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なぜアダルトチルドレンは自分のことを話すのが苦手なのかー違和感と向き合い克服するー

はじめに

いつも読んでいただいて、ありがとうございます。

今回のテーマは、アダルトチルドレンや毒親育ちの人が、なぜ
「自分のことを話すのが苦手なのか」です。

そして、原因を明確にし、苦手の克服をはかるための方法をお伝えします。

最終章の実践をすることで、あなたは「自分の気持ちをありのままに表現できる」ようになります。

はじめに。
あなたは、以下のような自覚がありますか?

  • 自己紹介が苦手だ

  • 相手の話を聞くのは得意(好き)だが、自分のことになると話せない

  • 相手に質問することは平気だが、自分のことを聞かれるのは嫌だ

  • 自分のことを話す場があると緊張してしまう

  • 自分のことを話すと聞き手がどう思うか気にしてしまう

  • 長所は何ですか?と言われると答えられない

  • グループでの会話で、自分だけが浮いているように感じる

自分自身のことなのに、話すのが苦手だというのは苦しいですよね。

上記のような自覚がある場合、決してコミュニケーション能力が低いのではありません。

性格が引っ込み思案なのでもありません。

上手に話せないことで、やっぱり自分はダメだなどと責めるのは間違いです。

私自身の経験も踏まえながら、まずは原因を掘り下げていきます。

自分のことを話すのが苦手な理由ー違和感の正体

① 自分がわからない

アダルトチルドレンは機能不全家庭に育っているため、親や大人の顔色を伺って行動します。

・こう言ったら怒られる
・失敗したらどうしよう
・完璧にやらないといけない
と常に考えています。

そして、「自分が何をしたいか」ではなく、「親が何を望むか」「親が何を喜ぶか」を基準に行動します。

大人になって「自分のことについて話す」のが苦手なのは、自分らしさや欲望を押さえてきたために、自分が何が好きで、何が得意で、どんなことをしたいのか、まったく分からないからなのです。

② 質問を詰問と感じてしまう

質問する相手は、単純に「あなたのことを知りたい」とか「もっと仲良くなりたい」という気持ちで聞いてきます。

ところが、

幼少期に親から自由を奪われ、必ず「YES」という答えを要求されてきたACは、たとえ単純な質問であっても、責められるように感じてしまうのです。

・「〇〇ちゃんは、アイドルだったら誰が好き?」

・「〇〇くんは、お昼は何が食べたい?」などの簡単な質問でも、

はっきりとした意見を持っていないために言うのをためらったり、

意見はないけど、早く話さないと相手が不機嫌になる…と焦るのです。

③ 否定されるのではという恐怖

幼少期に親からかけられた言葉がトラウマになり、「こう答えたら否定されるのではないか?」と潜在的に恐怖感を抱いていることも要因です。

・そんな簡単なことも出来ないの?
・それはダメ!/勝手なことは許さない!
・考えが甘すぎる、絶対にうまくいかない
・あなたのことを思って言っているの、親の言うことを聞きなさい!

強い言葉で自己主張を否定される経験をしていると、当然ですが自信がなくなります。

本来、子どもは親の私物ではないし、親とは別の個性や感情を持った人間です。

ところが、機能不全家庭の親は、

・子どもは親の言う通りにするもの
・親が子を思って言うことが正しい

と思い込み、子どもの自主性の芽を摘んでしまいます。

それは、親自身がアダルトチルドレンであることも多く、自分がされてきたように子どもに接しているため、おかしいと気づかないのです。

私の場合ー他者評価の束縛がもたらす違和感

私は、つい最近まで「自己紹介」や「自分の長所」を話すことが苦手でした。

仕方なく話す時でも、決まって話している自分への違和感、聞いている周囲への違和感がありました。

私は人前で話す仕事に就いています。

苦手でも「それなりに」話すことができるので、傍からは、人見知りに見えないでしょうし、まさか自分のことを話す時に緊張しているとも思わないでしょう。

私は、自分がアダルトチルドレンだと気づいたことで、違和感の正体は、他者評価に偏っているための自意識過剰だと分かりました。

自分を抑圧して生きてきたので、常に「他人にどう見られるか」が気になります。

相手はたいして興味を持っているわけでも、深刻に聞いているわけでもないのに、「長所を話している自分を相手はどう思うか」と考えてしまうのです。

そもそも根底に自己肯定感がありませんでした。

自分を自分が認めていないのに、他者に対して「私はこんなことが得意」「こんなよい所がある」と話すのは矛盾で、違和感でしかないのです。

思ってもいないことを、さも自分のアピールポイントのように話すために、心が悲鳴をあげていた、というのが真実でした。

苦手を克服するために

① 心に寄り添う

今あなたが、自分のことを話すのが苦手で、長所なんて言いたくないのであれば、無理に得意にしようと思う必要はありません。

誰でも不得意なことはあります。

あなたは機能不全家庭に生まれました。

親の庇護という逃れられない環境の中で、なんとか生き抜くために、親の様子を伺って行動する「自己防御の術(すべ)」を身につけました。

子どもながらに様々な感情・欲望を押し殺し、親に嫌われないよう、家族がバラバラにならないよう頑張ってきたのです。

だから、もう頑張らなくていいのです。

まずは、今まで頑張ってきた自分を認め、褒め、優しくしてあげてください。

心に寄り添って、今どんな気持ちでいるのか、そのすべてを受け入れてください。

② 自分の気持ちをありのままに伝える

あなたはそのままでいいのです。

でも、自分のことを話さなければ相手とのコミュニケーションが成立しないし、上手に話せないから「生きづらさ」になって困るんですよね。

よくわかります。

私は、他者評価が気になって仕方なかったのですが、そのせいで本当に苦しみました。

大きな病気を抱えたり、死産したことがきっかけとなり、今後の人生は「自分中心にしよう」と決めました。

まずは、思ったままをストレートに言葉にしてみることから始めてみましょう。

場の空気を読むとか、相手の表情を読むなど考えなくていいのです。

あなたは、もう十分、他者に合わせて生きてきました。

あなたがあなた自身の言葉で、自分の思いを言葉にすることが、どんなに勇気のいることか、私は知っています。

ここから先は、心に正直に、ありのままを伝えてみてください。

ありのままを伝えて嫌な顔をされることは、まずありません。

むしろ、言われないと気づかなかったから、話してもらってよかったよ、ということの方が多いです。

③ 自己紹介は自分を知ってもらうチャンス

私は、自己紹介も長所も、ありのままに言おうと決めました。

以前は、「私は我慢強く、なんでも責任をもってやり遂げることができます」と話していましたが、その裏で、どう思われるのだろう?というのが常にありました。

今は、「そう見えないはと思いますが、人見知りで緊張しいです。でも、お話するのはとても好きなので、話しかけてもらえたら嬉しいです。」と正直に伝えています。

自己紹介が苦手な場合は、あらかじめテンプレーを作っておくことをおススメします。

一度作ってしまえば、落ち着いて話すことができますし、「自己紹介は得意ではない」と分かってもらったうえで、人間関係を円滑に築くこともできます。

今まで自分のアラを聞かれているようで嫌だった私ですが、落ち着いてはなせるようになったことで、自分を知ってもらえるチャンスだと思うようになりました。

「私は元アダルトチルドレンです」と発信していることもそうです。

昔は、ガチガチのネガティブ思考でしたが、発信することで自分を知ってもらうきっかけになり、自らの経験が、苦しむ誰かを救う可能性があることに気づきました。

あなたも必ず、「自分のことを話すのが苦手」を克服し、「ありのままの気持ちを伝えられる」ようになります。

今日からひとつずつ始めてみませんか?


最後に

読んでいただき、ありがとうございました。

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