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大卒の価値

大卒だと就職に有利な時代は終わったにも関わらず、いまだにそれを信じて大卒だから将来安泰だとか思っている人は勘違いである。

私大の数は年々増加しており、大卒の希少性はほとんどないに等しい。

ただ、大学によっては就職に有利な大学もある。大学を就職予備校ととらえるならそこを目指すのもありである。

日本社会は同調圧力が強いせいか、みな同じような道を通る。つまり、義務教育→高校生→大学生を一つの流れと捉え、無理矢理にでも子供を大学に行かせる大人も少なくない。

ただ、今の大人と子どもが置かれている状況は全く違う。

昔は希少性のあった大学も今では希少性がなく。昔求められていたものと今求められているも違い、大学さえ入っていればどの企業でも入れるような甘い時代ではなくなってきたのだ。

つまり、企業側もバカではない。高卒だろうと、大卒だろうと仕事ができる人を採用する流れになっているのだ。

いまはインターネットによって、変化の富んだ時代になっている。その変化に素早く適応できる能力が今求められている力であると思う。

だから、大卒だからといって変化への適応能力があるとは言い切れず、ある意味、高卒と大卒は同じスタートラインに立っている。

日本では大学は社会人になるまでの猶予期間(就職予備校的な)として考えられることが多いが、世界的には大学は高等研究機関である。研究をする場所なのだ。

そこを勘違いしているから、私大が増えビジネスになったり、学歴という箔をつけるためだけに大学に行くようなつまらない人間が増えているのだ。日本で世界に対抗できる研究レベルの大学は一体全体の何%なのだろうか。

浪人するくらいなら、早く稼ぎ始めた方が良い。
よく、大卒と高卒の生涯賃金の差を出して「こんなに違うんですよ!!大学に行くしかないでしょ!!!」という人もいるが、それは全くくだらない意見である。

生涯賃金なんて大卒かどうかで決まらない。奨学金借りたなら、大卒はマイナススタートであり、4年の間に高卒が稼いだり、稼ぐための知識を学べば逆転は可能である。

大学に行く際に重要なことは、自分の気持ちである。親の意見でも先生の意見でもない。(筆者はここで失敗した。)

自分がしたいこと、興味のあることに素直に従って、大学に行くのは素晴らしいことだと思う。

ただ、したいこと、興味のあることがなくて、なんとなく大学に行くのはやめた方が良い。

自分がしたいことが見つかるまで1年2年いろいろ試してみても良いと思う。それが本来の姿だと思う。

時々、浪人した人に対して否定的な評価をする人もいるがそれは日本という狭い社会だから出る考えである。

何度も言うが、外国では大学=高等研究機関である。海外では25歳以上の大学院生の割合は全体の2割程度なのに対し、日本では数%である。

別に社会に出てから興味を持ったことについて深く研究するのもアリなのだ。


視野を広く生きていきたいものだ。

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