『確固たる信念は時代遅れ』

元オリックスグループCEOの
宮内義彦氏の言葉です。

昨日まで正解だった事が
今日は不正解になっていたりする。

そんな資格試験があったら、
受験生はおそらく発狂します。

でも、実際に今、
そんな時代なんだと思います。

昨日までの正解に
こだわり続けていたら、
とても生きていけない。


『かたよらない』『こだわらない』
『とらわれない』

仏教の宗派を越えて読まれている
『空(くう)』の心を説いた
般若心経です。


変化が尋常じゃないほど早く、
情報過多の今、
『空(くう)』の心を持つことの
重要性がものすごく
高まっていると思います。

iPhoneには手振れ補正機能が
備わっているので、
多少、手振れしても
誰でもある程度、
きれいな写真を撮ることが出来る。

それと何か似ています。

今の時代は心にも手振れ補正機能が
必要なんだと思います。

時代の変化に合わせて、
柔軟に対応していく部分と
まわりに惑わされたり、
振り回されたりしない不動の心。

そのために必要なことの
ひとつはアップデート。

iPhoneは不都合が見つかったり、
新しい機能が追加されると、
その都度、通知がきて
アップデートするように促されます。
設定さえしておけば、
自動的にアップデートしてくれる。

だからこそ、僕らは
快適に安心して
iPhoneを使い続けられる。

人間も同じなんだと思います。
常にアップデートし続けていないと
いろんな不都合が起きてしまう。

人間の場合、iPhoneと違って、
基本的に誰からも通知がこないし、
たまに他人から間違った
通知がくる時もある。
当然、自動的にアップデート
してくれることもない。

そもそも、何が不都合なのかを
自分で見つけなければならない。

上手に年齢を重ねているなぁと
感じる人とお会いすることがあります。

そういう人はたいていの場合、

『かたよらない』『こだわらない』
『とらわれない』

そんな心を持っている人。

相手が誰だろうが
人の話を聴く能力が高く、
相手の意見を頭ごなしに
否定するような事は絶対にしない。

時代の流れとか、
世の中のトレンドとか、
常識とかは変えようがない。
でも、自分自身の
『心の持ちよう』
はいくらでも変える事ができる。

最近、思うことは、
何でもかんでも
右肩上がりが必ずしも、
いいわけではないということ。

時には右肩下がりの方が
上手くいくこともある。

現代のキーワードは
『捨てる、止める、避ける、
　断る、逃げる、減らす』
なんだそうです。

昨日まで完璧だったから、
同じことをしていれば、
これからも大丈夫。
もうそんな時代ではなくなりました。

いつも明るく楽しそうに
生きている人たちを見ると、
その人に大きな功績があるとか、
どんな仕事をしているとか、
どれだけの実績があるのかなどは
あまり関係がないように思います。

必要なのは
『心の持ちよう』
なんだと思います。

誰でも変えようと思えば、
いつでも、無料で
すぐにでも変える事が出来るのに、
なぜ、こんなにも
『心の持ちよう』を
変えるのは難しいんでしょうね？

iPhoneがもし、
『俺は変わりたくない』
そう言って、アップデートを
拒否し続けていたら、
とっくに使いモノに
ならなくなっていたと思います。

人間も同じで
アップデートするために
必要不可欠なのは、
『かたよらない』『こだわらない』
『とらわれない』
『空(くう)』の心なんだと思います。

つらいけど、
時には過去の自分を
否定しなければならない時や
過去の努力が『無』に
感じてしまうこともある。

でも、『空(くう)の心』がないと、
誰に会おうが、
どんな情報を得ようが、
どんなに勉強しようが、
まったく意味がない。
そう思っています。

まず、変えるべきなのは
『心の持ちよう』なんだと思います。

当然、言うほど、
簡単じゃないですけどね。

確固たる信念は時代遅れです。

どんどん、
変えていくべきところ、
絶対に変えちゃいけないことが
あるんじゃないかと思います。