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子どもを守る義務はあるけれど、子どもの将来を決める権利は1%もない

昨日、息子の小学校の卒業式でした。

卒業式なのに間違って、
教科書が満タンに
詰め込まれたランドセルで
学校に行った息子。
『卒業式にランドセルを
しょってるの子は
全国でお前だけだよ』
そう言って嫁と3人大笑いしました。

低学年の時に間違って手を上げて
学級委員長に選出されたりとか、
何かと笑わせてくれる子です。

こんな事を書くと、
ものすごい賛否両論があると思いますが、
僕も嫁も子ども達の将来を1mmも
心配していないんですよ。

どんな世の中になろうが、

『この子達の未来はものすごく明るい』

それ以外まったく想像が出来ない。


特に成績が優秀なわけでも
何か突出した能力を
持っているわけでもない。
でも、全く心配ない。

その理由は僕と嫁の
子どもだからです。

それと100%、子ども達のことを
信用しきっているから。


心配という感情は
子ども達のことを
信用していないことから
生まれる感情なんだと思います。

自分の可能性を一番、
信じていてもらいたい存在、
それは親なんだと思います。

だから、それが僕の
唯一の最も大事な仕事。

僕がいつも意識しているのは、
子どもの成長を邪魔しないこと。

自分の思うように
コントロールしようとしないこと。


真面目で親の言うことを
何でも素直に聞くおりこうさん。

もし、子どもがそうなって
しまったら、夜も寝れないほど、
ものすごく心配になると思います。

子どもは言うことを
聞かない方がむしろ自然です。

親の顔色をうかがって
自分の感情や考え方を
押し殺すような人間にだけは
絶対になって欲しくない。

僕の言うことなんて、
聞かなくていい、
求められればアドバイスや
助言くらいはしますが、
別にそれを聞かなくてもいい。
参考程度にどうぞ。あとは
『自分で決めろ』って感じです。

そもそも子どもというのは、
親だけではなくて、
そこにいるだけで、
すべての大人から
全肯定されるべき存在です。

『生まれてきてくれてありがとう』

全人類からそう言われるべきです。

昔から口うるさい両親に
育てられた子もいましたが、
そんな子のそばにはいつも、
『そのままでいいんだよ』
と無条件に肯定してくれる
おじいちゃんやおばあちゃんがいました。

でも今は核家族化と少子化で、
そういった存在がいない事も多い。

親からの期待やプレッシャーを
まともに受け続けていたら、
そりゃ、しんどくなりますよね。

『期待のキという文字は、
子どもに嫌われるのキと同じ』


体操界のレジェンド、
内村航平さんのお母さんの言葉です。

期待するから、自分が
思うような結果が出ないと
『裏切られた』と怒ってしまう。
でも、勝手に期待された子供からしたら、
たまったものではありません

『将来』のためだけに
子どもの人生を縛って
大切な子ども時代を犠牲に
してしまわないように。

9歳までにどれだけ
たくさん遊んだかが
その子の将来の想像力や
適応能力や人間関係力に
大きな影響があると言われています。

子どもは自分が思うように
いっぱい、遊ぶのも大事な仕事。

子どもを守る義務はあるけれど、
子どもの将来を決める権利は僕には1%もない。


僕の中では過干渉は虐待と同じです。

親になって一番、感じていることは、
親って、本当、やる事が
何もないということ。

もっと、大変なものだと
思っていました。
親って、本当、暇です。

あらためて、
そんな事を思った
卒業式の日でした。

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