裕作

趣味は読書、映画鑑賞。エッセイなどを書いていきたいと思います。

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最近の記事

【読書感想】 ニュータウンは黄昏て

垣谷美雨著 2015年6月刊行  タイトルが気になったので読んでみた。 賃貸、持ち家、一口に家といっても色々ある中で、様々な境遇の人を描いた物語。 私は実家住まいなので「家」というものについて深く考えたことがなかったが、家を持つことになると家賃や近隣住民との関係などリスクの大きさに気付かされる。 そんなことについて考えさせられる作品。 あらすじ バブル崩壊前に高値で分譲団地を買ってしまい、今もローンの返済に追われる織部頼子。余裕のない生活の上、団地の理事会では老人に振り

    • 作家への道

      あなたのやりたいことは何ですか? 昔からこう聞かれるたび困ってきた。 別にやりたいことに限らず、夢とか趣味とかを聞かれて、正直よくわかっていないのに適当に答えてごまかしてきた気がする。 もう少し年月が経ち、再びやりたいことを聞かれることが増えた。 就活の時期である。 その時も自己分析とか○○診断をやってみたが具体的な答えは出なかった。 好きなことはあるけれど仕事につながるレベルじゃないよな~と諦めていた気がする。 社会に出てからはあまり面白味のない生活を送ってきた。 ビ

      • Pokemon Sleepが自分に合わなかった話

        皆さん、最近眠れていますか? 僕は眠れないです。 仕事に疲れているけど、このまま寝るだけでは楽しみがない…… ということでゲームや本をダラダラ読んで気が付けば深夜。 そんな感じで睡眠時間が削られている今日この頃です。 春になって新生活も始まり、生活リズムが変わった方もいると思いますが睡眠って大事ですよね、でも、趣味の時間も欲しい!! 睡眠時間と自由時間。二つのバランスをとることが難しい。 そんなわけで、Pokemon Sleepを始めてみました。 若干流行に乗り遅れた感

        • 【読書感想】 恋

          小池真理子作 1995年刊行 第114回直木賞受賞作 あらすじ 1993年ノンフィクション作家の鳥飼三津彦は1972年の連合赤軍浅間山荘事件に関する原稿を依頼された。資料を見ていくうちに鳥飼は同日に起きた事件に興味を持つようになる。 それは、浅間山荘事件の裏で一人の女が引き起こした発砲事件だった。 鳥飼は取材を進めていき、矢野布美子に接触し、事件の全容を知っていく。 それは当時学生であった矢野布美子が片瀬夫婦と知り合い、倒錯的な関係に陥っていく物語であった。 感想 文

        【読書感想】 ニュータウンは黄昏て

          【映画感想】 Winny

          2023年製作 監督:松本優作 主演:東出昌大 127分 一時期、winnyについての議論が盛り上がっており、この映画も話題になっていたが見ていなかった。 Amazon Primeで視聴できたので見てみました。 あらすじ Winnyとは? Winnyとは、金子勇氏が開発したファイル共有ソフトであり、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有するソフトである。 P2P技術を用い、当時実現不可能と言われていた大容量データの送受信を可能にした。 しかし、映画や

          【映画感想】 Winny

          テレビと金曜ロードショー

          今年に入ってからテレビを見る時間が増えた。 昨今のテレビ離れを考えると、自分でも逆を行っているなと思う。 朝起きてニュースを見て、仕事から帰ってきて気になった番組をチェックする。特別変わったことではないが、僕にとってこれが結構新鮮だったりする。 去年までほとんどネットニュースやYouTubeを見ていたからだ。 寝る前や空き時間に動画を見ることが習慣になっていた でも、いつからか素直に楽しめなくなっていることに気が付いた。 理由を考えていくと「マンネリ」という結論に至る。

          テレビと金曜ロードショー

          【読書感想】 太陽の季節

          1955年の芥川賞受賞作で著者は石原慎太郎。 東京都知事をしていた頃は覚えていたけど、いかんせん世代が違いすぎるので敬遠していた。 タイトルだけ聞いたことがあったので、この機会に読んでみました。 あらすじ ボクシングに賭け事、女遊びなど奔放な日々を送る竜哉。 ある時街で英子と出会い、彼女と肉体関係を持つようになる。 二人は互いに愛し合い、英子はどんどん竜哉に惹かれていくが、竜哉はしだいに英子を煩わしく感じるようになり、兄に彼女を売る約束までしてしまう。 感想 短編な

          【読書感想】 太陽の季節

          結婚ラッシュ

          結婚の連絡 先日、高校の同級生から結婚の報告があった。 「おめでとう!」驚きはしたものの、素直にそう言って電話を切った。 それから、結婚に関する小説を読んだり、結婚式のマナーを調べてみるなどして過ごした。 次の週、今度は中学時代の友人から結婚の連絡があった。こんな事があるのか!内心ドキドキしつつ電話は続く。 「そういえば、アイツも結婚したらしいね」 交友関係は広い方ではないので友人の口から結婚している人の名前が次々と上がり、 「え〜」としかリアクションがとれない。 電話

          結婚ラッシュ

          【読書感想】 傲慢と善良

          先日、高校の頃の同級生から結婚の知らせがあった。 結婚… それで思い浮かんだのが辻村 深月著の 「傲慢と善良」半年ぶりに読み直してみて、今回はその感想になります。 あらすじ 西澤架の婚約者である坂庭真実が行方不明に、彼は失踪の原因を過去にあったストーカーによるものだと考え、真実を探すべく、彼女の過去と向き合っていく物語。 感想 本作のテーマを一言でいうと【婚活】 基本的には失踪した婚約者を探していくミステリー的要素と現代の婚活という社会問題が絡んでくる物語。 真実

          【読書感想】 傲慢と善良

          奈良を歩く 

          先日奈良に行ってきました。 奈良は修学旅行で行ったことがあるはずなのに、ほとんど記憶に残っていない… そんな思いもあり、奈良の街を巡ってきました。 天気は曇り、まだ少し寒い中、近鉄奈良駅の改札を出ると沢山の観光客で賑わっていた。 商店街を抜けて興福寺へ。 平城京遷都が行われた和銅三年(710年)に創建されたとあって歴史を感じる佇まい。 奈良公園へ向かうと鹿がいっぱい! 車が横断歩道を渡っている鹿を待っている風景を見ると、街の一部の様に見えてきた。友人が鹿せんべいを与えると

          奈良を歩く 

          【読書感想】              世界でいちばん透きとおった物語

          表紙を見た感じ、若者向けの青春恋愛モノかな?なんて思ってた。 たま~にそういうジャンルが読みたくなるので手に取ってみたらミステリーでした。 とにかく衝撃的だったので未読の方は是非読んでみてください。 あらすじ 大御所ミステリ作家である宮内彰吾が不倫関係にあった母との間にできた子が本作の主人公である藤坂燈真。 ある日、宮内彰吾の長男から連絡があり父が亡くなる間際に書いていたとされる「世界でいちばん透きとおった物語」という題名の原稿を探す物語。 感想 主人公が父と生前関わ

          【読書感想】              世界でいちばん透きとおった物語

          高くなって、減っている

          実家暮らしである。 一人暮らしをするチャンスは何度かあったが、昔は飛び出していく覚悟がなく、今は生活コストとか現実的な問題で尻込みしている。 なんて理由をつけているが、単純に怖いのかもしれない。情けない話だが、生活のすべてを自分一人の力でこなしていくイメージがまるでできない。 そんなわけで今日も慣れ親しんだ自室からネットを見ていると、ひとり暮らしに関する記事を見つけた。読み進めていくと「いつまでも実家暮らしの男性は地雷」「自立できていない」等とにかくひどい言われようであった

          高くなって、減っている

          飽きっぽい私

          飽き性である。 二十数年生きてきて、何かを継続してきたという経験があまり無い。 面白そうだと新しいことに飛びついてみたが、いつの間にかやる気が無くなっている…なんてパターンを何度も繰り返してきた。 しかも、年を取るごとにそのスパンが確実に短くなっている実感がある。 (学生の時は、ある程度の強制力があったけれど、今は100パーセント自分の意志に委ねられているので日々、精神の強さを試されている気がする。) 学生時代 学生時代はサッカー部に入っていた。 先月、久しぶりにその時の

          飽きっぽい私

          実はよく分かっていない。

          先週noteを始めました。 週一の投稿を目標に続けていきたいと思っていたが、早速それを破ってしまいました。自分のダメさ加減に悲しくなってくる。次次は大丈夫かな? はじめに 今まで新しいアプリやプラットフォームを利用する際、細かい機能に触れることなく基本的な部分しか使わずにいた。 半年程使ってから、やっと慣れてきて「こんなことも出来るんだ!」驚くみたいなパターンが多かった。 頭より体で覚えるタイプなんだろうな。 最近になってこのやり方の効率が悪いことに気付いたため、まずはど

          実はよく分かっていない。

          初めてのnote

          はじめまして、裕作です。 一番初めって何書けばいいの? 2024年になりアカウントを勢いで作ってみたはいいものを、一番最初に何を書けばいいのかひたすら悩み、せめて自己紹介だけでも書ければと思っていたが、悲しいことに紹介するほどの自己を持ち合わせていない… 書こうとしては悩みを繰り返すし、気が付けば1月が終わりそうになっている。 このままでは何も始まらないので本当に簡単にはじめてを済ますことにしました。 自己紹介 趣味が読書の20代、 主に小説を中心に読み、青春小説、ミス

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