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向井柳雲の食とワインのマリアージュレポートVol.3 ~高級シャンパンクリュッグに所縁がある、ということになるのかな?編~


ワイン

ワイン名

ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット

ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット
ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット

ワイナリー

ジャン・ミラン フランス シャンパーニュ地方南部コート・デ・ブラン オジェ村 ACシャンパーニュ。
かつてクリュッグやポール・ロジェなどの高級シャンパンを製造しているシャトーがワインの原材料であるブドウを買い付けに来ていた。それら大口顧客にブドウを卸していたシャトーが自前で製造したのが、今回のワイン。日本人に分かりやすく例えるならば、大手自動車メーカーが販売している自動車の重要な部品を製造している会社が独自にPB商品を開発および販売しているようなものだ。
シャンパーニュ地方南部コート・デ・ブラン(フランス語で「白い丘」)の中でも、特級の格付けを持つ「オジェ村」にあるシャトー。
クリュッグに卸したブドウと同じ木からなったブドウを使い、同じ瓶内二次発酵という製法で作り出されたシャンパン。しかし、そのため価格はとてもリーズナブル(後述)だ。
日本限定のシャンパン。すなわち、世界150以上の国と地域の中で、このシャンパンが買えるのは、日本のワインショップ「ヴィノスやまざき」各店舗だけなのだ。
このシャンパンは、かつてレスリングでロンドンオリンピックに出場し、その後”プロレスの神様”と称されたカール・ゴッチの名言の一つ、「値段を知っても、その価値を理解したことにはならない。Everybody knows the price, but nobody knows the value」をものの見事に体現しているワインだ。


品種

シャルドネ100%。

アロマ

白い花、蜂蜜、グレープフルーツ。

価格

5,800円(税抜) (6,380円税込)

購入店

マリアージュ

チーズ

コンテ


コンテ

料理

エビピラフ
炒めた米を様々な具とともに出汁や香辛料を加えて炊いた炊き込みご飯の一種。主にトルコ料理が有名だが、インドから中近東を経て、南欧ギリシャにまで幅広く見られる米料理である。

エビピラフ

マリアージュイメージ

ワイン単体

硬質なミネラルは「白い丘」と呼ばれるシャンパーニュ地方南部コート・デ・ブランを思わせる。それでいて、白い花やグレープフルーツのアロマは、その丘に咲き誇る無数の白い花のようにどこか控えめながらも、凜とした美しさを醸し出している。

チーズとのマリアージュ

コンテの熟成しているが故の懐の深さがワインを優しく包み込んで、しっかりとしたストラクチャーを保ちながらも、凜とした佇まいを見せている。それはまるで、丘の上に屹立する白い塔のようだ。

料理とのマリアージュ

エビピラフに含まれる脂っぽさがワインのミネラルによって中和され、くどさが無くなっている。そして、ピラフのふくよかさとエビの旨味、更にワインのキレが渾然一体となって、豊饒の大地に咲き誇る百合の花畑のような様相を呈している。

おすすめのシチュエーション

休日の昼下がり、気の置けない仲間たちと一緒に開催するパーティー。テーブルには色とりどりの料理が置かれている。参加者は、ここ最近の出来事などを楽しそうに語り合う。やがて、宴もたけなわの頃にプレゼント交換会が始まる。

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