TOYOTA Woven City
先日CES2020で豊田章男社長が未来の実証都市TOYOTA Woven Cityについてスピーチをした。
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/31221882.html)
この18分と少しのスピーチの中に『フィールド・オブ・ドリームス』と『チャーリーとチョコレート工場』の2つ映画の話題が出ている。
1つ目は、映画の有名なフレーズにある「それを作れば、彼らが来る」[If you build it, they will come]を引用し、ゼロから街全体を作りあげる機会というのは、例えこのように非常に小さな規模であったとしても、多くの点で千載一遇のチャンスであるということを説明した。
2つ目は、終盤に自身を「この人、正気じゃなくなったのか?」「日本のウィリー・ウォンカなのか?」と笑いを誘う場面があった。
単純に社長が映画が好きなのか、
効果的なスピーチのための引用なのか、
それともその両方なのか。
まあそんなことはどっちでもいい。
とにかく、映画好きの僕はこのスピーチを気に入ってしまった。
話は少し逸れる。
「SFが未来の技術をつくる」
という話を聞いたことがあるだろうか。
簡単にいうと、映画やアニメで描かれた未来を夢みる少年が、技術者としてその未来を開発していくということだろう。
僕も『スター・ウォーズ』などSF映画の影響もあり、「ロボットをつくること」が小学生の頃の夢の一つだった。
なのでいまでも技術者への憧れは強い。
去年公開された『ジョーカー』が犯罪を助長すると騒がれた(同じくジョーカーが登場する『ダーク・ナイト』上映時の銃乱射事件)が、やっぱり映画はポジティブに影響を及ぼしてほしいと思う。
もちろん映画はポジティブだけがいいってわけじゃないけど。
スピーチ中の2つは、この話とは直接結びつかないかもしれないが、未来を描くことは、人を惹きつけ、先導する力強さをもっていると信じている。
Woven Cityのデザイン(都市設計)を担当するのが、デンマーク出身の著名な建築家でビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)でCEOを務めるビャルケ・インゲルス氏であることに、それは通ずると思う。
BIGは、ニューヨークの新たな第2ワールドトレードセンターやGoogleの新しい本社など、
そして、イーロンマスクとともに、火星移住計画用の都市設計や高速移動システム「ハイパーループ」を検討したことでも知られている。
そう、まさに未来を描くのにうってつけのパートナーだ。
本気だな、TOYOTA。
日本が、いや世界が変わる一歩かもしれない。
そう思わせてくれた発表だった。
追記だが、恥ずかしながらTOYOTAがもともと織機メーカーだということを知らなかった。
"woven"
技術を使って、新しい種類の街を、そして人生を楽しむ新しい方法を織りなしていく。
粋じゃないか。
アニメの最終回ボス戦に使われるの初期のオープニング、『スター・ウォーズ』のエピソード4のタトゥイーンから始まり、後に続く各シリーズ最終、2つの太陽のラストシーンに似た高揚感。
兎にも角にも、映画って最高やん。
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