牲にして、それでも生きることを諦めなかったことを、私は誇りに思います。
まずは、傷を負った「ありのままの自分」を受容してみましょう。心から応援しています!
最後に
読んでいただき、ありがとうございました。
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