見出し画像

ふわふわふあん回想録

 25番目 「パキシルの離脱症状」

   服薬していたパキシル(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を
   やめると決めた私は、
   診察日にさっそく担当医に相談しました。
   難色を示されるかと思いきや、
   すぐに私の意志を受け入れてくれました。
   そこで注意を受けたのが、
    離脱症状のことでした。
   医師の説明によると、
   主に吐き気やめまい、発汗や震えなどが出やすいようでした。
   けれども、それは不安症状の悪化ではなくて離脱症状だから、
   かならず治まる日がくるからと念を押されました。
   私の場合は、二週間後には半量に減らし、
   一か月後には断薬という日程が組まれました。
   
   実際に、体調が崩れました。
   職場にも家族にも
   不安障害だということを話していなかったので、
   生活を乗り切ることは大変でした。
    が、仕事に気持ちが向かうことで、
   少しは症状を抑えられていたのかもしれません。
   ときには冷や汗が出て朦朧としたり、嘔吐したことがありました。
   それでも、原因が断薬だということがわかっていたので、
   ぜったいに乗り切ってやるんだと強く思っていました。

   パキシルを服用していた期間が短かったためか、
   想像していたほどの強い離脱症状は、数える程度ですみました。

   とはいえ、嘔吐などがあまりにきつかったため、
   もう二度とパキシルは飲みたくないと思うようになりました。
   もともと嘔吐恐怖があったので、
   それが今回は良い効果をもたらしてくれました。
    嘔吐恐怖が勝って、
   嘔吐させるパキシルのほうが去って行ってくれたのです。
   ですから、しっかりとパキシルをやめることができました。
   5年以上経ったいまも、パキシルを飲んでいません。
   もう、パキシルを見たくもないです。

   ですが、まだ私は初めから飲んでいた
   ソラナックス(抗不安薬)を
   このときも、まだ飲み続けていました。

   ソラナックスをやめることは、
   想像がつきませんでした。
   それほどにパニック発作は恐ろしく、辛かったのです。
   あの日に戻るくらいなら、
   ソラナックスは飲み続けてもいいと思っていました。

   完全な断薬に至るまでは、
   まだ長い道のりがありました。

    まとめ
      *繰り返し申し上げますが、断薬は危険な側面がありますので、
       独断で決めることなく、担当医にかならずご相談ください。

       精神科のお薬は、飲まなければ危険なケースもあったりして、
       患者一人一人の症状や程度が異なるので、
       私のケースはあくまで参考にすぎない。
       医師と患者でタッグを組んで、
       その時の最善のプランをたてていくことが
       とても重要なのだとつくづく実感している。

      

   

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?