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自己開示4 一人っ子

自己開示と言う程ではないけど、私は人に「きょうだいが居ないこと」を伝えたくない。
57歳になってもだ。

理由は「わがまま」の色眼鏡で見られるから。

高校卒業頃まで、周りから言われた嫌なことがいまだにトラウマだ。
親や親せき、同級生に「一人っ子だからわがまま」と言われてきた。ものすごく言われたと思う。特に母には「あんたは一人っ子だからこうなんだ」と言われ続けてきた。
理由はわからないけど、ここまでの人生、特に姉妹の人からのあたりはキツい。母も姉妹育ちだ。
だから、「一人っ子っぽい態度」にはものすごく気を付けてきた。それでも、何かトラブルがあったりすると「やはり一人っ子」と言われてしまう。

確かに、一人っ子は恵まれている点は多数あると思う。でも、家によるし、一人っ子ならではの苦労も少なからずある。
●欲しいものは買ってもらえる
→そんな美味い話はそうそうない。私は一人しかいないからと省略されてしまうことも多数あった。
●甘やかされている
→家によると思う。きょうだいが居ても甘やかされて育った子もいる。私は一人で留守番とか、一人で用事に行かされるとか鬼のようにあった。
●お金をかけてもらえる
→これもその家の財力や方針によると思う。浪人してないし塾にも行ってない。高校は県立一択だった。

こうやって書いてみると、そういう風に考えること自体が「一人っ子ならでは」なのか?と思えてくる。
被害妄想が強い?とも思えてくる。
きょうだいがいる人の苦労は知らないしな・・

そして書いてみて気が付いたこともある。

自分でいうのもナンだが、人に気を遣う方だと思う。
人に迷惑をかけないこと、自分の欲求を出しすぎないことに注意を払い続けている。自分はどうしたいのか分からない事が多々ある。
これは、子供のころからの「一人っ子と後ろ指をさされないため」の思考と行動がベースになっている気がする。

もういいんじゃないかと思う。

57歳。人に迷惑をかけず、自分の欲求を出しすぎず、でも自分の気持ちに耳を傾けて正直に生きていっても良いな。

ここに書いて少し重荷が下りました。




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